最近のストラクチャーデッキは再録が優秀ですが、ストラクチャーデッキ ソウルバーナーも例にもれず良い感じです。
それだけでなく、新規も含めてデッキとして必要なところを押さえた収録になっているので、これさえあればかなり出来の良い転生炎獣デッキを組むことができます。
改良の余地もあるし入門編としておすすめと思うので、今回はストラクチャーデッキ ソウルバーナーの初心者的おすすめポイントを紹介していきます。
転生炎獣とは
転生炎獣はリンク召喚をメインとしたデッキです。
中でも「転生リンク召喚」と呼ばれる自身と同名カードを素材にしてリンク召喚することが最大の特徴です。
例えば転生炎獣のエースモンスターである「転生炎獣ヒートライオ」は「転生炎獣ヒートライオ」を素材にしてリンク召喚することで更なる効果を得ることができます。

普通は「転生炎獣ヒートライオ」を素材にして「転生炎獣ヒートライオ」をリンク召喚しようとすれば、最低でもリンク2のモンスター1体が必要となります。
リンク3のモンスターを用意したうえでさらにモンスターを用意するのは難易度が高いです。
しかし、専用フィールド魔法の「転生炎獣の聖域」を使うことで、この問題は解消できます。

「転生炎獣の聖域」によって転生炎獣のリンク召喚は、リンク召喚するモンスターと同名モンスター1体のみを素材にしてリンク召喚することができます。
「転生炎獣ヒートライオ」1体で次の「転生炎獣ヒートライオ」をリンク召喚できるというわけですね。
まさしく「転生」リンク召喚と言えるでしょう。
このように、転生リンク召喚を行うことで発揮される強力な効果を用いて戦っていくのが転生炎獣デッキです。
魔法・罠にも、転生リンク召喚に成功したモンスターがいる場合に使える効果を持つものもあるので、転生リンク召喚は積極的に狙っていきたいですね。
転生炎獣は初心者向けか?
転生炎獣デッキがだいたいどんなものかは分かったかと思います。
ストラクチャーデッキストラクチャーデッキに選ばれるだけあって、コンセプト自体はわりとシンプルです。
ただし、僕はこのデッキを初心者向けだとは思いません。
コンセプトこそ分かりやすいですが、メインデッキの動きがややこしいからです。
リンク召喚を目指すデッキなので、メインデッキはリンク召喚を成功させるために特殊召喚する効果が多くなっています。
手札から墓地から特殊召喚できますが、それぞれ条件が結構違ったりしていまいちテーマとしてのまとまりが感じにくくなっています。

1枚あたりのカードテキストが長いカードも多いので、知識ゼロで始めようとすると正直嫌になるかもしれません。
ただそれでも僕が初心者におすすめだと思うのは、テキストのややこしさを差し引いてもなおメリットが大きいからです。
テキストのややこしさは正直慣れればなんとかなります。
転生炎獣デッキについて基本的な動きを解説しているところも多いので、ある程度パターン化して覚えれば、複雑なテキストに惑わされることもなくなるでしょう。
ストラクチャーデッキ ソウルバーナーには初心者におすすめできる要素が詰まっています。
その点をこれから紹介していこうと思います。
ストラクチャーデッキ ソウルバーナーのおすすめポイント
基本的な動きに必要なカードが揃っている
ストラクチャーデッキ ソウルバーナーのメインデッキはほとんど転生炎獣関連のカードで占められています。
再録も含めて優秀で、転生炎獣の動きに必要なカードはほぼ全て揃っています。
新規カードによってより強化されている面もあるので、転生炎獣を組むうえでこのストラクチャーデッキのカードは欠かせません。
テーマ強化にありがちな「ストラクチャーデッキ以外に収録されているカードを使わなければデッキとしてだいぶ弱くなってしまう」みたいなことがありません。
似たようなパターンでは「コード・トーカー」をテーマにしたストラクチャーデッキがあります。
こちらは数種類にわたってストラクチャーデッキが発売されているため、必要なカードが1つのストラクチャーデッキで揃いません。
「コード・トーカー」デッキを組むのに色んなストラクチャーデッキに収録されているカードを探していくのは大変です。
その点、ストラクチャーデッキ ソウルバーナーでは転生炎獣デッキを組むのに必要なカードは一通り再録されているため、これだけで結構良い感じの転生炎獣デッキが組めてしまいます。
ストラク3個でデッキが組める、というのはかなりおすすめできる点ですね。
手札誘発あり! 灰流うららの再録は大きい
ストラクチャーデッキだけでデッキを組もうとするとどうしてもカジュアルな仕様になります。
デッキを組むときには手札誘発と呼ばれる強力な妨害カードがあると便利で、どのデッキを組むにしても入れる枠を探したくなります。
ただし再録されていないものは値段が高いので、泣く泣く手札誘発は諦めるといった感じですね。
ところがストラクチャーデッキ ソウルバーナーには強力な手札誘発カードである「灰流うらら」が収録されています。

ガチデッキにも採用されるくらいの強カードが入っているのはありがたく、ストラクチャーデッキだけで良い感じのデッキが組めると言っている理由はここにもあります。
防御用のカードとして「灰流うらら」はとても重要なカードです。
それがストラクチャーデッキを買えば手に入るのはとても親切と言えるでしょう。
最初から手札誘発を入れたデッキが気軽に組めるという点でも、初心者にストラクチャーデッキ ソウルバーナーはおすすめできます。
改良の余地 融合召喚を取り入れよう
ストラクチャーデッキを元に作ったデッキにありがちなのが、「いつも同じ動きばかりになって段々飽きてくる」といったことです。
ストラクチャーデッキRのような完成度の高いデッキにありがちですね。
ストラクチャーデッキのカードだけだとどうしても動きがいつも同じようなものになってくるのですが、ストラクチャーデッキ以外のカードから探そうとすると選択肢が多くて大変です。
特にストラクチャーデッキRのようなテーマ化されていないデッキほどこの問題は深刻です。
強化したいけど選択肢ありすぎてどう強化すればいいか分からないといった感じになってしまいます。
この点もストラクチャーデッキ ソウルバーナーでは上手く解決されています。
すなわち、ストラクチャーデッキ ソウルバーナーだけで組んだ転生炎獣デッキには分かりやすく強化の余地が残されています。
ブースターパック「SAVAGE STRIKE」には転生炎獣の融合モンスターが収録されています。
融合モンスターである「転生炎獣ヴァイオレット・キマイラ」はゲームを決めるほどの強力な効果を持っており、転生炎獣デッキの切り札ともなりえるカードです。

自身を素材にしたときに発動する、いわゆる「転生融合召喚」時の効果も持っており、転生炎獣デッキの切り札にふさわしい活躍をしてくれます。
転生リンク召喚だけだとマンネリ化してきたときは、融合召喚を取り入れてデッキを強化してみましょう。
まとめ
ストラクチャーデッキ ソウルバーナーのおすすめできる点を紹介しました。
やはり
- ストラクチャーデッキだけで良いデッキが組める
- 強化の余地がある
という点において、初心者にかなりおすすめです。
転生炎獣のテキストの長さには慣れるしかありません。
特殊召喚の手段が豊富なので1ターンにできることは多いですが、いきなり全部は覚えようとせずにまずは「転生炎獣ヒートライオ」の転生リンク召喚手順を覚えてみましょう。
そうやってデッキを使っているうちに、「この場合だとこんな動きができるのでは?」とか考えられるようになれば理想的ですね。
なにか遊戯王のデッキ作ってみたいっていう人は転生炎獣デッキを作ってみるのはいかがでしょうか。