今回は無月の門についての記事です。
無月の門は「卍デ・スザーク卍」の登場で実装された召喚方法です。
クリーチャーの上にカードを重ねる点では進化とよく似ていますが、進化とは違う部分も持っています。
ここでは無月の門のルール的な処理についてまとめていきますので、無月の門をよく使う人、使われる人は参考にしてください。
なお、この記事の内容はデュエルマスターズの公式Q&A(URL:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/dmrp04m-0001/)を参考にして作成しています。
無月の門とは

無月の門は自分が魔導具をバトルゾーンに出したときに使える効果です。
魔導具をバトルゾーンに出した時、バトルゾーンと墓地から魔導具を2枚ずつ選び、選んだ4枚の魔導具の上に重ねることで、自身をコストを払わずに召喚することができます。
場と墓地に魔導具さえ揃えばマナコストを支払わずに強力なクリーチャーを素早く召喚することができます。
各種魔導具によって墓地を増やし、無月の門をいち早く使用することを目指すのが魔導具デッキです。
「卍デ・スザーク卍」などは8コストを超える高コストクリーチャーですが、無月の門に特化したデッキを作ることで4~5ターン目には召喚することができます。
強力な効果である無月の門ですが、新しくできた効果のためルール上今までとは違ったややこしい面もあります。
特に「クリーチャーの上に重ねる」という部分が進化クリーチャーと同じなので進化クリーチャーのルール処理と混同してしまいがちでもあります。
ここでは無月の門のルール処理についてどういった流れで使用するかや無月の門によって召喚されたクリーチャーの扱いについてまとめていきます。
無月の門使用時の流れ
無月の門を使用する際は
- 無月の門の使用宣言
- 無月の門によるクリーチャーの召喚
という2つの手順を踏みます。
ちょうど誘発効果が
- 効果の誘発
- 効果の処理
という2段階の手順を踏むのと同じような感覚です。
実際に無月の門を使用する流れは以下の通りです。
墓地に「卍デ・スザーク卍」と「堕魔ドゥザイコ」が2枚あり、自分の場に「堕魔ドゥグラス」がいる状態で「堕魔ドゥザイコ」を召喚するとします。


この状態で「卍デ・スザーク卍」を召喚する場合、
- 「堕魔ドゥグラス」召喚時に「卍デ・スザーク卍」の無月の門の使用を宣言
- 「堕魔ドゥザイコ」3枚と「堕魔ドゥグラス」の上に重ねて「卍デ・スザーク卍」を召喚
という流れになります。
この時覚えておきたいのは、無月の門は魔導具が揃っているかどうかに関係なく使用を宣言できるというところです。
例え墓地に魔導具が1枚しかなくとも無月の門の使用は宣言できます。
そして無月の門によるクリーチャーの召喚時に場と墓地に魔導具が揃っているかを確認し、揃っていれば召喚、揃っていなければ不発という形になります。
これは召喚時効果で墓地を増やす魔導具を使うときに重要になってきます。1つ例を見てみましょう。
自分の場に「堕魔ドゥザイコ」があり、墓地には「卍デ・スザーク卍」と魔導具が1枚ある状況で、「堕魔グリギャン」を召喚するとします。

