おはようございます。しんぺいです。
今日はちょっと趣向を変えて、文章力の話をしたいと思います。
文章力って生きていくうえでかなり大事です。学生だろうが社会人だろうが文章を書かない人はいないと言っても良いでしょう。学生ならレポート課題。社会人なら上司への報告書や取引先へのメールなどなど。何かしら書かないといけない人は多いはず。
僕は仕事のほかにこのブログも書いているので、何も書いてない人よりは文章力を上げなければと思う機会が多いです。いや文章が分かりにくいとブログを読んでもらえないので・・・。
なので良い文章を書くにはどうすればいいかを多少は勉強しているんですが、今回はそれをまとめていこうと思います。人に教えられるくらいでようやく理解してるって言うもんですしね。
以下では僕が文章を書くうえで意識していることをまとめていきますので、文章を書く参考になれば幸いです。
例文
とりあえず例文を用意したので読んでみてください。ヴァンガードブロガーらしくヴァンガードの話題にしておきましょう。
「オルターエゴ・メサイア」を使ったメサイアデッキの強さを説明する文章です。

以下が例文です。
メサイアデッキの強さは攻撃回数の多さと札の獲得能力そして速度にあります。解呪を絡めた4回以上の攻撃による圧倒的な攻撃力を誇る上に除去を受けても盤面の復活が可能で非常に高い継戦能力も併せ持っています。また早期に能力の全てを発揮することが出来、速攻性能も非常に高くなっています。
どうでしょう。内容はいったん置いておいて、読みやすいかどうかを考えてみてください。
・・・ぶっちゃけ読みにくいと思いませんでしたか?
読みにくいと思ってもらえたならありがたい。わざと読みにくくしましたから。
なんでこんなことをしたかと言うと、読みやすい文章を書くにはまず読みにくい文章を知る必要があるからです。
上の文章には大きく分けて3つ、読みにくくなるようにしたポイントがあります。
逆に言えばそれらを押さえて改善することで、同じ内容でも読みやすさは劇的に変わる、というわけです。
それでは改善ポイントについて見ていきましょう。
文章の改善ポイント
漢字とひらがなのバランスを考える
メサイアデッキの強さは攻撃回数の多さと札の獲得能力そして速度にあります。解呪を絡めた4回以上の攻撃による圧倒的な攻撃力を誇る上に除去を受けても盤面の復活が可能で非常に高い継戦能力も併せ持っています。また早期に能力の全てを発揮することが出来、速攻性能も非常に高くなっています。
まずこの文章ですが、漢字がめっちゃ多い。漢字が多いと文章はかなり読みにくくなります。
また、漢字を多く使うと堅苦しい印象を与えるため、「なんだか難しいこと言ってるな・・・」と思われて読む人に負担をかけてしまうことも。最悪ここで読んでる人の手が止まって離れていきます。
普段ひらがなでしか書かないものを漢字で書くのは特にマズいです。上の文章では出てきませんでしたが、分かりやすい例で言うと「あなた」を「貴方」と書くとか、「こちら」を「此方」と書くとかでしょう。それが許されるのは『文豪ストレイドッグス』だけです。
要するにイメージ作りとして堅苦しく見えるように漢字を多用するのならそれで良いのですが、分かりやすい文章を書きたいなら漢字とひらがなのバランスを意識する方が良いですね。
漢字とひらがなのバランスをどれくらいにすれば良いかという明確な決まりはありませんが、とりあえず僕は5文字を超える漢字が並ばないように意識しています。
「僕は今日朝御飯を食べました」と「ぼくは今日、朝ごはんを食べました」では印象がだいぶ変わってきますね。
場合によっては「ぼく」のように漢字でも書けるところをわざとひらがなにしたり、点(、)を付けたりして漢字が連続して目に入らないようにすると良いでしょう。
一方で注意してほしいのは、ひらがなを使いすぎるとそれはそれで子供っぽい印象を与えてしまうところです。
「ぼくは今日、朝ごはんを食べました」はだいぶ怪しいですね。「ぼく」は漢字にした方が子供っぽさは消えるでしょう。「僕は今日、朝ごはんを食べました」。年齢が上がった気がします。
また、漢字を減らすためには言い換えも必要ですね。
僕は2つ以上の言葉を合体させたものはなるべく使わないようにしています。漢字を少なくして言い換えられることが多いからです。
上の例文で言うと「攻撃回数」「獲得能力」「継戦能力」「速攻性能」、この辺りですね。これらのうち言い換えられるものは言い換えていきます。
あとは熟語。熟語は簡単な言葉に言い換えられるものが多いです。例文で言えば、「速度」は「速さ」で良いですし、「非常に」は「とても」で良いでしょう。
漢字を減らす。まずはこれを意識すれば文章が読みやすくなります。
専門用語は使わず、簡単な言葉で言い換える
専門用語を使わずに説明することは大事です。なぜならあまり詳しくない人が読んでも内容が分かるから。
なんかの文章を読んだらよく分からない専門用語が大量に出てきて読むのをやめた・・・っていう経験は無いでしょうか?
