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スタン落ちって本当に悪い? スタン落ち賛成派の意見を述べてみた

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今回の話題はカードゲームの「スタン落ち」です。

スタン落ちは一般的には悪い印象が強いです。自分の持っていたカードが使えなくなってしまうのでそう思うのは当然でしょう。

ただ、僕はスタン落ちってそんなに悪いもんじゃないと考えています。スタン落ちすることでむしろ遊びやすくなったカードゲームもあるくらいです。

というわけでここではスタン落ちのメリットとデメリットをまとめたうえで自分の考えを話していこうと思います。

 

 

スタン落ちとは

スタン落ちとは「スタンダード落ち」の略。

カードゲームでの標準的な環境(スタンダード環境)において、定期的に過去のカードの使用を制限していくこと。スタン落ちを導入したレギュレーションでは、使用できるカードは一定期間内に発売されたカードのみとなります。

スタンダード環境では使えなくなるので、スタン落ちというわけです。

元々はマジック・ザ・ギャザリング発祥で、その後ほかのカードゲームにも広まっていきました。

 

それまで使っていたカードがスタンダード環境で使えなくなるため、日本では結構マイナスイメージが強いです。日本で主に流行っている遊戯王がスタン落ちを導入していないのも大きいかもしれません。

しかし昔と違い、カードゲーム自体も種類が増えており、スタン落ちを導入しているものも少なくないほか、スマホゲームのシャドウバースがスタン落ちを導入したので最近は耳にする機会が多くなっています。

 

 

スタン落ちするとどうなる?

スタン落ち導入のメリット

スタン落ちのメリットは2つあり、1つは長く続けているプレイヤーと始めたばかりのプレイヤーのカード資産の差を少なくすることと言われています。

カードゲームが長年続くと、当然ながらカードの種類は増えていきます。

すでに膨大なカードがある中では、新しく始めようとする人は今までにどんなカードが出ているかを調べるだけでも大変です。

また、古すぎるカードは入手困難なこともあり、初心者にとってはカードを集めることさえ難しいという状況になりやすいです。

そこで、一定期間内に発売されたカードのみ使えるレギュレーションにすることで、新しく始めたプレイヤーの負担をできるだけ減らすというわけです。

 

もう1つのメリットは環境を常に新鮮で多様なものにするということです。

スタン落ちのない環境では、環境の変化というのは強すぎるカードの使用を個別に制限するか、強い新カードを登場させることで起こります。

しかし、このやり方はカードパワーのインフレを起こしやすいです。禁止制限だけで環境を調整するのには限界があり、いずれは使ってもらえるカードを登場させるしかありません。そして使ってもらえるカードというのは、環境を塗りつぶすパワーカードになってしまうことも少なくありません。

 

スタン落ちでは、使えるカードは入れ替えの時期が来ればごっそり変わります。

環境を変えるのにインフレの力を借りなくて済むため、カードパワーを一定に保つことができます。

カードパワーのバランスが取れていれば、環境には常に色んなデッキが登場することになります。

スタン落ちは、定期的に使えるカードを入れ替えることで新鮮さを保ち、インフレをさせないことで色んなデッキを活躍させやすくしています。

 

 

スタン落ち導入のデメリット

スタン落ちのデメリットは、ユーザー側の負担が大きいということです。

一定期間で使用カードが入れ替わっていくため、ユーザーとしては常に新しいカードを集め続ける必要が出てきます。こうなるとかかるお金は大きくなっていきます。

また、どれだけ1つのデッキで戦おうとしても、一定期間経ってしまえば全て使えなくなるので遊ぶ側としても「いつか使えなくなる」みたいな思いが出やすくなってしまいます。

 

これに対しては使えるカードの期間を調整することで対応するといったところです。

例えばマジック・ザ・ギャザリングのローテーションフォーマットで使えるカードは直近2年のものです。

いつかは使えなくなると言っても、2年遊べれば十分じゃないでしょうか。これがもし直近半年のものしか使えないとかだと中々つらいものがあります。

ただしあんまり長すぎると新規が入りやすいというメリットが無くなってしまいます。例えば直近5年分のカードが使えるとかだと、さすがに使えるカードが多すぎてスタン落ちする意味も無いでしょう。

