おはようございます。しんぺいです。
物凄い久々に幻影騎士団のデッキを作ろうと思っていまして。
なんか良いカード無いかな~って探してたら「禁じられた一滴」を見つけたわけですよ。
これ確か昔は高かった気がするけど、レアコレに再録されて安くなったやつ。昔に幻影騎士団を組んでた時は高くて選択肢に入れてなかったけど、集めやすくなったので今度は入れてみようかと考えてるところです。
で、使い方を色々と調べてたんですが、意外と、というかかなり奥が深い。
僕はただモンスター効果を無効にできるカードとしか見てなかったんですが、小技がたくさんあって面白いなあって思いました。
というわけで今回は「禁じられた一滴」について。とても良いカードだと思います。
禁じられた一滴
禁じられた一滴
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外のカードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。その数だけ相手フィールドの効果モンスターを選ぶ。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。このカードの発動に対して、相手はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を発動できない。
基本は効果無効
手札・フィールドのカードをコストに相手モンスターの効果を無効にするということで、遊戯王によくある感じの効果無効カードですね。
ただし、攻撃力を半分にしつつ効果無効にするってあたりが珍しい。
さらに、コストにしたカードと同じ種類のカードを発動させない効果もあります。
相手にチェーンをさせないので安全に通すことができますね。
こういう危ないやつがいても安心。
相手に制圧系のモンスターがいたとしても、モンスターをコストにすれば「禁じられた一滴」を安全に通せることから、制圧対策としての評価が高い。僕もそれ目的で入れようとしてますし。
効果無効系のやつらだと「冥王結界破」が一番近いかな? これも制圧対策のやつ。
こっちはモンスター効果によるチェーンを封じつつ、コストも無く相手フィールドのモンスターを全部無効にできますが、デメリットとして相手の受けるダメージが0になります。
僕はひっくり返したらそのまま勝負決めたいので「禁じられた一滴」派。まあこの辺は採用デッキにもよると思います。
また、「禁じられた一滴」特有の点としては、コスト次第で魔法・罠カードの発動も防げるところですね。
特に罠カードを防げるのは大きい。
妨害のお供にカウンター罠が伏せられてることも多い。特にテーマ専用カウンター罠なんかはサーチできますしね。
コストに気を使う必要はありますが、罠カードをケアしつつ通せるのも嬉しいポイントです。メインデッキにある程度罠カードが入る幻影騎士団にもピッタリ。
とりあえず、相手の場に厄介なモンスターが複数いても、「禁じられた一滴」を通せば安全に攻めることができますね。展開力の高いデッキに入れたい1枚です。
禁じられた一滴の小技集
実質妨害札
チェーン不可の効果無効カードというと、どうしても後攻での捲り用カードの印象ですが、「禁じられた一滴」は速攻魔法です。
つまりは普通に伏せて相手ターンに使えますね。
先攻で引いてたら伏せておくことで1妨害増やせる。後攻用のカードでありながら先攻でも強いのがありがたい。
コストが重いうえに無効止まりなので単なる妨害用として見るとそんなにですが、使いどころが多いのは助かります。
ダメージステップで発動可
「禁じられた一滴」は攻撃力の変動を含むので、相手モンスターが攻撃してきたダメージ計算時に発動することで返り討ちにすることができます。効果対策だけでなく戦闘補助にもなる。これが「禁じられた一滴」の良いところ。
複数のモンスターに効果を及ぼせるため、コスト次第では相手の攻撃を封殺することも夢ではありません。
与える戦闘ダメージを増やすことで勝利に繋がる場合も、と思うと攻撃力を減らせるのはかなり良さげですね。
実質ノーコストになる使い方
「禁じられた一滴」は速攻魔法なので、他のカードの発動にチェーンを組むことが出来ます。これを利用すると実質的にコストを減らすことができる。
例えばなんか適当な魔法カードを発動し、
それにチェーンして「禁じられた一滴」を発動。発動したカードをコストとして墓地へ送ることで、コストを払いつつも、発動済みの墓地へ送ったカードは無事効果が解決されるので無駄がありません。
魔法や罠カードにチェーンして「禁じられた一滴」を使ってそれらを墓地に送るのが無駄のない使い方と言えるでしょう。もちろんその場合だとモンスター効果のチェーン不可はできませんが。
応用編として、カードを墓地に送るのを利用することも考えられます。
