今回はスリーブの種類についてです。
「スリーブってカードを入れるためのものなんだし、どれも一緒じゃないの?」と思われるかもしれません。
しかし実はスリーブの中にも用途に微妙な違いがあり、一概にカードを入れるためのものと言っても全部が同じ仕様ではないのです。
ここでは各スリーブの特徴を解説していきます。
その中でどのスリーブを買えばいいのかを説明していきますので、参考にしてみてください。
微妙に違うスリーブたち
上の写真に写っているスリーブは、全てスタンダードサイズのカードに使うものです。スタンダードサイズはデュエルマスターズなどの大きい方のカードのことですね。
ただし、それぞれ使用用途が微妙に違っています。
左から順に
- インナースリーブ
- スリーブ
- スリーブプロテクター
と呼んでいます。
以下ではこれら3つのスリーブについて解説していきますが、まずは「スリーブ」とは何かを知ることで、残りの2つも自ずと分かるようになります。
インナースリーブもスリーブプロテクターも、スリーブから派生して生まれたものだからです。
というわけで、まずはスリーブについて見ていきましょう。
各スリーブの特徴
スリーブ
スリーブとは、カードを保護するための袋であるということは前回でも触れました。
基本的にカードは傷つけたくないものですから、こういった袋に入れることでカードを傷から守ることができます。
スリーブはカードを守るためのものですから裏面は無地と、なんともシンプルなものです。
しかし、カードの裏面は対戦中常に見えるもの。できればもっと気に入ったものにしたい。
そんな思いからか、スリーブの中にはこのように裏面にイラストが描かれているものがあります。
やっぱりカードゲームをしていると常に触っているのがデッキなわけですから、スリーブにもこだわりたくなってきます。
カードゲーマーの中には、スリーブにお気に入りのイラストが描かれているものを使用している人もいます。僕もその一人です。
スリーブはカードを守るためのものではあるものの、ある種オシャレのような側面も持っているのもまた事実です。
スリーブには気に入ったものを使うと良いでしょう。無地スリーブでも、イラストスリーブでも構いません。
無地スリーブは様々なメーカーから発売されていて色に事欠きません。
またイラストの描かれたスリーブは上のような風景の描かれたものから、アニメキャラの描かれたものまで幅広く揃っています。
ミニサイズ用なのかスタンダードサイズ用なのか、サイズには気を付けて好きなものを選びましょう。
ちなみに僕はイラストの描かれたものを使うのが好きです。
インナースリーブ
スリーブはオシャレのような面を持ってはいるものの、本来の目的はカードを傷から守ることです。
しかし、ただスリーブを使っているだけだと、スリーブを付けていたとしてもカードに傷が付いてしまうことがあります。
スリーブに入れているとは言え、カードがピッタリ収まっているわけではありませんから、やはりスリーブ内で多少カードは動いてしまいます。
また、スリーブにカードを出し入れする時は最もカードを傷つけやすい瞬間と言えるでしょう。カードが擦れますから。
あとはスリーブに入れているだけだと上の口が開いているので、そこからゴミが侵入することがあります。
下手をするとそれでカードが傷つくと言ったことがありますね。
そのような場合に備えて、よりカードを傷つけにくくするために作られたのがインナースリーブです。
インナースリーブのパッケージには「ピッタリ」だとか「パーフェクトサイズ」だとか書かれています。
その名の通り、インナースリーブはカードをスリーブに入れる前に使うスリーブです。
上の画像のカードには、インナースリーブを入れているのですが、よく見ないと分からないくらいピッタリサイズのスリーブが付けられています。これがインナースリーブです。
実際スリーブに入れる時は、こんな風にして上下交互に入れていきます。
きちんと入れるとこんな感じ。
インナースリーブを使うことで、
- ゴミやホコリがカードに付くことを防ぐ
- スリーブ内でカードが動くことを防ぐ
- 出し入れの際も直接カードが擦れないので傷つきにくい
と言ったメリットがあります。
スリーブを使うだけでなく、インナースリーブまで使うことで、徹底的にカードに傷が付くのを防ぐことができます。
どうしてもカードに傷を付けたくないという人はインナースリーブを使うことをおすすめします。
スリーブプロテクター
最後にスリーブプロテクターについてです。
スリーブはカードを守るためのものと言いましたが、スリーブプロテクターに関しては少し違って、スリーブプロテクターとはその名の通りスリーブを守るためのものです。
カードを守るのがスリーブなのに、そのスリーブを守るためにまたスリーブを付けるとはどういうことでしょう?