 

スタン落ちによって、常に新しいカードにも需要があります。買わせる側としては新しいカードを買ってもらう理由ができて結構ですが、買う側としてはできるだけ安く済ませたいのも事実です。

なるべく新規・古参両方のユーザーが不便を感じないようなシステムが望ましいですね。

 

 

各カードゲームのスタン落ちについて

マジック・ザ・ギャザリング

スタンダードというレギュレーションがあり、直近2年のカードが使えます。

一方で、全てのカードが使えるヴィンテージというレギュレーションもあり、スタン落ちしたからと言って全く使えなくなるわけではありません。

 

ヴァンガード

使用カードがローテーションしないため、正確にはスタン落ちを導入しているとは言いにくいですが、2018年5月より、スタンダードとプレミアムスタンダードが登場。(Gスタンダードも登場しているが、期間限定措置のため割愛)

2018年5月以降のカードは仕様が変わっており、スタンダードはこの新仕様のカードのみ使えるレギュレーション、プレミアムスタンダードは全てのカードが使えるレギュレーションという風に分けられるようになりました。

 

遊戯王

今のところスタン落ちは導入していません。

しかし、ルール変更の影響で既存のカードが使いにくくなっており、実質スタン落ちとか言われています。

既存カードが全く使えなくなったわけではないのでこれをスタン落ちと呼ぶのは違う気がしますね。

日本で流行っているのが遊戯王で、その遊戯王がスタン落ちを導入していないというのが、日本でのスタン落ちの印象に大きく関わっています。

もし遊戯王がスタン落ちを導入していたなら、スタン落ちの印象はもっと違っているかもしれません。

 

シャドウバース

スタン落ちにあたるローテーション制度ができました。

直近の5つのパックに収録されているカードが使用できます。

だいたい3か月ごとにパックが出るので、1つのパックのカードが登場してから使えなくなるまで1年ちょっとかかります。

 

注目すべきは基本プレイ無料ゲームでのスタン落ち制度ということ。

このため、ローテーション環境についていくためのプレイヤーの負担は紙のカードゲームに比べて相当小さくなっています。お金をかける必要がありませんから。

ただし、お金のかわりに時間をかけなければならないことは覚えておきましょう。課金をすれば時間をかけない代わりにお金がかかります。

 

ちなみにローテーションのほかにアンリミテッドというレギュレーションがあり、そこでは全カードが使えます。

いくら基本プレイ無料とはいえ、カードが使えなくなることは当然していません。

 

スタン落ちについての個人的考え

スタン落ちは賛成

スタン落ちに賛成か反対か。

僕はスタン落ちについては賛成派です。理由は覚えるカードの量が少なくて始めやすいから。

長く遊んでいるカードゲームだと過去のカードなんて自然に覚えているのでいいのですが、新しく始めるものや、普段あまり遊んでいないカードゲームだと古いカードなんて知りません。

遊ぶ前に覚えることが多いカードゲームってそれだけで始める気がなくなってしまいます。

 

最近だと2つのカードゲームが対照的でした。シャドウバースとバトルスピリッツです。

どちらも昔ちょろっと遊んだことのある程度のカードゲームでしたが、最近また遊びたいなと思ってきました。

 

シャドウバースはローテーション制度ができたのを知ってまた始めました。あまり遊んでいなかったカードゲームだけに、使えるカードが狭いというのはかなり始めやすかったです。

デッキ研究記事を書くくらいにははまり直しました。

【シャドウバース】ローテーションでのリアニメイトネクロの作り方とデッキレシピ

【シャドウバース】最果ての骸型ネクロマンサーデッキの作り方について

 

バトルスピリッツをやりたいと思ったのはデジモンコラボブースターがきっかけですね。バトルスピリッツ自体はバトルスピリッツ ブレイヴの時代にちょっとやったくらいです。

結局バトルスピリッツは具体的に始める気になっていません。理由は過去カードが多すぎて何を集めたらいいか分からないから。

 

これは僕が単にカードゲームを始める気になったかどうかというだけであって、何もシャドウバースが良くてバトルスピリッツが悪いと言っているわけではありません。

僕の中に「カードゲームを始める時はなるべく楽に始められる方が良い」という考えがあるというだけの話です。そしてスタン落ちという制度はこれから新しくカードゲームを始める人に対しては優しい制度です。だから僕はスタン落ちに賛成です。

