おはようございます。しんぺいです。
モダンのエルドラージトロンを作っているのですが、
サイドボードの構築に悩んでいます。何を入れたらいいか分からないんですよね。
どういうカードを入れたらいいのか、そもそもどんなカードが候補に上がるのかも分かりません。
こんな時は晴れる屋のデッキレシピを見て研究です。
結果を残したデッキがまとめられているのでとても参考になる。
ここを見てエルドラージトロンのサイドボードによく採用されてるカードをまとめてみました。
完全に自分のために書いた記事ですが、参考になれば幸いです。
大いなる創造者、カーンについて
まず最初に4マナカーンについて軽くおさらい。
初期忠誠度は5。+1と-2能力を使っていきます。相手アーティファクト起動能力を封じる永続効果も忘れない。
プラス能力はアーティファクトのクリーチャー化。
場に出ている仕事のないアーティファクトをクリーチャー化することで殴らせたり、相手のアーティファクトをクリーチャーにしてクリーチャー除去を当てたりと色んな使い方があります。
マイナス能力は追放領域またはサイドボードからアーティファクトの回収。
4マナカーンを使う最大の理由となる能力で、ほぼ好きなアーティファクトを手札に加えられます。
サイドボードの選択次第ではどんな相手も初見で対応策を引っ張ってこられるのが強いですね。
ここを存分に活かすためにもサイドボードはしっかり練っていきたいところ。
それではサイドボード候補のカードを見ていきましょう。
サイドボードの候補となるカードたち
虚空の杯
説明不要の置き物妨害。
Xによってはマナコストが重いですが、トロンなら関係なし。
わりと狙った範囲を打ち消せると思います。
なんか以前はメインデッキに入ってたと思うんですが、モダンホライゾン3以降はサイドに1枚というのが増えた印象。どういうことなんだろう。
機能不全ダニ
エンチャントやアーティファクトの除去ができます。おまけのように付いてる回復も嬉しい。
設置→起動まで2マナあればいけるので軽い方ですが、緑マナが必要なのは注意。緑トロンなら入るか。
軽めの置き物除去は出番が多いのか、サイドボードに複数積みされてるのをちょいちょい見かけます。
攪乱のフルート
カード名を指定してコストを重くするほか、起動型能力を封じます。
指定したカードの起動型能力を封じるものとして以前は「真髄の針」がありました。
が、フルートはマナコストを増やすこともできるのがえらい。これによって起動型能力を持たないカードへの対策としても使えます。
汎用性が高いからか、メインとサイドに複数積まれているのをよく見かけます。
呪われたトーテム像
こちらも起動型能力を封じるカード。
封じるのはクリーチャーだけですが、まとめて全部封じられるので範囲は広めです。
自分も使えなくなるのは要注意。まあこれ使うならそういうクリーチャー入れないと思いますが。
減衰のマトリックス
こっちはクリーチャーとアーティファクトの起動型能力を封じます。
「呪われしトーテム像」よりも重いけど、対応範囲が広いのでこっちで良さそう感ある。
まあ、厄介な起動効果ってアーティファクトの印象が強いし。
ワームとぐろエンジン
地上戦が強めのアーティファクトクリーチャー。
6/6接死反魂に加え、やられても分裂するしぶとさを持ちます。
飛行を使ってこないクリーチャー主体のデッキ相手にはとても便利。
隔離するタイタン
土地破壊ができるアーティファクトクリーチャー。
基本土地タイプを持つ土地をそれぞれ破壊できるので、最大5枚破壊できたり。
ショックランドなど多色土地でも基本土地タイプを持つものはよく使われるので、思ったより多く破壊できます。
石の脳
指定したカードを根こそぎ追放するやつ。
核となるカードを引っこ抜くことで相手を機能停止させたい。ちょいちょい複数採用されてるのを見るのでよっぽど便利なんだなと思ったり。
街並みの地ならし屋
唱えた時と攻撃時に土地以外のパーマネントを破壊できるアーティファクトクリーチャー。
唱えた時効果なので打ち消しに強い。カーンで除去の選択肢を持てるのは強いと思います。
わりとお値段が高めなので僕の中で確保優先度はあんま高くないけど、いつかは入れたいやつ。1枚でいいのがまだ助かるところか。
一つの指輪
下手なデュアルランドに迫る値段をしてるのが恐ろしい1枚。
メインデッキに3枚サイドボードに1枚という配分をよく見ます。メインで引けなくてもカーンで持ってくるということか。モダンのエルドラージトロンやばくないか?