制限カードになり機会が減ってしまいましたが、「スキルドレイン」がある場合に有効な手ですね。
「スキルドレイン」が発動していると、フィールドのモンスター効果は無効になりますが、効果解決時にフィールドを離れているモンスターの効果は有効です。
なので「スキルドレイン」発動下でなにかフィールドのモンスター効果を発動させた際、「禁じられた一滴」をチェーンしてそのモンスターを墓地に送ることで、「スキルドレイン」の影響から脱することができます。
もちろん「禁じられた一滴」の効果を与えられる相手モンスターがいてこそですが、覚えておいて損はありませんね。
禁じられた一滴の注意点
なにかと便利な「禁じられた一滴」ですが、いくつか注意するところもあります。
コストでの墓地送り
「禁じられた一滴」は発動コストでカードを墓地に送ります。
なので、カードを墓地に送ることができない状況では発動することができません。
「M・HEROダーク・ロウ」がいる場合などが当てはまります。
幻影騎士団で相手したくないカードの1つですが、残念ながら「禁じられた一滴」ではダーク・ロウの対策にはなりません・・・。
効果解決時に場のモンスターの数が減った場合
「禁じられた一滴」は発動コストで墓地に送ったカードと同じ数だけ相手モンスターの攻撃力を下げて効果を無効にします。
なので、発動コストを払った後に相手フィールドのモンスターの数が変わって発動コストの数よりも少なくなった場合、「禁じられた一滴」は不発になります。
例えば相手フィールドのモンスターが2体の時に、手札2枚墓地に送って「禁じられた一滴」を使おうとしたとしましょう。
この時相手が「強制脱出装置」でうち1体を手札に戻したとすると、「禁じられた一滴」の効果解決時にはモンスターが1体しかいないこととなり、2体選ぶことが出来ません。よって「禁じられた一滴」は不発になります。
複数枚に対して「禁じられた一滴」を使う際は、なにか相手がモンスターを減らす手段を持っていないか考えておいた方が良いですね。
攻守変動効果を持つモンスターの攻撃力について
これはテキストの順番の問題なのですが、攻撃力が?のモンスターに「禁じられた一滴」を使っても、攻撃力を0にすることはできません。効果を無効にしたとはいえ。
除外ゾーンが10枚の状態の「紅蓮魔獣ダ・イーザ」がいるとしましょう。
このダ・イーザに対して「禁じられた一滴」を使うとします。
ダ・イーザの攻撃力は4000ですが、効果が無効になり0・・・と言いたいところですが、実際は2000となります。
なぜなら「禁じられた一滴」のテキストは、「そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。」という順番だからですね。
まず攻撃力が「禁じられた一滴」によって決定され、その後モンスター効果が無効になります。
なので半分になった攻撃力はモンスター効果ではなく「禁じられた一滴」によるもの。モンスター効果が無効になっても関係ないということですね。
攻撃力変動効果を持つモンスターを相手にする際は覚えておきたい裁定です。
チェーン不可と言いつつも・・・
「禁じられた一滴」は発動コストで墓地に送ったカードと同じ種類のカードのチェーンを封じると言っても、微妙に穴があります。
ひと言で言えば、フリーチェーンのやつには要注意。
例えば「氷剣竜ミラジェイド」に対して、モンスターをコストに「禁じられた一滴」を使うとします。
この場合、「氷剣ミラジェイド」はチェーンできませんが、それはあくまで「禁じられた一滴」に対してチェーンできないというだけです。
なのでなにか適当なカードをチェーンさせることで、その適当なカードに「氷剣竜ミラジェイド」をチェーンさせればミラジェイドの効果を使うことができます。
↑なんか適当な速攻魔法
チェーン①「禁じられた一滴」チェーン②「氷剣竜ミラジェイド」は無理だけど、
チェーン①「禁じられた一滴」チェーン②「墓穴の指名者」チェーン③「氷剣竜ミラジェイド」は可能ってことですね。
「禁じられた一滴」のチェーン不可はあくまで「禁じられた一滴」に直接チェーンできないというだけのこと。
無効にしたいやつが持つ効果が、カードの発動を無効にする、みたいに直接チェーンしないと意味のないやつならそれで有効ですが、フリーチェーンのようにいつでも発動できる効果を持つものに対しては気を付けなければなりません。
フリーチェーンの効果を持つモンスターに対しては、いきなり「禁じられた一滴」を発動させるのではなく、無効にしたいやつが効果を発動した時に「禁じられた一滴」をチェーンさせるのが良いでしょう。
まとめ
「禁じられた一滴」についてでした。色々と奥の深いカードだ・・・。
レアコレ再録のおかげで安くなってるし、僕も使ってみようかと思います。