今回は部屋を片付ける方法について、ミニマリズムの考え方を借りて考えていきます。
コレクション系の趣味はどうしても部屋にたまってしまいます。
全てが必要なものなら良いのですが、中にはどうして取っておいているのか分からないようなものがあることも珍しくありません。
ミニマリズムについて知ることで必要なものとそうでないものを見極め、部屋を片付けていきましょう。
ミニマリズムとは
ミニマリズムとは、自分の所有するものを必要最低限に抑えておこうとする考え方のことです。
この考え方を実践している人をミニマリストと言ったりします。
ミニマリズムについての考え方ですが、必要最低限というのが重要です。決してむやみにものを減らすことではありません。
よくテレビなんかで、ほとんど空っぽの部屋で生活している様子が映されていたりしますが、それはその人にとってその状態が必要最低限だというだけの話です。
自分にとって必要なものでさえも無理やり処分してしまうのはミニマリズムではありません。
自分に何が必要で何が必要でないかを見極め、必要なものだけを残し、必要で無いものは処分していく、というのがミニマリズムです。
ミニマリストの部屋は極端にものが少ないですが、それは彼らにとってその状態が無駄がないということです。
ミニマリズムを実践するためには身の回りを空っぽにしなければならないということはありません。
考え方だけを借りて、部屋を整理していきましょう。
ミニマリズムとコレクションは合わない?
世の中にはコレクション趣味というものがあります。
コレクション系の趣味は星の数ほどありますが、全てのコレクション趣味に共通しているのは集めるという部分です。
ものを集めるコレクションとものを減らすミニマリズム。真逆の考え方のようですが、ミニマリズムの考え方を正しく理解することで、部屋を片付ける手助けとなってくれます。
ミニマリズムの考え方の本質は、自分にとって必要なものとそうでないものを見極めることにあります。
ものの量は問題ではありません。自分の部屋の収納スペースを考え、それに収まる量であれば問題ないのです。また、自分が不便を感じるような量でなければ問題ないのです。
不便を感じる状態とは、どこに何が収納してあるかわからなくなり、探すのに時間がかかってしまうとか、探すのが面倒だと思うとか、時には探す気すらも失せてしまうような状態のことです。
楽しいはずの趣味で嫌な思いをするのはとてももったいないです。もしあなたが自分の趣味のことで不便を感じるようなことがあれば、それが整理をするタイミングです。
不便を感じる状態は、自分の部屋に不必要なものがあるということです。それを見極め、整理していくことで、自分の部屋を快適な状態にしていくのです。
部屋を整理するときの考え方
自分の部屋の状態に不満を感じた方は、部屋を整理するべき状態です。
しかし、いざ整理しようとすると中々手が動きません。なぜなら、趣味で集めたものには少なからず思い入れがあるからです。
いらないものを捨てようという考えで動くとまず捨てられません。
いらないものを捨てようとする場合は、言い換えれば、少しでも要るものは残しておこうという考え方になります。
そうなると捨てられません。いる理由はいくらでも作り出せるからです。
「これはいつか使うかもしれない」とか「この本はまた読むかもしれない」とか、言い出すときりがありません。
こうなってしまうのは、捨てる際にルールを決めていないからです。
ルールを作り、捨てるものと捨てないものの基準を作ることで、捨てるものと捨てないものの差をはっきりとさせるのです。
ミニマリズムを実践している方は、このルール作りが非常に上手く、そして徹底しています。
このルールは自分で作るものですが、自分にとって必要なものだけが残るようにしています。
だから、ミニマリストの部屋は無駄がないのです。
部屋を整理する際に重要なのは、ルールを決めることです。
ルールを決め、基準を作ります。その基準に満たないものは処分し、基準を満たすものは残します。
結果として、どれだけ部屋にものが残るかはあまり重要ではありません。自分に不便がないような量になればそれで良いのです。
実践例
このブログはカードゲームについてのブログなので、カードゲームの整理についての話になります。
ここから先は具体例の話になるので、カードゲームに興味のない方は読まなくて大丈夫です。まとめまで飛ばして下さい。
カードゲームというのは、集めるのは簡単ですが、整理するのが難しいものです。
「いつか使うかも」といったものが多く、自分の中でルールを明確にしないとすぐにごちゃごちゃしてしまいます。
カードゲームを整理するルール決めに重要なのは「使っているか使っていないか」です。
そこに「いつか使うかも」は絶対に入れてはいけません。処分するものが無くなってしまいます。
カードゲームにおいて使うものといえば、デッキです。どれだけ多くのカードを持っていようが、一度に使えるのは数十枚のデッキ1つです。
それ以外のカードは全て使っていません。ではそれらはすべて処分するべきかというと、そういうわけにもいきません。
デッキは適宜中身を入れ替えたりするので、デッキに使っていないカードを全て捨てるというのは横暴です。
とはいえ、デッキ以外の余りカード全てに使う機会があるかというとそうではありません。
どうしたって使わないカードというのは手持ちにあるもので、そういったものを処分していくのです。
そこで、自分の決めたルールは「デッキの数を決め、デッキとそれに使うカード以外は処分する」というものです。
例えば遊戯王の場合はデッキの数を3~4個に設定し、それに使うカードのみを残します。
これが自分にとって最適な数です。デッキ1個にしておくと最もカードを減らせますが、それでは飽きてしまいます。
数個持っていれば飽きることもないし、それ以上多いと収納スペースが持ちません。
いらないカードは買取ショップを使って処分しています。
最近では宅配買取がとても楽でおすすめです。買い取ってもらいたいカードを梱包してショップに送るのですが、必要な梱包材は全てショップが自宅まで送ってくれるので、特別準備することなく買い取ってもらうことができます。
使ってみた感想はこちら。
おすすめの本
ミニマリズムに大切なのはルール作りです。
しかしほとんどの人はこういったルール作りを意識していないため、いきなりルール作りをするのは難しいです。
ミニマリズムを実践している人の本はルール作りの手助けをしてくれるので、試しに呼んでみることをおすすめします。
必要十分生活
日常の様々な場面でのルールを決め、必要最低限のもので生活できるような考え方を示しています。
とにかくルール作りの幅が広く、色々な場面で使えます。
ぼくたちに、もうモノは必要ない
タイトルが衝撃的な一冊。これはルール作りというよりもいらないものを処分する後押しをしてくれます。
どうしてもものが処分できない人におすすめ。
minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ
「自分にとって必要なものを見極める」というミニマリズムの本質に迫る本。話は部屋の片づけにとどまらず、ミニマリズム的生き方にも焦点を当てています。
まとめ
趣味のものの整理について、ミニマリズムの考え方を借りて説明しました。
大事なのは、ものを減らすのを第一にするのではなく、自分が快適な生活を送れるようにすることです。
そのためにはルール作りが重要になってきます。
最適なルールは人によって異なりますが、便利に快適になるようにすることを意識していきましょう。