クロノファングデッキは、クロノファングサポートを使ってデッキを組むと、十二支刻獣はほとんど入りません。
実際、竜皇覚醒で追加されるクロノファングサポートは十二支刻獣でないものばかりです。
しかし、竜皇覚醒で追加される十二支刻獣の中にはバインドゾーンを増やすカードもあります。
これらの、バインドゾーンを増やす十二支刻獣を使ってクロノファングデッキを組むという選択肢もあります。
今回は十二支刻獣メインのクロノファングデッキについて考えていきます。
バインドゾーンを増やす十二支刻獣
「刻獣 デュプレックス・ドラゴン」はバインドゾーンを増やしながら相手ユニットを山札に戻せます。
《刻獣 デュプレックス・ドラゴン》
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ギアクロニクル – ギアドラゴン/十二支刻獣 パワー9000 / シールド5000 / ☆1
【自】:[【ソウルブラスト】(1)] このユニットが(R)に登場した時、あなたのグレード3以上の〈十二支刻獣〉のヴァンガードがいるなら、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札の上から1枚を表でバインドし、そのカードが〈十二支刻獣〉なら、そのカードのグレード以下のグレードを持つ相手のリアガードを1枚選び、相手はそのユニットを自分の山札の下に置く。
※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
リアガードに登場した時デッキの上1枚をバインドし、それが十二支刻獣なら、そのユニットのグレード以下の相手リアガードを1体山札の下に戻せます。
戻せるリアガードが安定しないのが弱点ですが、GBがないため、グレード3になった直後から使うことができます。相手のファーストヴァンガードを除去するのに使えます。
単純に相手のカードを減らせるため、超越してからでも出番は減りません。
問題はデッキの上1枚が十二支刻獣でなければならないため、デッキをほぼ十二支刻獣で固める必要があります。
「刻獣 リワインド・タイガー」は軽いコストで手札を増やすことができます。
《刻獣 リワインド・タイガー》
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト)
ギアクロニクル – ギアビースト/十二支刻獣 パワー8000 / シールド5000 / ☆1
【自】:[【カウンターブラスト】(1),あなたの他の〈十二支刻獣〉のリアガードを1枚選び、【レスト】する] このユニットが(R)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札の上から1枚を表でバインドし、そのカードが〈十二支刻獣〉なら、1枚引き、そのターン中、このユニットのパワー+2000。
※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
リアガードに登場した時に、山札の上1枚をバインドすることで、1枚ドローしパワーが2000上がります。
他の十二支刻獣をレストする必要があるので攻め手が弱まりますが、単体パワー10000となるので単騎で攻撃する分には困らなくなります。
こちらもGBがないので、序盤から使えるのが強みとなります。
中盤以降はリアガードのレストが気になるところですが、時翔の対象や「超刻獣 スプリット・ペガサス」のコストにするなど、うまく処理していきましょう。
また、「刻獣 デュプレックス・ドラゴン」と同様、山札の上1枚が十二支刻獣でなければならないので、デッキを十二支刻獣で固める必要があります。
「刻獣 ニブル・ラット」は手札交換ができるユニットです。
《刻獣 ニブル・ラット》
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ギアクロニクル – ギアビースト/十二支刻獣 パワー7000 / シールド5000 / ☆1
【自】【バインドゾーン】【Gブレイク】(1):[【カウンターブラスト】(1),あなたの山札の上から1枚を表でバインドする] あなたの〈ギアコロッサス〉がアタックされたバトルのガードステップの開始時、コストを払ってよい。払ったら、このカードを(G)にコールする。
【起】【手札】:[このカードを表でバインドし、あなたの〈十二支刻獣〉のリアガードを1枚選び、【レスト】する] 1枚引く。※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
クロノファングデッキではヴァンガードがギアコロッサスでないため、自動効果を使うことができません。起動効果を目的に採用することになります。
リアガードをレストさせ、自身を手札からバインドすることで1枚ドローできます。
GBがないため、序盤から使える手札交換であり、ライド事故などの手札事故を軽減できます。
リアガードのレスト以外にコストを必要としないのも好印象です。カウンターブラストやソウルを温存しながらドローすることができます。
便利な反面、手札交換以外の役割が持てないため、リアガードに出して強いカードではありません。あくまでバインドを増やしながら手札交換ができるユニットといったところです。
「スチームテイマー アルカ」はバインドゾーンを増やせる完全ガードです。
《スチームテイマー アルカ/Steam Tamer, Arka》
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト)
ギアクロニクル – ギアロイド/十二支刻獣 パワー6000 / シールド0 / ☆1
【永】:守護者
【自】:[あなたの手札から〈十二支刻獣〉を1枚選び、捨てる] このユニットが(G)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、あなたのアタックされているユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。
【起】【ドロップゾーン】【Gブレイク】(2):[あなたのドロップゾーンから、他の「スチームテイマー アルカ」と〈十二支刻獣〉のトリガーユニットを1枚ずつ選び、表でバインドする] このカードを手札に戻す。※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
ドロップソーンから他の「スチームテイマー アルカ」と十二支刻獣のトリガーをバインドすることで、自身を手札に戻せます。
回収ができる完全ガードとしては最高峰の強さを持ちます。
コストとしてのバインドも、クロノファングデッキではメリットにしかなりません。
バインドゾーンを増やしながら守りを固めることができるため、是非とも採用したいところです。
十二支刻獣を使うメリット
十二支刻獣を使う目的は、バインドゾーンを増やしながらアドバンテージを獲ることです。
「刻獣 デュプレックス・ドラゴン」で相手リアガードの除去、「刻獣 リワインド・タイガー」でドローができます。
これらは「超刻獣 スプリット・ペガサス」や「超刻獣 アヴニール・フェニックス」で山札からスペリオルコールできるため、安定して効果を発動させることができます。
《超刻獣 スプリット・ペガサス/Metapulsar, Split Pegasus》
Gユニット 〈4〉 (トリプルドライブ!!!)
