スタンダード環境のカードが発売されるようになってからはGユニットが登場しなくなりました。
原作アニメにGユニットがいないのでGユニットがいなくなること自体は分かります。
ただギアクロニクルのような、超越がクラン特性とも言えるクランはスタンダードではどうなるのかなと思っていました。
今回はそんなギアクロニクルについての話です。
Gユニットはもういない
スタンダード環境が始まってから、Gユニットは登場しなくなりました。
元々スタンダードの導入に伴って、ゲームをシンプル・スピーディにするという方針があります。
Gユニットは効果が強力な分複雑なものも多いですし、表のGゾーンの数によって使えるようになるGBという効果はスピーディには程遠い仕様でした。
なのでスタンダードが始まってからGユニットがいなくなるのは分かります。
元々初期のヴァンガードにGユニットはいなかったので、原点回帰という面でもしっくりきます。
ただ、ヴァンガードにはギアクロニクルというクランがあります。
Gユニットと同時に登場したギアクロニクルは超越自体をクラン特性としている節があります。
スタンダードが始まり、メインではなくなったとはいえギアクロニクルの収録が無くなるわけではありません。
でもGユニットはいないので、ギアクロニクルのクラン特性を継続するのは厳しいでしょう。
いったいどうなるのかなと思っていたのですが、「時空竜騎ロストレジェンド」の登場でおおまかな方向性が示されました。
疑似的な超越
「時空竜騎ロストレジェンド」はグレード4にライドする効果を持っています。
時空竜騎ロストレジェンド
グレード3 パワー13000 ツインドライブ ギフトアイコン:フォース
ギアクロニクル ギアドラゴン
【起】【V】:コスト【手札からグレードが合計3以上になるように捨てる】ことで、あなたの山札からグレード4を1枚探し、スタンドでライドし、山札をシャッフルし、このターンの終了時、そのユニットを退却させ、ソウルからグレード3を1枚レストでライドする。
【自】:ライドされた時、コスト【カウンターブラスト2】することで、1枚引く
Gユニットがいなくなったからと言って、グレード4がいなくなったわけではありません。
「時空竜騎ロストレジェンド」はデッキからグレード4にライドする効果を持っています。
これによって、超越を疑似的に再現しているわけですね。
ライドするコストもグレードの合計が3以上になるように捨てるというように、超越と同じになっています。
やはりギアクロニクルと言えば超越。
以前と全く同じではないにせよ、こうして重要な部分は再現してくれているのが良いですね。
ちなみにグレード3として捨てられるユニットも登場しています。
ウェッジムーブ・ドラゴン
グレード1 パワー8000 シールド10000
ギアクロニクル ギアドラゴン
【自】【V】:アタックがヒットした時、コスト【手札を1枚バインドする】ことで、1枚引く。
【永】【手札】:このカードを捨てる際、グレード3として捨ててよい。
かの「スチームブレス・ドラゴン」と同じく、グレード1でありながらグレード3としてコストにできます。
超越を行うデッキは超越コストの確保が1つの課題でしたが、こうしたカードが登場すると安心です。
超越以外の特性
ギアクロニクルと言えば超越は外せない部分ですが、それはゲームシステム上の話。
ギアクロニクルで扱う基本的な効果の中に、バインドゾーンを扱うというものがあります。
強力な効果を持つ代わりに自身がバインドされたり、バインドゾーンの数だけ何らかの効果を得たり。
ギアクロニクルとバインドゾーンは切っても切れない関係にあります。
スタンダードでのギアクロニクルもバインドゾーンを扱う方針は変わらないようです。
ガンベゼル・ドラゴン
グレード2 パワー9000 シールド5000
ギアクロニクル ギアドラゴン
【自】【R】アタックした時、コスト【カウンターブラスト1】することで、あなたのヴァンガードのグレード1つにつき、そのターン中、このユニットのパワー+5000し、そのバトル終了時、このユニットをバインドする。
「ガンベゼル・ドラゴン」はカウンターブラスト1で最大20000のパワーアップが可能です。
自身がバインドされるデメリットがありますが、バインドゾーンが増えるというメリットともとらえられます。
グレード4である「時空竜イディアライズ・ドラゴン」はバインドゾーンのグレード合計に応じて効果を発動します。
時空竜イディアライズ・ドラゴン
グレード4 パワー15000 ツインドライブ
ギアクロニクル ギアドラゴン
【自】【V】登場時、あなたのバインドゾーンの表のグレード合計により、以下の効果をすべて発動する。
・1以上ー相手は自分のリアガードを1枚選び、山札の下に置く。
・5以上ーあなたの山札の上から1枚リアガードにコールする。
・11以上ーあなたのドロップゾーンから2枚リアガードのコールし、そのターン中、あなたのリアガード3枚のパワー+5000。
全ての効果を発動できれば特にカウンターブラストを使うこともなく4枚のアドバンテージを得られます。
発動までに時間はかかりますが、強力な効果です。
ギアクロニクルの基本的な流れはグレード3以下のユニットでバインドゾーンを増やしつつ、グレード4のユニットが持つ強力な効果の発動を狙っていくという形になりそうです。
グレード4がメインデッキの中に入っていることで途中でダメージゾーンに落ちてしまうなどのリスクはありますが、基本的には好きなタイミングで呼び出せるのも超越を再現しているならではのメリットです。
デッキバランスは難しくなりますが、色々なグレード4を入れて「時空竜騎ロストレジェンド」で状況に応じたものにライドするのが良いですね。
まとめ
スタンダードでのギアクロニクルについてまとめました。
やはり疑似的とはいえ超越がギミックとして導入されたのは大きいです。
あまりにもヴァンガードG期に寄っているギアクロニクルの特性をスタンダード用に調整して登場させたという印象です。
スタンダードでの登場に伴って全く違う動きを持つクランも出てきていますが、こちらは逆に変わらずに安心といったところでしょうか。
これも1つのスタンダード環境に対する対応の形なのかもしれません。
収録パックの「The Answer of Truth」には魅力的なクランがいっぱいです。
不確実さの増したグレードネイチャー、新ギミック「神装ゲージ」有するジェネシス。
ギアクロニクル以外にも面白そうなクランばかりです。
新弾はいつでも新デッキを組む良い機会になります。この機会に新デッキを組んでみてはいかがでしょうか。