その答えはイラストスリーブの存在にあります。
先ほど、スリーブには無地のもののほかにイラストが描かれたものもあることを紹介しました。
こういったイラストスリーブは基本的に再販されません。
もしスリーブが売り切れてしまえば、再び手に入れるのはかなり難しくなります。
スリーブは使っているとだんだん傷ついていきます。カードが受ける傷から守るのがスリーブなので、その分スリーブが傷つくのはある意味当然と言えるでしょう。
イラストスリーブも使っていると傷付いていきます。
塗装が剥げたりめくれたりして他のカードと区別がつくようになってしまい、対戦で使えなくなっていきます。
なのでスリーブも傷つけば新しいものに買い替えるのです。
無地スリーブの場合、多くのスリーブは常にメーカーから供給され、何度も再販されているので、新しいスリーブを手に入れるのは難しくありません。
しかしイラストスリーブに関しては基本的に再販されないので、同じスリーブを手に入れることは非常に難しいです。
そのため、気に入ったイラストのスリーブをずっと使い続けたい人にとってはスリーブもまた傷つけたくないものになるのです。
そこで、スリーブプロテクターの出番です。
このようにスリーブプロテクターをスリーブに付けることで、スリーブが傷つくのを防ぎます。
僕も気に入ったスリーブは使い続けたい派なので、イラストスリーブにはスリーブプロテクターを付けます。
上のスリーブ、僕が中学生の頃に買ったもので、もう7~8年は使っていますが、スリーブプロテクターを使っているので未だに使えます。
もしスリーブプロテクターを使っていなければとっくに傷だらけで使えなくなっていたでしょう。
同じスリーブを使い続けたい人にとってはスリーブプロテクターはとてもおすすめできるアイテムです。
どのスリーブを買うべきか?
スリーブ、インナースリーブ、スリーブプロテクターについて紹介しました。
「一体どれを買えばいいの?」となりますが、まずはスリーブを買えば大丈夫です。
インナースリーブとかスリーブプロテクターは全く気にしなくて構いません。
カードを守るだけなら無地スリーブで充分ですし、KMCというメーカーが出しているカラースリーブが安くて枚数が多いのでおすすめです。ミニサイズ用なのかスタンダードサイズ用なのかは確認しておきましょう。
スリーブが傷ついてしまって替えなければならない場合でも、同じのが普通に売られているので心配する必要はありません。
もしイラストスリーブを買って、「気に入ったからずっと使い続けていたい」という状況になったのなら、スリーブプロテクターを買うことを検討しましょう。
ただイラストスリーブは1つ700~800円と高いうえにスリーブプロテクターも買うとなればスリーブだけで結構お金がかかってしまうので、いきなりそこまでしなくてもいいかなとも思います。もちろん気に入ったのなら買ってしまっても問題ありません。
「いきなりお金かけすぎるのもちょっと・・・」という人は無地スリーブから入ることをおすすめします。
インナースリーブについては気にしなくても構いません。
1つのカードに何枚もスリーブを使うと装着が面倒ですし、最低限カードを守るだけならスリーブで充分事足ります。
あくまでどうしてもカードを傷つけたくない人用なので、初めのうちはあまり気にする必要はありません。
僕はインナースリーブを使っていません。装着が面倒なので使うのをやめました。
スリーブを使っていても知らない間にカードに傷が付いていることもたまにありますが、気にするほどの頻度でもありません。
よっぽど価値のあるカードを使っているだとか、買取してもらう予定があるなら使っておくといいでしょう。
まとめ
スリーブの種類について紹介しました。
ただ、初めは普通のスリーブを買っておけば問題ないです。インナースリーブとかスリーブプロテクターとか気にする必要はありません。
ここで紹介したのは、それらの存在を知っていればカードショップで見かけても自分にとって必要かどうかの判断の助けになると考えたからです。
知らずにインナースリーブとか買ってしまうと、「なんかこれ小さくない?キツキツやん」ってなりますからね。僕はよくやらかしていました。
少しでもスリーブの買い間違いが減れば幸いです。