ギアクロニクル – ギアビースト/十二支刻獣 パワー15000+ / シールドなし / ☆1
【超越】 – ストライドステップ – [あなたの手札からグレードの合計が3以上になるように1枚以上選び、捨てる] 裏のこのカードを(V)に【超越】する。
【永】【Gゾーン】:あなたのターン中、このカードが表なら、あなたの前列の〈十二支刻獣〉のユニットすべてのパワー+1000。
【起】【(V)】【ターン1回】:[【カウンターブラスト】(1),あなたのGゾーンから裏のカードを1枚選び、表にする] あなたの〈十二支刻獣〉のハーツカードがあるなら、あなたのグレード1以上のリアガードを1枚選び、山札に戻し、山札からそのカードのグレード-1の〈十二支刻獣〉を2枚まで探し、別々の(R)にコールし、山札をシャッフルする。※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
《超刻獣 アヴニール・フェニックス/Metapulsar, Avenir Phoenix》
Gユニット 〈4〉 (トリプルドライブ!!!)
ギアクロニクル – ギアビースト/十二支刻獣 パワー15000+ / シールドなし / ☆1
【超越】 – ストライドステップ – [あなたの手札からグレードの合計が3以上になるように1枚以上選び、捨てる] 裏のこのカードを(V)に【超越】する。
【自】【(V)】:[【カウンターブラスト】(1),あなたのGゾーンからこのユニットと同名の裏のカードを1枚選び、表にする] このユニットがアタックした時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの山札の上から5枚公開し、あなたのGゾーンの表のカード1枚につき、〈十二支刻獣〉を2枚まで別々の(R)にコールする。残りのカードを山札の下に好きな順番で置く。
【永】【(V)】【Gブレイク】(3):あなたの〈十二支刻獣〉のリアガードすべてのパワー+2000。※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
強力な十二支刻獣Gユニットを使うことができるのも、十二支刻軸クロノファングの強みです。
また、バインドゾーンを増やす十二支刻獣はGBを持っていないため、序盤から効果を使いつつ攻めることができます。
通常のクロノファングデッキではGBを持つものが多いので、そちらよりも序盤の攻防に強くなります。
十二支刻獣を使うデメリット
十二支刻獣でバインドゾーンを増やそうとすると、デメリットもあります。
「刻獣 デュプレックス・ドラゴン」や「刻獣 リワインド・タイガー」は山札の上が十二支刻獣でなければ効果が使えません。
そのため、デッキは十二支刻獣で固めなければなりません。
十二支刻獣以外のユニットを入れられないため、「夜に啼くギアタビー」や「スチームテイマー ナニ」などの、バインドゾーンを使う強力なクロノファングサポートを使えなくなります。
十二支刻獣軸は、アドバンテージを稼ぎながらバインドゾーンを増やすのは得意です。一方で、バインドゾーンを増やし切った後でも、特に効果が強くなるわけではありません。
通常のクロノファングサポートにはバインドゾーンの数に応じて効果が強くなるユニットも多く、爆発力があります。
それらのユニットも使えないため、バインドゾーンを増やし終えた終盤の攻め手が物足りないという可能性も考えられます。
まとめ
十二支刻獣のクロノファングデッキについて考えてみました。
十二支刻獣でバインドゾーンを増やすカードが増えてきたおかげで、クロノファングデッキも方向性が分かれそうです。
十二支刻獣を使えば、初回超越が強くなるのが良いですね。「超刻獣 スプリット・ペガサス」などのGユニットが使えるのは魅力的です。
完全ガードに「スチームテイマー アルカ」が使えるのも良いです。完全ガードを使いながらバインドゾーンを増やせるのは非常に心強いです。
GBがないものばかりなので、序盤から効果を使っていけるというのも大きい。
一方で、デッキを十二支刻獣で固めなければならないのが気になります。
クロノファングサポートが軒並み使えないため、バインドゾーンを増やすメリットが「クロノタイガー・GG」などのGユニットに限られてしまいます。
この構築の制限がどこまで響くのかが気になるところです。
通常のクロノファングデッキについてはこちら
→ヴァンガード クロノファングデッキの回し方考察 竜皇覚醒でどう変わる?