闇文明の呪文が追加されるたびに強化されるともいえるロマノフサインですが、また面白そうなカードが登場しました。
「阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!」はツインパクトカードなのですが、クリーチャー面、呪文面ともに良い感じの効果を持っています。
完全にこのカードに特化したデッキを作るのもありなくらいの性能ですが、ここではロマノフサインでどう使えるかに重点を置いて考察していきます。
効果
阿修羅ンチュラ
クリーチャー:マフィ・ギャング 9000 コスト7
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から4枚を墓地に置いてもよい。
スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい。)
傀儡が来る!
呪文 コスト8
クリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
登場時:墓地肥やし
バトルゾーンに出たときに山札の上から4枚を墓地に置きます。
墓地肥やしとしては結構枚数は多いのでありがたいですね。
あまり墓地を増やせなかった状況であっても、こいつさえ出せば墓地を整えられることも多そうです。
墓地を増やすかどうかが任意なのもポイント。
ロマノフサインでは、墓地を増やしてくれるクリーチャーに「邪眼教皇ロマノフⅡ世」がいました。
こちらは5枚の墓地肥やし&呪文を唱えると強力ですが、必ず墓地を増やさなければならないため出し過ぎるとライブラリアウトの危険がありました。
その点は「阿修羅ンチュラ」では問題ありません。
デッキが少なくなってくれば墓地を増やす必要はなく、無駄にデッキを削ることがない点は優秀と言えます。
スマッシュ・バースト:リアニメイト
ツインパクトカード特有の効果を持っています。
攻撃時に呪文面を唱えられるというもので、実質攻撃時効果を持っているようなものですね。
そして呪文面の「傀儡が来る!」はかのプレミアム殿堂入り「インフェルノ・ゲート」と同じような効果を持っています。
というか「インフェルノ・ゲート」では出せなかった進化クリーチャーすら出せるので、実際には「インフェルノ・ゲート」を超えていますね。
代わりにコストは3増えていますが、スマッシュ・バーストであればコストを支払わずに唱えられるので関係ありません。
攻撃時効果ということで遅いのが気になりますが、そこを解消するのが「煉獄と魔弾の印」。
墓地からコスト7以下の火か闇のクリーチャーを復活させ、スピードアタッカーを与えます。
これによって「阿修羅ンチュラ」が即攻撃できるようになり、スマッシュ・バーストへつなげることができます。
「傀儡が来る!」で何でも出せるということもあり、とても強力なコンボに仕上がっていますね。
通常ではとても出せないような大型クリーチャーを即座に出したりできるので、「阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!」をメインにしたデッキを作るのもありな気がします。
最短で「傀儡が来る!」を唱える手順はマナブーストを2回行って
2→4→6という手順でマナをためていくことですね。
最速4ターン目に「傀儡が来る!」を唱えられます。
ロマノフサインでの活用
「煉獄と魔弾の印」との相性がいいということで、ロマノフサインにも入れられる性能です。
強力な攻撃時効果と登場時の墓地肥やしを持つという点で、「邪眼皇ロマノフⅠ世」と「邪眼教皇ロマノフⅡ世」を合わせたような感じになっています。
墓地肥やしを持っている「邪眼皇ロマノフⅠ世」と考えるとかなり便利ですね。
ただ色んな呪文を唱えられる「邪眼皇ロマノフⅠ世」と違って「阿修羅ンチュラ」ができることはリアニメイトだけです。
それでも色んなクリーチャーを出せるのが強みですね。
出したクリーチャーにスピードアタッカーはつかないので、ロマノフサインらしく大量展開してから一気に決める動きに使いたいのであれば進化クリーチャーである「大邪眼B・ロマノフ」を復活させるのがいいでしょう。
「阿修羅ンチュラ」と「大邪眼B・ロマノフ」で相手のシールドを5枚ブレイクできるので奇襲性は高いです。
進化素材も「阿修羅ンチュラ」の登場時効果でなんとかなりやすいです。
「ルソー・モンテス/法と契約の秤」に続いて2種目の「大邪眼B・ロマノフ」対応リアニメイト呪文というだけで価値がありそう。
「大邪眼B・ロマノフ」のスペックは高いので、より特化した構築にするのもいいでしょう。
呪文単体としてみるとコストの高さが少し残念です。
8コストなので、「邪眼皇ロマノフⅠ世」「邪眼教皇ロマノフⅡ世」のどちらにも対応していません。
ただ「邪眼大帝ラスト・ロマノフ」には対応しています。
「邪眼大帝ラスト・ロマノフ」は「傀儡が来る!」を唱えられ、「傀儡が来る!」で「邪眼大帝ラスト・ロマノフ」を出すことができます。
お互いに対応し合っているので相性はいいでしょう。
ただし「邪眼大帝ラスト・ロマノフ」にスピードアタッカーを与える手段はとても少ないので、特化させる価値があるかは微妙なところです。
総合的にみるとどうでしょう。
クリーチャー面は「煉獄と魔弾の印」を使うこと前提にするととても強力なのですが、リアニメイトしかできないので、ロマノフサイン特有の呪文による対応力は失われがちです。
それでもクリーチャーを一気に並べてとどめをさしにいくという構築では、非常に強力な攻撃時効果を持っているので候補に挙がってくるでしょう。
クリーチャーを並べることを重視した構築の場合は大いに助けてくれそうです。
効果が強力なので仕方ないとはいえ、コストが高すぎて呪文がロマノフにほとんど対応していないのが惜しいですね。
完全に攻撃時効果持ちとしてみるのがいいでしょう。
「阿修羅ンチュラ」特化構築では4枚いりそうですが、ロマノフサインに入れる場合だとリアニメイトが足りないと思ったときに数枚入れて様子をみることになりそうです。
思い切ってガン積みしてワンショットキルに特化したロマノフサインを作ってみるのも面白そうですけどね。
デッキ構築に影響を与えてくれる、かなり良い感じの効果ではないでしょうか。
まとめ
「阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!」についてまとめました。
効果でできることが微妙にロマノフと似ているので入れられそうな感じです。
ただ「傀儡が来る!」を活かすのであればもっとこれでしか出せないクリーチャーを出す!という構築にした方が良さそうな感じはします。
ロマノフサインでは人によって採用は分かれそうです。
やはり呪文面がロマノフで唱える範囲に対応していないのが痛いですね。
単純にクリーチャー枠としてみたときにどう感じるかでしょうか。
とりあえず入れてみて様子を見ようかと思います。