この場合の無月の門使用の流れは以下のようになります。
- 「堕魔グリギャン」の召喚時に自身の召喚時効果が誘発
- 墓地の「卍デ・スザーク卍」の無月の門使用を宣言
- 「堕魔グリギャン」の効果を処理し、デッキの上から3枚墓地へ
- 「卍デ・スザーク卍」の無月の門を処理。墓地に魔導具が2枚あれば「卍デ・スザーク卍」をバトルゾーンへ出し、2枚無ければ不発
無月の門の使用宣言は効果の誘発と似たようなもの。同じタイミングで行われます。
となれば以下の疑問にも答えられるはずです。
「堕魔グリギャン」の召喚時効果で墓地に落ちた「卍デ・スザーク卍」は無月の門によって即座に召喚することができるか?
答えは「できない」です。
無月の門の使用宣言をするには、「堕魔グリギャン」の効果を処理する前である効果の誘発時に手札か墓地にある必要があります。
「堕魔グリギャン」の効果で墓地に落ちた場合、無月の門の使用宣言のタイミングを過ぎているので無月の門を使用することはできません。
無月の門を使う際のルールはだいたいこんなところです。
使用宣言→召喚の2段階を踏むというところを押さえておけば、できることとできないことの区別はつきやすいでしょう。
無月の門で召喚したクリーチャーの扱い
続いて無月の門によって召喚したクリーチャーの扱いについて説明していきます。
無月の門によって召喚したクリーチャーの下には4枚の魔導具が置かれています。
これは進化クリーチャーと同じような扱いであり、無月の門によって召喚したクリーチャーは5枚のカードを含む1体のクリーチャーとして扱われます。
1体のクリーチャーとなっている状態で破壊されれば5枚のカード全てが墓地へ置かれますし、マナゾーンに送られる効果を受ければ5枚全てがマナゾーンに置かれます。
その他のゾーンへ送られる時も同じです。5枚のカード全てが移動します。
この辺りのルールは進化クリーチャーと同じですが、1番上のカードだけが除去を受けた場合は違います。
例えば、無月の門によって召喚した「ストロング・ゲドー卍」が「龍脈術落城の計」によって、「ストロング・ゲドー卍」のみ手札に戻されるとします。


進化クリーチャーであれば、1番上のカードだけ移動すれば進化元は場に残りましたが、無月の門によって召喚したクリーチャーは違います。
1番上のカードが無くなれば素材となった魔導具はバトルゾーンに存在できなくなり、墓地へ送られます。
無月の門によって下に送られるカードはあくまで道具であり、クリーチャーとして扱われないとイメージすると分かりやすいかもしれません。
無月の門によってクリーチャーの下に置かれるカードはあくまで召喚のための道具に過ぎません。
進化クリーチャーであれば進化元の状態は引き継ぐので、タップ状態のクリーチャーから進化した場合はタップ状態で場に出たりします。
しかし、無月の門によって召喚するクリーチャーは下の魔導具の状態を引き継ぎません。
タップ状態の魔導具を素材に召喚しても問題なくアンタップ状態でバトルゾーンに出てきます。
ここにも進化クリーチャーとの明確な違いが出ていますね。
無月の門使用時に覚えておきたいこと
無月の門のデッキを使うときに覚えておきたいのはやはり使用宣言です。
- 使用宣言は効果の誘発と同じタイミングで行う
- 使用宣言は魔導具が揃っていなくてもできる
この辺りは押さえておきたいところですね。
特に魔導具が揃っていなくても使用宣言できるというのは強力で、墓地に魔導具が揃っていなくても「堕魔グリギャン」などの「召喚時に墓地を増やせる魔導具」を使うことで召喚を狙うことができます。
ただ、召喚時効果によって墓地に落ちたクリーチャーの無月の門は即座に使えないということも押さえておきましょう。
無月の門を使われた時に覚えておきたいこと
無月の門を使われた場合に覚えておきたいのは、無月の門によって出てきたクリーチャーへの対策です。
無月の門は墓地からでも使用できるため、単なる破壊は通用しません。
ここは破壊以外の除去を使いたいところです。
マナ送りは大量のマナを与えてしまうため微妙ですが、手札に戻すのは早い段階だと結構効いたりします。
手札戻しも終盤だと微妙ですが。無月の門は手札からも使えますし。
シールド送りや山札戻しが一番効きますね。特に山札に戻す効果だと完璧です。
「オリオティス・ジャッジ」や「サイコロプス」などのカードは対策として役立ちます。


周りに無月の門を使うデッキが多ければ採用してみるのも良いかもしれません。
これらはコスト踏み倒し対策にもなるので、ドギラゴン剣や轟轟轟ブランドなどの対策にもなります。単なるピンポイントメタにとどまらない汎用性も多少持っているのが良いですね。
まとめ
無月の門についてまとめました。
色々とややこしいところがありますが、基本を押さえておけばルール処理で困ることはないでしょう。
使う方はもちろん、人気のあるデッキのため使われる方も多いと思います。
ルール処理をしっかり押さえて正しくプレイしたいところです。