 

スタン落ちに対するイメージへの感想

冒頭でも書きましたが、スタン落ちの話題になるとほぼ必ずネガティブな方向へ話が進むこと。

まるで自分のカードがゴミになるかのような物言いをしている人はよく見かけます。

レギュレーション的に使えないカードが出てくるので間違っているとまでは言いませんが、ちょっと言い過ぎかなって思います。

スタン落ちを導入したカードゲームはほぼ必ず今までのカードも使えるレギュレーションも用意しています。

そうでないなら文句でも言えばいいですが、今までのカードも使えるレギュレーションが用意されているにも関わらず、手持ちカードが全部ゴミになったみたいな言い方している人は本当にそう思っているのかなって思ってしまいます。

 

なにもスタン落ちを絶対肯定しろというつもりはありません。ただ、スタン落ちの良い面と悪い面の両方を考えたうえで、自分にとってスタン落ちは良いのか悪いのか結論を出すようにしましょうってことです。

 

 

まとめ

スタン落ちについてまとめました。

重要なのはスタン落ちが良いか悪いかは人それぞれってところだと思います。

スタン落ちに限った話ではないですが、よく○○は良い(悪い)って一方的に言っている人は見かけます。

それはあくまでその人にとっての良い悪いであり、別に絶対じゃないよってことは知っていてください。

今回僕はスタン落ちについて賛成と書きましたが、だからといってスタン落ちが絶対良いとか言うつもりもありません。

この記事が、スタン落ちが自分にとってどうなのかを考える機会になれば幸いです。

 

ちなみにマジック・ザ・ギャザリングの漫画、『すべての人類を破壊する、それらは再生できない』にもスタン落ちの描写は出てきます。

スタン落ち直後は当然落ち込む人も出てきますが、新たな環境に踏み出す瞬間でもあります。そう思うとスタン落ちも捨てたもんじゃないと思ったりしますね。

すべての人類を破壊する。それらは再生できない。(1巻 最新刊)

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    すぐ使えなくなるなら買う気もなくなるしね

  2. 匿名 より:

    なんでスタン落ちの代表格であるポケカをスルーするんですか

  3. 匿名 より:

    スタン落ちの利点は
    メーカー→前のが使えないわけだから、新しいカードを買わないと遊べないということで新たな収益を見いだせる。
    プレイヤー→過去のインフレを一度リセットできるので新規が入りやすい。
    というのがある。

    逆にスタン落ちのデメリットは
    店舗→シングル価格の暴落による資産の減少。簡単に言えば店舗の赤字になる。
    プレイヤー→持っていたカードが紙屑になってしまって大会とかで使えない。さらに上記の店舗のデメリットがそのまま「店舗がヴァンガードを取り扱わなくなっていく」という形でプレイヤーへのデメリットへと繋がっていく。
    という感じになる。

    遊戯王の禁止制限の改訂の度に大幅なシングル価格の上下があると思うが、ヴァンガードのスタン落ちは過去の全てのカードを対象に起こるので店舗側への被害が大きなものになってしまう。
    結果として店舗が買い取り拒否だったりシングル販売を行わない等のサービスの悪化に繋がり、結果的にプレイヤーからしても好きなデッキを作るための費用の高騰や遊べる相手の減少等のデメリットに繋がる。

    だから本来ならばヴァンガードのような大規模スタン落ちというのは悪手なのだが、それを複数回行ってしまったことで店舗からの信頼がガタ落ちし、現在のポケカ&遊戯王の2強でデュエマその他が次点、ヴァンガードは取り扱いすら無いみたいな悪環境を作り出してしまったと言わざるを得ない。
    MTG等の定期的なスタン落ちは「どのタイミングでどのカードがスタン落ちするかを店舗もユーザーもわかる」ため、まだ被害を抑えやすいが、ヴァンガードの場合はほぼ突然の発表なので被害が大きかったのだろうと思われる。

  4. 匿名 より:

    スタン落ちのメリットの1つに、過去のカードとのシナジーを考えなくていいから自由なカードデザインがしやすい点も入れてください

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