ヴァンガードの公式大会、ファイターズロード2017でダークイレギュラーズのブレイドウイングデッキが優勝しました。
「ブレイドウイング・サリヴァン」登場後からちょくちょく大会に顔を出すデッキでしたが、ついにファイターズロード優勝となりました。
今回はそんなブレイドウイングデッキの特徴についてまとめていきます。
- デッキ概要
- 《ブレイドウイング・サリヴァン/Blade Wing Sullivan》
- 《エニグマティック・アサシン/Enigmatic Assassin》
- デッキ構築上の特徴
- 《愛着のサキュバス/Covetous Succubus》
- 《フライング・ライブラリアン/Flying Librarian》
- 《ブレイドウイング・サイクス/Blade Wing Sykes》
- 《貪欲のサキュバス/Succubus of Avarice》
- 《ディメンジョン・クリーパー/Dimension Creeper》
- 《殲滅の翼 ブレイドウイング・ティボールド/Wings of Annihilation, Blade Wing Tibold》
- 《大魔神 ソウルレス・デマゴーグ/Great Demon, Souless Demagogue》
デッキ概要
ブレイドウイングデッキは「ブレイドウイング・サリヴァン」をメインVとしたデッキです。
《ブレイドウイング・サリヴァン/Blade Wing Sullivan》
ノーマルユニット〈3〉 (ツインドライブ!!) ダークイレギュラーズ- ヒューマンパワー11000 / シールドなし / ☆1 【永】【(V)】:ソウルが15枚以上なら、このユニットは『【永】【(V)】:あなたのガーディアンすべてのシールド+10000。』『【自】【(V)】:このユニットがアタックされたバトルの終了時、【ソウルブラスト】(2)。』を得る。
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたのリアガードを1枚選び、山札からそのユニットと同名のカードを3枚まで探し、ソウルに置き、その山札をシャッフルする。※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
「ブレイドウイング・サリヴァン」はソウルが15枚以上の時、ガーディアンのシールドを+10000することができます。
この効果による防御力の高さがブレイドウイングデッキの強みとなっています。
シールド値を底上げするので、ガード制限などにも強いです。
よくある「手札からグレード1以上をガーディアンゾーンに出せない」という、いわゆる完全ガード封じの攻撃に対しても、ドロートリガー1枚で15000ガードとして出せたりするので防ぎやすいです。
アタックされる度にソウルが2枚減るので、この効果を維持するために大量のソウルチャージが必要となります。
そのため、ソウルチャージの過程で「エニグマティック・アサシン」が自然にソウルへと入り、これを攻撃に利用します。
《エニグマティック・アサシン/Enigmatic Assassin》
ノーマルユニット 〈0〉 (ブースト) ダークイレギュラーズ – ヒューマン パワー5000 / シールド10000 / ☆1 【自】【ソウル】深闇(このターン中、あなたのソウルにカードが置かれているなら有効):あなたのアタックステップ開始時、あなたのソウルが10枚以上なら、このカードを(R)にコールしてよい。コールしたら、そのターン中、このユニットのパワー+5000。さらに、あなたのソウルが15枚以上なら、そのターン中、このユニットのパワー+10000。 ※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
高い攻撃力と防御力を兼ね備えたデッキとなっています。
特に防御力の高さはトップクラスです。
デッキ構築上の特徴
グレード構成
ブレイドウイングデッキの構築は結構特殊です。
まず、グレード構成が変わっています。
「ブレイドウイング・サリヴァン」以外をヴァンガードにしたくないというのと、グレード0の「エニグマティック・アサシン」を多用する都合上、グレード3が少なく、グレード0が多めとなっています。
グレード2以下
グレード2以下のユニットはソウルチャージできるユニットが優先されています。
特にソウルを増やしながら手札も増やせる「フライング・ライブラリアン」と「愛着のサキュバス」の優先度はかなり高めです。
《愛着のサキュバス/Covetous Succubus》
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト) ダークイレギュラーズ – サキュバス パワー9000 / シールド5000 / ☆1 【自】【Gブレイク】(1) 深闇(このターン中、あなたのソウルにカードが置かれているなら有効):[【カウンターブラスト】(1)] このユニットが(R)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、【ソウルチャージ】(1)。あなたのソウルが6枚以上なら、【カウンターチャージ】(1)し、さらに、10枚以上なら、2枚引き、手札から1枚選び、捨てる。 ※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
《フライング・ライブラリアン/Flying Librarian》
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト) ダークイレギュラーズ – ヒューマン パワー8000 / シールド5000 / ☆1 【自】【Gブレイク】(1)(あなたの(V)かGゾーンに表のGユニットが1枚以上で有効):[【カウンターブラスト】(1)] このユニットが(R)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、【ソウルチャージ】(2)。さらに、ソウルが6枚以上なら、1枚引く。さらに、ソウルが10枚以上なら、ダメージゾーンから1枚選び、表にする。 ※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
どれだけシールド値の少ないユニットでもシールドが+10000されるので、手札が多いほど守りは飛躍的に固くなります。
手札を増やす効果はありませんが、ブレイドウイング専用サポートである「ブレイドウイング・サイクス」はそのソウルチャージ能力の高さからよく採用されます。
《ブレイドウイング・サイクス/Blade Wing Sykes》
ノーマルユニット 〈2〉 (インターセプト) ダークイレギュラーズ – ヒューマン パワー9000 / シールド5000 / ☆1 【自】:このユニットが(R)に登場した時、あなたの「ブレイドウイング」を含むヴァンガードがいるなら、【ソウルチャージ】(1)。
【起】【ソウル】:[このカードをドロップゾーンに置く] あなたの「ブレイドウイング」を含むヴァンガードがいるなら、【ソウルチャージ】(2)。※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
ソウルの数が重要なうえに、ソウルが減りやすいデッキなので、ソウルチャージユニットを多く採用することが求められます。
グレード1
グレード1の構築にも特徴があります。
ダークイレギュラーズには超越サポートが2種類あるため、通常のデッキよりも超越サポートが多めに入っています。
「ヴェアティーゲル・イェーガー」を4枚採用した上に、「純愛のサキュバス」を2~3枚入れる構築が多いです。
グレード3が少なめのデッキのため、超越できないという事故を防ぐために超越サポートは多く入っています。
ただし、この分他のグレード1の採用枠が減ります。
これを完全ガードの採用枚数を減らすことでカバーしています。
手札に加えやすい「貪欲のサキュバス」を完全ガードに採用することで、4枚入れる必要をなくしています。
《貪欲のサキュバス/Succubus of Avarice》
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト) ダークイレギュラーズ – サキュバス パワー6000 / シールド0 / ☆1 【永】:守護者
【自】:[手札から1枚選び、捨てる] このユニットが手札から(G)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、あなたのアタックされているヴァンガードを1枚選び、そのバトル中、そのユニットは、ヒットされない。
【起】【ソウル】【Gブレイク】(1) 深闇(このターン中、あなたのソウルにカードが置かれているなら有効):[あなたのグレード1以下のリアガードを1枚選び、退却させる] このカードを手札に加える。※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
ソウルから手札に加えられる「貪欲のサキュバス」はソウルチャージ量が多いブレイドウイングとの相性がいいです。
関連記事:ヴァンガード ダークイレギュラーズの完全ガードを徹底比較! 貪欲のサキュバスとクローゼット・バルーンのどっちが良い?
