おはようございます。しんぺいです。
今日は珍しくマジック・ザ・ギャザリングの記事。たまにはね。
Twitterを見ていると、こんなお知らせが。
【お知らせ】 2020年6月1日発表の、禁止・制限カードの告知、ルールの変更をお伝えいたします。「相棒」メカニズムに関するルールと、スタンダード、ヒストリックに変更があります。変更に関する判断と見解についてお知らせいたします。 https://t.co/e1GyzwGdjF #mtgjp
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) June 1, 2020
禁止・制限カードの告知、そして相棒のルール変更。
僕自身マジック始めてそんな時間経ってないんでよく分かりませんが、マジックってルール変更するんだって思いましたね。基本ルールに関わる部分ではなくて、効果処理に関わる部分について。
相棒カードは僕も結構使っていたので気になるところ。というわけで今回は相棒のルール変更について紹介していこうかと思います。
相棒のルール変更
デッキ構築の条件を満たすことでゲーム外部から唱えることができる相棒ですが、
その相棒の処理が以下に変更になりました。
各ゲーム中に1度だけ、あなたはソーサリーを唱えられるとき(あなたのメイン・フェイズの間でスタックが空であるとき) に③を支払うことでサイドボードからあなたの相棒をあなたの手札に加えることができる。これは特別な処理であり、起動型能力ではない。
MTG公式サイトより(https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034028/)
従来は召喚コストを払ってそのまま召喚できていた相棒ですが、3マナ払って手札に加わるに変更。
シンプルに弱体化ですね。出す方としてはほぼ1ターン猶予ができますし、そうでない場合も3マナ余計に払えば他の動きはしにくくなるでしょう。
出される方も、1ターン空けばその間に対策できますし、何なら手札破壊で叩き落してもいい。
今までは召喚コストを払えばそのまま出てきたので、実質最初から手札が1枚多いみたいなものでめっちゃ強かった。
相棒はゲーム開始時に公開されるのでデッキばれの危険はあるものの、得られるメリットが大きすぎて相棒を入れない理由が無いくらいでしたし。
そんな相棒もルール変更で弱体化。これで少しは落ち着くんでしょうか。
ヴィンテージでも禁止になってるカードがあるっていうのが大きかったんでしょうかね。僕はヴィンテージで禁止の重大さがそこまで分かりませんが、Twitterとかだとよく見る意見。
ヴィンテージってほとんどどのカードでも使えるフォーマットなのに、そこで禁止になるって相当やばいでしょってことでしょうか。
新しい相棒のルール処理
上記のページで説明されていますが、新しい相棒の処理についても紹介しておきます。
従来は唱える行為だった相棒ですが、これからは手札に加えるとなったため唱える行為ではなくなりました。
つまり、この「手札に加える」に対して打ち消し呪文を撃つことができません。
唱える行為ではないので打ち消しできないという感じですね。
またスタックを組まないので、この行為に対して何か呪文を唱えたり効果を使ったりすることもできません。
同じく起動型能力でもないので、「魔術遠眼鏡」なんかで防ぐこともできません。
打ち消せないスタックを組まない起動型能力でない。
これらの点が、相棒の処理が効果と言うよりもルール処理であることを際立たせてますね。
扱いとしては手札から土地をプレイするのに近いでしょうか。あれも打ち消したり何か対応してカードを使えたりするわけじゃないので。
相棒の処理ができるのはソーサリータイミングのみ。
つまり相手ターン終了時にマナが余っているからといって相棒を使うことはできないですね。ていうかこれ出来たら弱体化の意味あるのかって思いますけど。
ルール処理的にはこんなところでしょうか。
手札に加える行為に対して一切何もできない、という処理なので逆に分かりやすいかもしれません。
相棒のルール変更による影響について
今回のルール変更による影響はどのようなものでしょうか。
どの相棒も召喚の前に固定で3マナ払わなければいけなくなったことを考えると、軽い相棒ほど影響が大きいですね。
