今回紹介するのはオルターガイストデッキです。
1月13日に発売されたパックFLAMES OF DESTRUCTIONに収録されたカードを使用しています。
割と良い感じのカードが追加されたのでデッキの動きが大きく変わることとなりました。
今までのオルターガイスト
オルターガイストのカードについてはこちら。
→【遊戯王】FLOD対応 オルターガイストカードの効果まとめ
今までのオルターガイストデッキについてはこちら。
→遊戯王「オルタ―ガイスト」デッキ紹介 回し方と今後の改善点
今までのカードでも妨害に長けていたオルターガイストですが、展開力があまりなく、リンク召喚が難しいデッキでした。
この短所が今回の新規カードで大きく改善されることとなりました。
FLAMES OF DESTRUCTIONでの変化
一番大きな変化は「オルターガイスト・マルチフェイカー」の登場です。
簡単な条件での特殊召喚に加えてデッキからオルターガイストを場に出す効果はとても強力です。
「オルターガイスト・マルチフェイカー」の登場で以下のことがしやすくなりました。
- リンク素材の確保
- 妨害手段の用意
それぞれについて説明していきます。
①リンク素材の確保
「オルターガイスト・マルチフェイカー」の特殊召喚に成功すると、デッキからオルターガイストモンスターを特殊召喚できます。
これだけでフィールドにオルターガイストモンスター2体が場に揃います。
「オルターガイスト・ヘクスティア」のリンク召喚が簡単になったのは、オルターガイストにとって大きな進歩です。
個々のステータスがあまり高くなく、戦闘を行えるオルターガイストは「オルターガイスト・ヘクスティア」くらいです。
妨害による除去が得意なため、戦闘要員がいなくともやっていけますが、やはり戦闘破壊を簡単に狙えるようになったのは大きな進歩です。
「オルターガイスト・マルチフェイカー」の効果を使用したターンはオルターガイストモンスターしか特殊召喚できなくなりますが、相手ターンに使えば話は別です。
罠カードの発動に反応して自身を特殊召喚できるため、相手ターンに効果を使うのは簡単です。
出したモンスターを守り切れば2体のモンスターが場に残るので、返しのターンでリンク召喚による展開をしやすくなります。
ターンを跨げば「オルターガイスト・マルチフェイカー」の制限も無くなるため、エクストラデッキのモンスターを自由に使えます。
何を出すにしても、リンク召喚を行うにはモンスターの数が重要です。
今までのオルターガイストにはモンスターの展開を行うのは「オルターガイスト・マリオネッター」や「オルターガイスト・マテリアリゼーション」くらいでした。
どちらも蘇生カードとしては強力でしたが、遅さが目立っていました。
「オルターガイスト・マルチフェイカー」は「無限泡影」との併用で最速先攻1ターン目(相手ターン)に使うことも可能です。
デッキから出すので、下準備が要らないのも強力です。
②妨害手段の用意
「オルターガイスト・マルチフェイカー」の効果はデッキから好きなオルターガイストを出すことができます。
相手ターンに使う上で出しておきたいのが「オルターガイスト・シルキタス」です。
相手ターンの妨害として優秀な「オルターガイスト・シルキタス」でしたが、今までは出す手段に乏しかったのです。
「オルターガイスト・シルキタス」の効果には、このカードの他に別のオルターガイストが必要だったので、いまいち安定しない時がありました。
「オルターガイスト・マルチフェイカー」の効果で出すことで、妨害手段を用意しつつ、「そのコストまで賄えます。
効果を発動した「オルターガイスト・マルチフェイカー」は「オルターガイスト・シルキタス」で手札に戻す要員にできますし、そうすることで、再び次のターンに「オルターガイスト・マルチフェイカー」の特殊召喚が狙えるようになります。
罠カードの発動を条件に特殊召喚できる「オルターガイスト・マルチフェイカー」ですが、その条件は緩いです。
フィールドにセットした罠カードを発動させなければならないわけではないので、「無限泡影」を手札から発動させることでも使えます。
これの強力なところは、先攻1ターン目に使える妨害ということです。
自分が後攻の時、先攻1ターン目に相手がモンスター効果を使おうとしたところで「無限泡影」を手札から発動。
その後、「オルターガイスト・マルチフェイカー」を自身の効果で特殊召喚し、効果で「オルターガイスト・シルキタス」を特殊召喚することで、今度は「オルターガイスト・シルキタス」の効果が使えるようになります。
決まれば相手の展開をかなり妨害することができ、十分な防御手段となります。
新規カードを採用したデッキ
新規カードを採用したオルターガイストデッキを紹介します。
目指すところは純オルターガイストデッキです。
なので、オルターガイスト以外のモンスターは採用していません。
枠的には余っているので、例えばエクストラデッキにトロイメアモンスターを採用するなどすれば、対応力は増すでしょう。
序盤
オルターガイストの基本的な戦い方は変わりません。
「オルターガイスト・マリオネッター」で罠カードを集めにいきます。
これは、オルターガイストカードで妨害しながら、「オルターガイスト・マリオネッター」で展開するための起点を作るためです。
サーチする罠カードとしてはモンスター効果を妨害できる「オルターガイスト・プロトコル」、モンスターを戦闘から守ることができる「オルターガイスト・カモフラージュ」、展開用の「オルターガイスト・マテリアリゼーション」や「オルターガイスト・エミュレルフ」辺りです。
手札を見ながら足りないものを用意していきましょう。
従来のオルターガイストでは展開手段がこれだけでしたが、新しいデッキでは「オルターガイスト・マルチフェイカー」がいます。
「オルターガイスト・マリオネッター」だけでなく、「オルターガイスト・マルチフェイカー」からの展開も狙えるようになったので、事故率が減ったという印象です。
さらに「オルターガイスト・マルチフェイカー」からは「オルターガイスト・シルキタス」による妨害に繋げられるので、守りも硬くなりました。
中盤以降
モンスターが展開できてからは、リンク召喚の出番です。
一番よく出すのは「オルターガイスト・ヘクスティア」です。戦闘をこなせるほか、魔法・罠を無効にする効果もあるので、相手の動きを邪魔する働きもします。
相手の墓地に強いモンスターがいるなら「オルターガイスト・キードゥルガー」も出番が来ます。
戦闘ダメージを与える必要がありますが、「オルターガイスト・メリュシーク」が直接攻撃できるため、効果の発動は簡単です。
しかし、「オルターガイスト・キードゥルガー」の攻撃後しか奪ったモンスターは攻撃できないため、攻撃要因としては使いにくい場面が目立ちます。
「オルターガイスト・キードゥルガー」を除去されると奪ったモンスターは攻撃できなくなるため、リンク素材にして処理する手段も必要です。
純構築だとオルターガイストモンスター以外をリンク素材にできないため注意が必要です。
妨害が手厚いデッキなので、じわじわと攻めていくイメージです。
いくら展開しても相手のライフを削り切れないことは珍しくないので焦らないようにしましょう。
サーチや回収など、アドバンテージを稼ぎやすいデッキなので、粘り強く戦えます。
まとめ
オルターガイストデッキについてまとめました。
やはり「オルターガイスト・マルチフェイカー」の登場が非常に大きいです。
展開手段ができたこともさることながら、デッキからの特殊召喚なので安定感が増しました。
特に「オルターガイスト・シルキタス」を安定して場に出せるようになったのは大きな進歩です。
オルターガイストはアニメのキャラが使うテーマです。
まだ追加が期待できそうなテーマなので、今後の追加カードにも期待をしたいところです。
比較的安いカードばかりなので、興味を持った方はぜひ組んでみてください。