ヴァレットデッキは楽しいです。「銃」と「弾丸」のイメージに恥じない動きができ、まるでガンマンのような気分が味わえるからです。
今回はヴァレットデッキの構築について説明していきます。
特に、「銃」と「弾丸」を上手く使えるような方法について紹介していきます。
ヴァレットデッキとは
ヴァレットデッキとは、ヴァレットモンスターの効果をヴァレルモンスターで発動させていくデッキです。
「マグナヴァレット・ドラゴン」を始めとしたヴァレットモンスターには「自身がリンクモンスターの効果の対象となった時に発動する効果」があります。
また、「ヴァレルロード・ドラゴン」などのヴァレルモンスターには「フィールドのモンスターを対象にして発動する効果」があります。
ヴァレットモンスターとヴァレルモンスターを合わせるメリットは2つあります。
1つは、ヴァレットモンスターの効果を相手ターンに発動できることです。
ヴァレルモンスターの効果は相手ターンにも発動できるため、相手ターンにヴァレットモンスターの効果を発動させることができます。
ヴァレットモンスターの効果は除去がメインのため、相手の動きを妨害することができます。
2つ目は、ヴァレットモンスターの効果によって、ヴァレルモンスターの対象とするヴァレットモンスターが途切れないということです。
効果を発動したヴァレットモンスターは破壊されますが、破壊されたヴァレットモンスターは自身の効果によって、ターン終了時に別のヴァレットモンスターを呼び出せます。
ヴァレットモンスターとヴァレルモンスターが揃うことで、毎ターン状況に応じたヴァレットモンスターを用意しながら相手の除去ができます。
ヴァレルモンスターがヴァレットモンスターの効果を引き出していくという意味で、ヴァレルリンクモンスターが「銃」、ヴァレットモンスターが「弾丸」を表していると言えます。
「弾丸」は毎ターン補充できますし、状況に応じた「弾丸」を呼び出せます。
そして相手の行動にカウンターして「弾丸」を放てるため、上手く回ればガンマンのような気分でデュエルができるデッキとなります。
ヴァレットデッキでやりたいこと
ヴァレットデッキでやりたいことは、前述の「銃」と「弾丸」を上手く使って勝つことです。
そのためには、ヴァレットモンスターとヴァレルモンスターを場に揃えなければなりません。
ここでは、ヴァレットモンスターとヴァレルモンスターを場に揃える手段を紹介していきます。
しかし、ヴァレルリンクモンスターはリンク4。ヴァレットモンスター自体に展開力が無いため、そう簡単に出すことはできません。
そこで今回は、ヴァレット以外のモンスターの力も借りることでヴァレルモンスターの召喚を行っていきます。
ただし、ヴァレットデッキはアニメではドラゴン族デッキです。そのイメージを守るため、このデッキはドラゴン族デッキとしてのヴァレットデッキを目指しています。
ヴァレットデッキの回し方
ヴァレットデッキを回すうえで目指すのはヴァレルモンスターの召喚です。
ヴァレルモンスターの素材は効果モンスター3体以上です。
リンク召喚するのに多くのモンスターが必要になりますが、ここでは3つのモンスターを使って、より少ない手札で召喚を狙っていきます。
今回使うのは「輝白竜ワイバースター」と「暗黒竜コラプサーペント」、そして「ツイン・トライアングル・ドラゴン」です。
ツイン・トライアングル・ドラゴンの役割
「ツイン・トライアングル・ドラゴン」はリンク召喚に成功した時に墓地からレベル5以上のモンスターをリンク先に特殊召喚します。
特殊召喚したモンスターと自身を使うことで、即座にリンク3の召喚に繋げられます。
ここにもう1体モンスターを用意することで、リンク4のモンスターをリンク召喚できるようになります。
輝白竜ワイバースターと暗黒竜コラプサーペントの役割
「ツイン・トライアングル・ドラゴン」の素材はレベル4以下のドラゴン族2体なので、特殊召喚が簡単なレベル4以下のドラゴン族が必要です。
そこで、「輝白竜ワイバースター」と「暗黒竜コラプサーペント」のコンビを使います。
両方とも墓地のモンスターを除外することで特殊召喚でき、フィールドから墓地に送られた時に、相方のモンスターを手札に加えられます。
ヴァレットデッキでは、「ツイン・トライアングル・ドラゴン」を出すためのリンク素材として使われます。
ヴァレルモンスターを出す手順
「輝白竜ワイバースター」または「暗黒竜コラプサーペント」、そして通常召喚可能なレベル4以下のドラゴン族がいれば、ヴァレルモンスターを出すことができます。
手順は以下の通りです。
- 「輝白竜ワイバースター」を特殊召喚
- レベル4以下のドラゴン族を召喚
- 2体を素材に「ツイン・トライアングル・ドラゴン」をリンク召喚
- 「ツイン・トライアングル・ドラゴン」の効果で墓地からレベル5以上のモンスターを特殊召喚
- 「輝白竜ワイバースター」の効果で「暗黒竜コラプサーペント」を手札に加える
- 「暗黒竜コラプサーペント」を特殊召喚