残った枠には「ディメンジョン・クリーパー」がよく採用されます。
《ディメンジョン・クリーパー/Dimension Creeper》
ノーマルユニット 〈1〉 (ブースト) ダークイレギュラーズ – デーモン パワー7000 / シールド5000 / ☆1 【起】【ソウル】:[このカードをドロップゾーンに置く] あなたの《ダークイレギュラーズ》のヴァンガードがいるなら、【ソウルチャージ】(2)。 ※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
ソウルからドロップすることでさらにソウルチャージできます。
同様の効果を持つ「ブレイドウイング・サイクス」とともに、ソウルが枯渇することを防止してくれます。
トリガー構成
ブレイドウイングでのトリガー構成はほかのデッキと比べて独特です。
防御力の高さは手札枚数が重要となるため、ドロートリガーの重要度が高いです。また、長期戦が得意で短期で決着させる必要が薄いので、クリティカルトリガーの優先度が下がります。ダークイレギュラーズのスタンドトリガーは優秀なものが多いため、結果としてクリティカルトリガーが入っていない構築も珍しくありません。
Gユニット
最も重要なGユニットは「殲滅の翼 ブレイドウイング・ティボールド」です。
《殲滅の翼 ブレイドウイング・ティボールド/Wings of Annihilation, Blade Wing Tibold》
Gユニット 〈4〉 (トリプルドライブ!!!) ダークイレギュラーズ – ヒューマン パワー15000+ / シールドなし / ☆1 【超越】 – ストライドステップ – [手札からグレードの合計が3以上になるように1枚以上選び、捨てる] 裏のこのカードを(V)に【超越】する。
【自】:このユニットが(V)に登場した時、あなたの「ブレイドウイング」を含むハーツカードがあるなら、ドロップゾーンのカードをすべて山札に戻し、その山札をシャッフルする。さらに、ソウルが15枚以上なら、そのターン中、このユニットは『【永】【(V)】:あなたの前列のリアガードすべてのパワー+10000。』を得て、違うなら、【ソウルチャージ】(5)。※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
登場したときに、ドロップゾーンのカードを全て山札に戻してくれます。
ブレイドウイングデッキはソウルチャージが多いため、山札が切れやすく、「ブレイドウイング・サリヴァン」の効果でドロップゾーンが増えやすいです。
使い終わった「ディメンジョン・クリーパー」や「貪欲のサキュバス」を再利用することができます。
また、「ブレイドウイング・サリヴァン」のソウルブラストでドロップゾーンに落とすカードをある程度選べるので、トリガーを集中してドロップゾーンに送った後に山札へ戻すことでデッキのトリガー率を上げることもできます。
山札切れ対策と使いたいユニットの再利用を同時にしてくれます。
ソウルチャージ量が多いため、「大魔神 ソウルレス・デマゴーグ」も強力です。
《大魔神 ソウルレス・デマゴーグ/Great Demon, Souless Demagogue》
Gユニット 〈4〉 (トリプルドライブ!!!) ダークイレギュラーズ – デーモン パワー15000+ / シールドなし / ☆1 【超越】(お互いのヴァンガードがグレード3以上で解放!) – ストライドステップ – [あなたの手札からグレードの合計が3以上になるように1枚以上選び、捨てる] 裏のこのカードを(V)に【超越】する。
【自】【(V)】:あなたのメインフェイズ中、あなたのカードがソウルに置かれた時、そのターン中、このユニットは『【永】【(V)】:あなたのターン中、あなたの前列のユニットすべてのパワー+1000。』を得る。※カードテキストはカードファイト!!ヴァンガードWikiより引用
まとめ
ブレイドウイングデッキについてまとめました。
ほかのデッキにはない高シールドでの高い防御力が魅力のデッキです。
効果が有効になれば、相手の攻撃をことごとく防ぐことができるでしょう。
ダークイレギュラーズのカードパワーが上がってきたこともあり、着実に強化されています。
「ブレイドウイング・サリヴァン」自体が名称を持っていながらも、効果を使うのには特に必要ないので、汎用カードを採用しやすいのも良いですね。
今後も新カードが出るたびに強化が期待されるデッキです。