今回はストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛ーを改造したウイルスデッキを紹介します。
ストラクチャーデッキに入っているもの以外もデッキに入れていますが、エクストラデッキのカードを使わないので、比較的組みやすいと思います。
デッキコンセプトから回し方まで説明していきます。
デッキレシピ
まずはデッキレシピから。
モンスター 15枚
闇黒の魔王ディアボロス ×3
悪魔嬢リリス ×3
戦慄の凶皇ージェネシス・デーモン ×3
デーモンの将星 ×3
トリック・デーモン ×3
魔法 15枚
伏魔殿ー悪魔の迷宮 ×3
トレード・イン ×3
強欲で謙虚な壺 ×3
命削りの宝札 ×2
闇の誘惑 ×2
おろかな埋葬 ×1
死者蘇生 ×1
手札抹殺 ×1
罠 9枚
魔のデッキ破壊ウイルス ×3
闇のデッキ破壊ウイルス ×3
スキルドレイン ×3
デッキコンセプト
このデッキは「スキルドレイン」とウイルスカードで相手を妨害し、「闇黒の魔王ディアボロス」で殴り勝つというデッキです。
基本的にはウイルスカードを使うことで、相手の除去と「闇黒の魔王ディアボロス」の特殊召喚を同時に行うことを目指します。
そのためには、ウイルスカードのコストとなる、ステータスの高い闇属性モンスターが必要です。
そこで目を付けたのがデーモン達です。
場に出しやすい高ステータスという、ウイルスカードとの相性の良さを見せてくれます。
「闇黒の魔王ディアボロス」や「悪魔嬢リリス」、デーモンは全て「スキルドレイン」との相性が良いです。
リリースして発動する効果なため「スキルドレイン」の影響を受けなかったり、デーモンのデメリットを打ち消してくれます。
ウイルスカードと「スキルドレイン」を併用することで、相手への制圧力も高くなりますしね。
また、コンセプトとは少しずれますが、デッキの組みやすさも抜群です。
主要パーツは全てストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛ーに入っていますし、デーモンのパーツはLINK VRAINS PACKで再録されたばかりです。
「スキルドレイン」や「命削りの宝札」などの汎用カードもレアリティコレクションで再録されたばかりなので集めるのは簡単です。
エクストラデッキのカードも使わないようにしているので、高いカードもありません。
ちょっとストラクチャーデッキを改造してみたいなという人にはかなりおすすめです。
デッキの回し方
目指すべき状態
このデッキの目指すべき状態は「闇黒の魔王ディアボロス」を手札か墓地に用意し、「スキルドレイン」を発動させ、ウイルスカードを発動させることです。
上手くいけば、相手のモンスター効果を封じるとともに、ウイルスカードで大量の除去ができます。
こちらは「スキルドレイン」の影響を受けにくいモンスターで固めているので、問題なく攻めることができます。
デッキを回す
「闇黒の魔王ディアボロス」を用意しながら、「スキルドレイン」やウイルスカードまで用意するのは簡単なことではありません。ウイルスカードのリリースコストまでいるのでなおさらです。
そこで、このデッキにはドローするカードを大量に入れています。
これらのドローカードを使うことで、目指すべき状態に近づくようにします。
「悪魔嬢リリス」の効果でセットできるウイルスカードはともかくとして、「スキルドレイン」は引き当てるしかありません。
なので、これらのドローカードは積極的に使っていきましょう。
「強欲で謙虚な壺」や「命削りの宝札」を使うターンは特殊召喚をすることができません。
しかし、このデッキではウイルスカードを使うことで相手ターンにリリースを行い、「闇黒の魔王ディアボロス」を特殊召喚できるため、特殊召喚ができなくなるドローカードも積極的に使っていけます。
ただし、一部の特殊召喚を行うデーモンとの兼ね合いは良くないため注意しておきましょう。
理想的な状態は「トレード・イン」を使って、「闇黒の魔王ディアボロス」を墓地に送ることです。
ただ、そこまで上手くいくことはあまりないので手札に来ただけでも十分でしょう。要は「闇黒の魔王ディアボロス」が特殊召喚できる状態になれば良いのです。
ウイルスカードについて
このデッキで採用しているウイルスカードは「魔のデッキ破壊ウイルス」と「闇のデッキ破壊ウイルス」です。
ウイルスカードの選び方にはいくつかあります。
まずは、種類を少なくし、採用枚数を増やすということです。
これは「悪魔嬢リリス」の効果でデッキからセットするのを考えてのことです。
3枚選んだ中からランダムにセットするため、採用枚数が少ないものは確実にセットできるわけではありません。
狙ったウイルスをセットできないのも困るため、種類を増やして使い分けをするというよりは、使いたいものだけを絞って採用しています。
「魔のデッキ破壊ウイルス」と「闇のデッキ破壊ウイルス」を選んだ理由としては、相手フィールドのカードを破壊できるからというのと、リリースに要求するステータスが似ているというところからです。