ドロー能力が強すぎですね。継続的にドローし続けられるしドロー枚数も多い。
罠の橋
相手のパワーが高いほど攻撃させづらくさせるやつ。
いくら「引き裂かれし永劫、エムラクール」を出されても攻撃させなければどうということはないのだ。
ビートダウン系のデッキに対して明確に強いので入れておくとサイドボードでの対応力が1つ上がりそうです。
なかなかにお高いけど持っておきたいカード。
三なる宝球
3マナ未満の呪文を3マナにするやつ。
下環境にいくほど軽めのカードが強い。少ないマナでも全然動いてくるため、そこをしっかり止められるのは助かります。
メインデッキに採用されるのも見るくらいですし、それはもうそういうことでしょう。
「虚空の杯」に迫る勢いで高いのはご愛嬌。
液鋼の塗膜
パーマネントをアーティファクトにするやつ。
「大いなる創造者、カーン」と合わせたコンボが強力です。
相手の土地をアーティファクトにした段階で、カーンの能力で起動型能力が使えなくなる、つまりマナを出す能力が使えなくなります。
また、アーティファクトになった土地をカーンのプラス能力でクリーチャーにすることで、タフネス0となり即破壊されますね。
土地を攻められるようになるということでカーンを使うなら入れておきたいやつ。
歩行バリスタ
注ぎ込んだマナを1点バーンに変えられるアーティファクトクリーチャー。
トロンで余ったマナを火力に変換できます。
バーン、除去どっちもできるのがありがたい。
以前はメインデッキにも入るくらいでしたが、だんだんと見かけなくなってる印象。
それでもサイドボードに入れておくスペックはしてると思います。
ファイレクシアの変形者
クリーチャーかアーティファクトのコピーになりつつ出てくるアーティファクトクリーチャー。
「一つの指輪」をコピーしてカウンターをリセットする使い方があるそうです。
他には相手のクリーチャーのコピーになって反撃したり。
実質3マナで相手のデカブツになれればお得。
「オークの弓使い」をコピーして相手の弓使いを落とす技もあるとか。
たまにメインデッキに入ってるのも見かけます。
忘却石
全体除去ができるアーティファクト。
8マナあれば出して即起動まで持っていけるので、実質「全ては塵」と言っても良いでしょう。
全体除去を選択肢に入れられるのは大きい。
設置と起動別ターンにすればマナの取り回しも良くなります。
漸増爆弾
範囲が特殊ですが一応全体除去。
0マナ相手なら置いて即起動で落とせます。
基本「忘却石」優先で良いと思いますが、枠に余裕があるなら入れておきたいか。
金線の酒杯
伝説になった「漸増爆弾」。
やってることはほぼ一緒です。油カウンター10個の効果があるだけ上位と言えなくもない。
さすがにエルドラージトロンで油カウンター10個置けるとも思えないので好きな方で良さげ。
仕組まれた爆薬
Xマナになった「漸増爆弾」。
色マナを払って唱えればカウンターが置けるというやつです。
上2つのアーティファクトと違って起動に2マナかかってしまうのですが、最小0マナで置けるのは1つの魅力。
本体のマナコストを変えられるので相手の「虚空の杯」を避けやすいというメリットがあります。無色マナならいくらマナを払ってもカウンター0個で場に出すことができますね。
カーンの酒杯
「漸増爆弾」にライフ支払いを禁止する能力が付いてる感じ。
フェッチランドやファイレクシアマナを止められるのでわりと便利か。
除去の方はXマナで起動と柔軟に対応できます。
ただ、置くのに3マナかつタップインなので除去目的だと使いづらいかも。
領事の旗艦、スカイソブリン
出た時と攻撃時に3点バーンを飛ばす機体アーティファクト。
バーンができるというのが便利。意外と無いんですよね。
最後のひと押しで助かる場面もあるのでサイドボードに入れておきたいやつになってます。
見捨てられた碑
無色マナの増加、無色クリーチャーの強化、無色呪文使用時のライフ回復と嬉しい効果盛りだくさん。
5マナと重いうえに出したらすぐ仕事をしてくれるわけでもないのが悩ましいところか。
相手が遅めのデッキなら強そう。こっちの手数が増えてライフでも有利取れるし。
白金の帝像
自分のライフが増えも減りもしなくなるアーティファクトクリーチャー。
バーン相手に出せたらかなり強そう。バーン相手にカーン出して引っ張ってきてってやる暇があるのかどうかはちょっと分からないけど。
トーモッドの墓所
墓地のカードを取り除く墓地メタカード。
設置から起動まですべて0マナでできるのがとてもお手軽。
一方で使い切りなのでタイミングを見計らう必要があります。
マナを気にしなくて良いのはあまりに優秀です。墓地メタはこれとあともう1枚入れるみたいな感じが良いのかな。
魂なき看守
墓地のカードを使うことを許さないアーティファクトクリーチャー。
リアニメイト相手に出したい。相手の墓地を邪魔するなら「トーモッドの墓所」が一番速いけど、こっちは使い切りではなく残り続けるのが良いですね。
墓掘りの檻
こっちも墓地対策。
「魂なき看守」と違ってこっちはライブラリーからの踏み倒しも牽制してくれます。
代わりに「魂なき看守」はできた追放領域の妨害ができなくなってますね。
微妙に範囲が違うのでどっちを入れるか悩ましい。
苛立たしいガラクタ
コスト踏み倒しを封じるアーティファクト。
続唱とか待機とか、ちょこちょこコスト踏み倒し能力はあるので対応範囲は広い。
1マナと軽いうえにドローに変換できるので、取り回しのしやすさもありますね。
まとめ
「大いなる解放者、カーン」を使う時のサイドボード候補でした。
「攪乱のフルート」や「石の脳」といった名称指定妨害を軸に、墓地メタ、コスト踏み倒しメタのような妨害範囲がやんわりと広いカードを合わせて隙を無くしていく感じかな。
せっかくサイドボードをメインデッキのように扱えるので、ここもしっかり考えて構築していきたいところです。