「夢の巣のルールス」はかなり使いにくくなったかと思います。
ルールスを使用したデッキは元々軽めのカードばかり入り、マナを伸ばすデッキにはなりません。
なのでルールスを手札に加える3コストが非常に重い。さらにルールスの効果を使うにはマナコストを払う必要があるので余計です。
これからはルールスを唱えようとした場合、ほぼ確実に1ターン待つことになりそう。
ビートデッキのトドメとして使われていた「獲物貫き、オボシュ」もきつそうですね。
こちらもマナを伸ばすデッキではそこまで使われないうえに、オボシュ自体が5コストと重いので、相棒で手札に加えてから即召喚という流れはほぼできないと言って良いでしょう。
全体的に軽めのビートダウンデッキの相棒はつらいですね。3マナ払って1手遅れるのが致命的な遅れに繋がりかねないので、以前より相棒を利用する機会は減るでしょう。
反対に影響の少なそうなのがコントロールデッキで使われる相棒でしょうか。
「空を放浪するもの、ヨーリオン」は全然生き残りそうです。
元々コントロールデッキではマナを伸ばしやすく、また試合展開もゆっくりなため相棒を手札に加える1ターンはさほど問題なさそうな感じ。どうせ打ち消しとか構えてるし。その分手札破壊を一番食らいやすそうではありますが。
そして一番影響が少なそうなのが「創案の火」を採用したデッキですね。
「創案の火」によって唱えるマナコストが無くなりマナが余っているため、相棒を手札に加えるコストも気になりません。
「創案の火」デッキで採用されていた相棒、「巨智、ケルーガ」はラッキーですね。
3マナ払って手札に加え、「創案の火」でコストを踏み倒して召喚する。今回のルール変更の影響をほとんど受けません。
ただし、「創案の火」は相棒のルール変更と同日のスタンダードの規制で禁止カードとなったので、使えるのはパイオニア以下のフォーマットだけですが。
パイオニア以下で「創案の火」デッキが活躍するのかは知りませんが、一番相棒を扱いやすいデッキになりそうです。
これからの相棒について
僕がスタンダードメインでやってるのでスタンダードの話なんですが、相棒カードはこれからどうなっていくでしょうか。
コントロールデッキへの影響が少ない点から、「空を放浪するもの、ヨーリオン」はまだ見ることになりそうです。
コントロールデッキでは結局のところ、多少テンポが遅くなるよりも確実に使用できるメリットの方が大きそうなので、相棒は全然使われるでしょう。
反対に、軽めのデッキでは減っていくでしょうね。たぶん余分に3マナ払うのはでかい。
「夢の巣のルールス」とかは普通に効果が強いので、相棒としてじゃなくてメインデッキに採用されるパターンもありそうです。
ただここに来てルールスの相棒条件が引っ掛かってきますね。ルールスを相棒にする場合はメインデッキのパーマネントを2マナ以下に抑えないといけないですが、ルールスは3マナ。
ルールスをメインデッキに入れる場合は相棒にできないので、ルールスを使いたいデッキは引けるか分からんけどメインデッキに入れるか、3マナ余分に払ってでも確実に使える相棒に据えるかの選択を迫られることになります。
僕は今「孤児護り、カヒーラ」を使った黒緑のビートダウンデッキを使っているんですが、メインデッキに追加で入れて良さそう。
カヒーラ自体強いし、相棒はどうしても引けなかった時の保険みたいな立ち位置になりそうです。それもう相棒か?とか言ってはいけない。
色んなデッキで相棒との関わり方を見直す必要がありそうですね。なんか相棒をメインデッキから入れるデッキが増えそうな予感はします。
まとめ
相棒のルール変更についてでした。
相棒自体はぶっ壊れも良いところじゃないかと思っていたので、今回の調整は仕方ないかなと思っています。強い相棒が片っ端から禁止になるよりマシってもんよ。
やっぱ確実に手札に存在するっていうのはかなり強いですね。手札に余裕ができにくいマジックにおいて何もせずに手札+1から始まるのはやばい。
まあでも相棒メカニズム自体は好きなので、今回のルール変更で相棒自体が生き残る方向になったのは嬉しい限りです。今後も相棒は出して欲しい。
禁止制限もちゃっかり増えてるし、とりあえずデッキを見直そうかな。