相手の場を破壊できるウイルスカードの方が決まった時の破壊力は上ですし、狙ったカードを破壊できます。「悪のデッキ破壊ウイルス」は強力ですが、フィールドに干渉できない点が困りものです。
また、この2種の組み合わせであれば、攻撃力2500以上のモンスターであればどちらのリリースコストにも使えます。
「死のデッキ破壊ウイルス」はリリースコストのステータスを低くしなければならないので、他のウイルスと併用するとコストの用意が大変になります。
「影のデッキ破壊ウイルス」は強力ですが、リンクモンスターに効かないのと、リリースコストが守備力2000以上と、また違ったステータスを要求しています。
ただし、リリースコストの確保ができるのなら、どのウイルスを併用させても良いと思います。
今回は採用しているデーモンが攻撃力が高いという一貫性を持っているため、リリースコストに攻撃力を参照するもののみを使っています。
リリースを用意する
このデッキのリリースコストとして使われるのが、「悪魔嬢リリス」ならびにデーモン達です。それぞれの良さを紹介していきます。
「悪魔嬢リリス」は「スキルドレイン」下では通常召喚しても攻撃力が2000に戻ります。
この時点で、「魔のデッキ破壊ウイルス」のリリースコストに使えます。
また、「伏魔殿ー悪魔の迷宮」下では悪魔族の攻撃力が500アップするため、攻撃力2500となり、「闇のデッキ破壊ウイルス」のリリースコストにすることもできます。
1体でどちらのウイルスのコストにもなり得るので、便利に使えます。
さらに、リリースして発動する効果も持っているため、ウイルスカードが無くてもリリースが行え、「闇黒の魔王ディアボロス」の特殊召喚に繋げられます。
この時自身をリリースして効果を使えば、効果解決時に「悪魔嬢リリス」は墓地にいるため、「スキルドレイン」の効果から逃れて効果を解決することができます。
通常召喚で活躍できるため、「強欲で謙虚な壺」や「命削りの宝札」と併せて使えるのもポイントです。
総じてこのデッキではかなり便利なモンスターになります。
リリースに使うデーモンは主に「戦慄の凶皇ージェネシス・デーモン」と「デーモンの将星」です。
両者とも「スキルドレイン」下では強力なモンスターになります。
「戦慄の凶皇ージェネシス・デーモン」はリリースなしで召喚できますが、そうすると攻守が半分になり、エンドフェイズに破壊されます。
「スキルドレイン」を使うことで攻守は元に戻り、「魔のデッキ破壊ウイルス」と「闇のデッキ破壊ウイルス」どちらのコストにも使うことができます。
ただし、エンドフェイズの破壊処理は消えないことには注意しておきましょう。
「スキルドレイン」下ではリリースなしで召喚し、除去効果を使用。攻撃したのちにウイルスカードのコストでリリースして「闇黒の魔王ディアボロス」の特殊召喚に繋げるという使い方が理想的です。
「スキルドレイン」が無くとも、「伏魔殿ー悪魔の迷宮」があれば攻撃力は2000になるので、「魔のデッキ破壊ウイルス」のコストに使用できます。
「トレード・イン」と「闇の誘惑」に対応しているため、デッキを回す役割も買ってくれます。
「デーモンの将星」は場にデーモンの名を持つカードがある時に特殊召喚できますが、その後フィールドのデーモンを1枚破壊しなければなりません。
「スキルドレイン」があれば、この破壊は行わなくてすむため、手札から気軽に特殊召喚できる攻撃力2500となってくれます。
「魔のデッキ破壊ウイルス」と「闇のデッキ破壊ウイルス」両方のコストにできるため、扱いやすいです。
特殊召喚を行う前提のため、「強欲で謙虚な壺」や「命削りの宝札」との相性は良くないことには注意しておきましょう。
リリースコストとして重視しているのは、採用しているウイルスカードのコストにどれだけ使えるかということです。
片方のウイルスのリリースコストにしか使えないカードは事故の元となるため避けています。
まとめ
「スキルドレイン」を使った「闇黒の魔王ディアボロス」軸ウイルスデッキについて紹介しました。
はまれば中々強力なデッキです。ただし、複数枚のカードをそろえることが前提となっているため、事故は避けられません。
事故率軽減のためには、もっと単品でウイルスのコストにできるものを入れるといいのかもしれません。
デーモンを採用するとパワーはありますが、フィールド魔法と「スキルドレイン」を揃えたりというように、組み合わせが必要になってきます。
もう少し安定して戦いたい人にはウイルスのコストはよく考える必要があります。
例えば「可変機獣ガンナー・ドラゴン」のように単品でステータスの高いモンスターにするとか、使うウイルスカードを「死のデッキ破壊ウイルス」に変更してリリースコストの難易度を落とすとかが考えられます。
ウイルスデッキにテンプレはありません。それぞれが好きなようにデッキを組めるのもこのデッキの魅力だと思います。
使うウイルスや何をコストにするかでデッキががらりと変わるので、組んでいる人の個性が出ると言えます。
研究し甲斐のあるデッキなので、興味のある人は組んでみて下さい。
必要なパーツはほとんどストラクチャーデッキに入っています。