今回紹介するのは、「クロノバイザー・ヘリテージ」です。
追加ターンを得るという衝撃的な効果を得たクロノジェットの新たなグレード4です。
効果と使い方について解説していきます。
効果
まずは効果から。
クロノバイザー・ヘリテージ
グレード4 パワー15000+ ギアクロニクル クロノドラゴン 十二支刻獣
超越
【自】:【あなたのGゾーンから他の表の<十二支刻獣>を4枚選び、裏にする】このユニットがVからGゾーンに置かれた時、コストを払ってよい。払ったら、あなたは追加の1ターンを得る。その追加ターンのライドフェイズを飛ばし、メインフェイズ開始時にこのカードをVに超越する。
追加ターン
追加ターンを得る、という強烈な効果を持っています。
カウンターブラストもソウルブラストも手札コストも使わないという破格の条件で追加ターンという莫大なアドバンテージを得ることができます。
似た効果を持つものには「時空竜 ビヨンドオーダー・ドラゴン」がいますが、メインフェイズとバトルフェイズ以外のフェイズも追加される、ドライブが減らない、等々の点から、「クロノバイザー・ヘリテージ」の方が優れていると言えます。
ヴァンガードにおける追加ターンとはどういうものかを考えてみます。
追加ターンによって得られるものは以下のフェイズです。
- スタンドフェイズ
- ドローフェイズ
- メインフェイズ
- バトルフェイズ
- エンドフェイズ
ライドフェイズは飛ばされるので、得られるものはこれらのフェイズです。
これによって、どのようなアドバンテージが得られるのかを考えてみましょう。
追加のスタンドフェイズ
スタンドフェイズでは自分のユニットを全てスタンドします。
ということは、「クロノバイザー・ヘリテージ」の効果には、「あなたのユニットを全てスタンドする」が含まれていることになります。
単純に前のターンと合わせて攻撃回数が2倍になるため、非常に強力です。
これだけでも相当のコストを払う必要があるのですが、Gゾーンのカード以外にコストが必要ないのはすごいです。
ちなみにスタンドフェイズによるスタンドなので、メガコロニーによるスタンド封じを受けているとスタンドできません。
そこはカード効果によるスタンドよりも劣るところですが、仕方なしといったところです。
なぜなら、このスタンドは追加ターンの中のほんの一部分なのですから。
追加のドローフェイズ
1枚ドローできるので、単純に1枚のアドバンテージを得られます。
この後に追加のメインフェイズがあるため、ここで引いたカードは攻撃に回すこともできます。
追加のメインフェイズ
盤面の調整ができます。
前のターンのドライブチェックと追加のドローフェイズで増えた手札を使って盤面を整えることができます。
前のターンで十分な展開ができていた場合は増えた手札を温存できますし、そうでない場合は不足していたアタッカーなどを補充することができます。
このメインフェイズがあることを見越して、あまり手札が良くない状況でも「クロノバイザー・ヘリテージ」に超越するという選択肢も考えられます。
ゼロスドラゴンと違って勝負を決められなくともデメリットは無いため、気軽に超越することができます。
追加のメインフェイズ開始時には「クロノバイザー・ヘリテージ」に超越することとなります。
超越コストは必要ないので、ここでも超越コストに使うはずだった分、手札が増えていることになります。
追加のバトルフェイズ
スタンドフェイズによるユニットの再スタンド、メインフェイズによる展開のおかげでほぼ万全の状態で攻めることができます。
ここで得られるアドバンテージはとても大きいです。
攻撃によって相手の手札を削ることはもちろん、こちらはトリプルドライブで手札を増やすことができます。
万が一決めきれなくともこれまでに得た手札を合わせると、相手ターンをしのぎ切ることも不可能ではないでしょう。
また、2回目のバトルフェイズの特徴として、相手の効果が切れていることが挙げられます。
前のターンで相手が何らかの効果でヴァンガードのパワーを上げていたとしても、ターンの終了とともにこれらの効果は終了します。
逆にこちらのパワーが下げられていても、これらの効果は終了しているため、2回目のバトルフェイズは万全の状態で行えます。
追加のエンドフェイズ
ここは追加というよりも、1回目のエンドフェイズの影響が大きいですね。
先ほど述べた通り、追加ターンの前にエンドフェイズを挟むことで、相手の効果が終了します。
なので、2回目のバトルフェイズは相手の効果をリセットした状態で始められるということです。
他にも、エンドフェイズを挟むメリットとして、解呪が挙げられます。
対リンクジョーカーでは、こちらの盤面が呪縛され、満足に攻撃できないことが多いです。
しかし、追加ターンの前にエンドフェイズを挟むことで、呪縛されていたユニットは解呪されます。
これによって、追加ターンでは万全の状態で攻撃できるということです。
全てまとめると、追加ターンには凄まじいメリットがあります。
ドロー、超越コスト踏み倒し、トリプルドライブによる手札の増加。全ユニットのスタンドと再攻撃。
攻撃と守りの両方においてメリットがかなり大きく、発動できればゼロスドラゴンにも見劣りしない効果と言えるでしょう。
注意点
強力な効果を持つ「クロノバイザー・ヘリテージ」ですが、注意しておくべき点もいくつかあります。
効果の使用タイミングが遅い
「クロノバイザー・ヘリテージ」の効果のコストには、Gゾーンに他の<十二支刻獣>が4枚必要です。
Gガーディアンに<十二支刻獣>はいないため、基本的には3回目の超越で使うことになります。
Gユニットの性能が良くなってきたこともあり、1~2回の超越でゲームが終わることも珍しくありません。
強力な効果も発動できなければ意味がありません。
そのため、1~2回目の超越ではできるかぎり守りを固めておきたいところです。
幸いギアクロニクルにはアドバンテージを得るユニットが数多くあるので、長期戦に持ち込むことは難しくないでしょう。
クロノドラゴン・GGが使えない
自動能力のGユニットということで、「クロノドラゴン・GG」が使いたくなるのですが、よく見ると「クロノバイザー・ヘリテージ」の種族はクロノドラゴン。
ギアドラゴンではないので対応しておらず、「クロノドラゴン・GG」の効果でコピーすることはできません。
もしできれば「クロノドラゴン・ネクステージ」のVスタンドからの追加ターンという夢があったのですが、できないので注意しましょう。
まとめ
追加ターンを得られる強烈なユニットです。
「時空竜 ビヨンドオーダー・ドラゴン」よりも強力な効果となっており、フィニッシャーとして申し分ない効果を持っています。
十二支刻獣デッキの新たな切り札になることは間違いないでしょう。
レア度はGR。独特の効果を持つことから高くなることが予想されますが、効果的にはフィニッシャー寄り。
1枚あれば十分な気はするので、国家ブースターのGRよりはマシになるような気はします。
新クロノジェットが登場することもあり、十二支刻獣デッキは竜神列伝で大きく変わることになりそうです。
メインどころは紹介されましたが、リアガード周りがどう追加されるかも気になるところです。