今回は、エンドフェイズの処理について解説します。
基本的な順番について説明した後、事例を交えながらの解説となります。
エンドフェイズの処理順
エンドフェイズと言えば、GユニットがGゾーンに戻ったり、呪縛が解呪されるタイミングです。
また、効果で言えば「ターン終了時の効果」が発動するタイミングです。
これらの処理には順番が定められています。
処理順は以下の通りです。
- 呪縛カードの解呪、デリート状態の解除、GユニットがGゾーンに戻る、を同時に行う
- 「解呪した時」「Gゾーンに置かれた時」など、1の行為から発動する効果が誘発。好きな順に解決する
- 「ターン終了時に発動する効果」が誘発
- 「ターン終了時に発動する効果」を解決、全て解決したらそのターン中に得た効果が消滅
- 未解決の自動能力があれば、手順2に戻って順次誘発、解決していく
全ての効果を解決したら、相手ターンに移ります。
説明文だけだと結構ややこしそうな感じです。
以下では、実際のカード効果を交えながら解説していきます。
事例
「夜霧の吸血姫 ナイトローゼ」がヴァンガードにいる状態とします。
超越を行い、「倦怠の呪術師 ネグロレイジー」をリアガードにコール。亡霊状態にし自動能力を使いました。
この状態でエンドフェイズを迎えたとします。
まず、GユニットがGゾーンに戻ります。
Gゾーンに戻った時の効果はありません。
次に、ターン終了時に発動する効果が誘発、処理をします。
「倦怠の呪術師 ネグロレイジー」は亡霊状態のため、亡霊能力で退却します。
「倦怠の呪術師 ネグロレイジー」は「亡霊能力で退却時にカウンターチャージ1、ソウルチャージ1する効果」を得ているため、これを解決します。
効果を解決したため、このターン中に得た効果は失われますが、この時失われる能力はありません。
リアガードが退却したため、「夜霧の吸血姫 ナイトローゼ」のGB2が誘発します。
未解決の効果ができたため、手順を巻き戻し、効果の解決をします。
「夜霧の吸血姫 ナイトローゼ」の効果を解決。退却した「倦怠の呪術師 ネグロレイジー」を亡霊状態でリアガードにコールします。
効果を解決したため、このターン中に得た効果は失われますが、この時失われる能力はありません。
「倦怠の呪術師 ネグロレイジー」の登場時効果が誘発します。
未解決の効果ができたため、手順を巻き戻し、効果の解決をします。
「倦怠の呪術師 ネグロレイジー」の効果を解決。ドロップゾーンからユニットをコールし、自身が亡霊状態のため、「亡霊能力で退却時にカウンターチャージ1、ソウルチャージ1する効果」を得ました。
効果を解決したため、このターン中に得られた効果は失われます。
よって、「倦怠の呪術師 ネグロレイジー」が得た「亡霊能力での退却時にカウンターチャージ1、ソウルチャージ1する効果」は失われます。
未解決の効果に「亡霊能力で退却する効果」が残っているので、これを誘発、処理します。
「倦怠の呪術師 ネグロレイジー」は亡霊能力で退却します。
登場時効果で得た効果は失われているので、カウンターチャージ1、ソウルチャージ1は行われません。
全ての効果を解決したので、相手ターンに移ります。
そのターン中に得た効果を失うタイミングに気を付けなければならないという事例でした。
エンドフェイズでは、効果の解決後に得た効果は失われてしまうので、「倦怠の呪術師 ネグロレイジー」によるカウンターチャージとソウルチャージを何回も使い回すことはできません。
まとめ
エンドフェイズの処理手順について説明しました。
今回の解説は、ターン中に得た効果はいつ失われるのかという面に注目した解説です。
恐らくナイトローゼデッキでは目にする機会の多い事例だと思います。
エンドフェイズの処理はまだまだ複雑なものがあります。
特にグレートネイチャーを使う場合、エンドフェイズに様々なことを行うので、エンドフェイズの処理手順を覚えておく必要があります。
普通のデッキではエンドフェイズについてあまり詳しくやる必要もないのですが、中には今回のように複雑な手順を踏むデッキもあります。
こういったデッキを使う場合にはぜひとも覚えておきたい処理です。
ヴァンガードでは他にも様々なルールがあります。
【ヴァンガード】ルール解説まとめページでは気になるルールを個別にまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。