カードゲームブログにおいては専門用語というよりも、スラング的なものが多いですね。
例えば手札のことを「ハンド」と言ったり、カードのことを「紙」と言ったり、デッキのことを「山」とか、あとゲーム中に使われるカードのことを「札」と言ったり・・・。
ヴァンガードに限定すると、例えばシシルス互換みたいな○○互換みたいな言い方とか、あとオバロみたいに略称で呼ぶとかがこれにあたるでしょうか。
この辺りの言葉を使うなとは言いませんが、説明なしで使うと読む人によっては「何だこの言葉??」ってなることもあるので、できるだけ分かりやすい言葉を選ぶことは読みやすい文章を書くうえで重要です。
どの程度の言葉を説明なしで使えばいいかは、自分の書く文章をどのような人が読むか想定することで分かるでしょう。
例えば僕のブログは「カードゲーム初心者でも読める」ことを目指しています。なのでスラングは極力使いませんし、使ったとしても説明を入れるよう意識していますね。ルールで出てくる用語くらいは説明なしで使いますが。
ガチでカードゲームやってる人しか読まない想定とかだったら、ハンドでも札でも何でも使えばいいと思います。
ここで最初の例文を見てみましょう。
メサイアデッキの強さは攻撃回数の多さと札の獲得能力そして速度にあります。解呪を絡めた4回以上の攻撃による圧倒的な攻撃力を誇る上に除去を受けても盤面の復活が可能で非常に高い継戦能力も併せ持っています。また早期に能力の全てを発揮することが出来、速攻性能も非常に高くなっています。
「札」って出てきますね。これは読む人によっては伝わりづらいので直しましょう。「盤面」も正直ちょっとあやしいので言い換えておきますか。
同じ語尾は連続して使わず、語尾は変える
同じ語尾が連続すると文章が子供っぽくなります。誤解を恐れずに言うとかなりアホっぽい文章になるということです。
これは短文になればなるほどよく分かります。
例えば「今日の朝起きて学校に来るまでの間にしていることを説明してください」と言われ、それに対する答えを書くとしましょう。
今日は朝6時に起きました。起きた後は顔を洗って用意をし、7時に家を出ました。学校には8時に着きました。
小学生かな??って感じの文章ですね。同じ語尾が続くと読んでてかなりの違和感があります。
とりあえず語尾を変えてみましょう。「~ました」が連続しないように。
今日は朝6時に起きました。起きた後は顔を洗って用意をします。7時に家を出て、8時には学校に着きました。
かなり強引に語尾を変えましたが、これだけでもだいぶマシです。
同じ語尾が続くことは個人的には一番マズイことだと思っています。なぜなら、読んでいる時の違和感がハンパじゃないからです。
読みやすい文章というのは、読んでる時に違和感を感じさせません。気付けば読み終わってた、というと言い過ぎのような気もしますが、読んでる時に「あれ?ここおかしくない?」と思われた時点で文章としてはあまり良いとは言えないでしょう。
読んでるうちに誤字脱字を見つけると、そこがめちゃくちゃ気になるのと同じ理屈ですね。
ここで例文を見てみましょう。
メサイアデッキの強さは攻撃回数の多さと札の獲得能力そして速度にあります。解呪を絡めた4回以上の攻撃による圧倒的な攻撃力を誇る上に除去を受けても盤面の復活が可能で非常に高い継戦能力も併せ持っています。また早期に能力の全てを発揮することが出来、速攻性能も非常に高くなっています。
全部の語尾が「~ます」になっています。なんともキモチワルイ。
というわけでここの語尾は同じものが続かないようにしていきましょう。
ちなみに僕は自分が書いた昔の記事を読み返すと「下手だなあ」と思うことが多いのですが、たいていは語尾がおかしいことが原因です。
例文を直す
文章を直す3つのポイントは
- 漢字とひらがなのバランスを考える
- 説明なしで伝わる言葉を使う
- 同じ語尾を続けない
この3つですね。以上を踏まえて例文を直していきます。
直す前
メサイアデッキの強さは攻撃回数の多さと札の獲得能力そして速度にあります。解呪を絡めた4回以上の攻撃による圧倒的な攻撃力を誇る上に除去を受けても盤面の復活が可能で非常に高い継戦能力も併せ持っています。また早期に能力の全てを発揮することが出来、速攻性能も非常に高くなっています。
↓
直した後
メサイアデッキの強みは3つあります。攻撃回数の多さと、リアガードを揃える力、そして速さです。解呪を使った4回以上の攻撃ができる高い攻撃力を持ち、相手の除去を受けても、またリアガードを揃えることができるので安定して戦い続けられます。また早い段階で全ての効果を使うことができるため、速攻を仕掛けることもできるデッキです。
漢字が続くことをなるべく避け、分かりにくい言葉は簡単なものに言い換えました。また、語尾は同じものが連続しないようにしています。
だいぶ読みやすくなったと思うんですがどうでしょう。恐らく声に出して読むと違うはず。
悪い文章は音読しにくく、良い文章は音読しやすいものです。
自分で何か文章を書くときも、書いた後は声に出して読んでみてください。「読みやすい」と思うことが出来れば、たいてい良い文章が書けています。
まとめ
文章力についてでした。3つのポイントを意識するだけで文章はだいぶ読みやすくなりますね。まあ少なくとも僕はこれを意識したおかげで「自分の文章は読みやすくなったな」と感じています。
昔の自分の書いた記事とか見るとマジで読みにくいもんな。まだ残ってるんで探してみてください。トップページに行ったら出てくる記事一覧の最後の方はガチで昔に書いた記事です。個人的にはあんまり読まれたくない。
ちなみに「どうしても良い文章の書き方が分かんねえ・・・」って人は1冊本を読むことをおすすめします。
やっぱ文章力ってあって損はないんでね。別にブログ書く必要とか無いんで、本くらいは読んでおくと色々と便利です。