- 「ツイン・トライアングル・ドラゴン」、「ツイン・トライアングル・ドラゴン」で出したモンスター、「暗黒竜コラプサーペント」の3体でヴァレルモンスターをリンク召喚
「輝白竜ワイバースター」、「暗黒竜コラプサーペント」は相方を手札に加えられるため、実質の手札消費は召喚したモンスター1枚分だけです。
「輝白竜ワイバースター」、「暗黒竜コラプサーペント」、「ツイン・トライアングル・ドラゴン」を使うことで、手札消費をかなり抑えられます。
下準備に必要なもの
「輝白竜ワイバースター」、「暗黒竜コラプサーペント」を場に出すには墓地にモンスターが必要です。
そして、「ツイン・トライアングル・ドラゴン」の効果を使うには墓地にレベル5以上のモンスターが必要です。
そうすると、墓地を肥やす手段が必要になってきます。
そこで使うのが「竜の霊廟」です。
「竜の霊廟」によって「ツイン・トライアングル・ドラゴン」で復活させるモンスター、「輝白竜ワイバースター」と「暗黒竜コラプサーペント」の特殊召喚に必要なモンスターを一気に墓地へ送れます。
「ツイン・トライアングル・ドラゴン」で復活させるモンスターには「白き霊龍」を使います。(デュアルモンスターでも可)
なぜなら墓地では通常モンスター、フィールドでは効果モンスターとして扱えるからです。
「竜の霊廟」でドラゴン族を2枚墓地に送るには通常モンスターを墓地に送らなければなりません。
しかし、通常モンスターはヴァレルモンスターの素材となることができないため、「ツイン・トライアングル・ドラゴン」で復活させるのには向いていません。
そこで、墓地では通常モンスター、フィールドでは効果モンスターとなる「白き霊龍」を使うことで、「竜の霊廟」の追加墓地送り条件を満たしつつ、ヴァレルモンスターの素材が用意できます。
追加で墓地に送るモンスターは「輝白竜ワイバースター」、「暗黒竜コラプサーペント」のうち、手札にあるものを特殊召喚するのに必要な属性のモンスターを選びましょう。
ヴァレルモンスターを出す具体的方法
ここまでヴァレルリンクモンスターを出すのに必要なカードを紹介してきました。
これらを使って、ヴァレルリンクモンスターを出す方法を紹介します。
必要な手札は「竜の霊廟」、「輝白竜ワイバースター」または「暗黒竜コラプサーペント」、ヴァレットモンスターの3枚です。
デッキ構成にもよりますが、ヴァレットモンスターでなくとも「ツイン・トライアングル・ドラゴン」の素材要件を満たせる「レベル4以下のドラゴン族モンスター」であれば何でも構いません。
ヴァレルリンクモンスターを出すための手札消費は2枚です。
- 「竜の霊廟」を発動し、「白き霊龍」と適当なヴァレットモンスターを墓地に送る
- 墓地に送ったヴァレットモンスターを除外し、「輝白竜ワイバースター」を特殊召喚
- ヴァレットモンスターを通常召喚
- 「輝白竜ワイバースター」とヴァレットモンスターを素材に「ツイン・トライアングル・ドラゴン」をリンク召喚
- 「ツイン・トライアングル・ドラゴン」の効果で「白き霊龍」を特殊召喚
- 「輝白竜ワイバースター」の効果で「暗黒竜コラプサーペント」を手札に加える
- 「輝白竜ワイバースター」を除外し、「暗黒竜コラプサーペント」を特殊召喚
- 「ツイン・トライアングル・ドラゴン」、「白き霊龍」、「暗黒竜コラプサーペント」でヴァレルリンクモンスターをリンク召喚
3枚のカードが必要ですが、「輝白竜ワイバースター」は「暗黒竜コラプサーペント」でもいいため実質6枚体制、ヴァレットモンスターは10枚近く入ることを思えば、成功の可能性は「竜の霊廟」を引けるかどうかにかかっているといったところです。
ヴァレットモンスターの特殊召喚手段
前述の方法でヴァレルモンスターを出すことができます。
しかし、ヴァレットデッキで必要なのはヴァレルモンスターとヴァレットモンスターを場に揃えることです。
なので、ヴァレットデッキにはヴァレットモンスターを特殊召喚する手段を入れておきましょう。
「クイック・リボルブ」は最も扱いやすいヴァレットサポートカードです。
無条件でデッキからヴァレットモンスターを場に出すことができます。
ヴァレルモンスターを召喚した後に発動するだけで布陣が整います。
「ヴァレル・リロード」は手札消費を少なく「弾丸」を供給することができます。
「ヴァレル・リロード」は墓地からヴァレットモンスターを特殊召喚できるカードです。
序盤は使えませんが、墓地が増えてきた後半では「クイック・リボルブ」を上回る性能を持ちます。
「ヴァレル・リロード」で復活させたヴァレットモンスターが破壊されると1枚ドローできるため、実質手札消費無しでヴァレットモンスターを呼び出せます。
基本的にはこれら2枚をヴァレルモンスター召喚後に発動することで、「銃」と「弾丸」の布陣を用意します。
ヴァレットモンスターを特殊召喚するカードも最大6枚入れられるため、比較的引きやすいです。
不安な人は「リビングデッドの呼び声」などの復活カードを入れるのもいいですが、罠カードのため遅いのには注意です。
まとめ
ヴァレットデッキの構築について紹介しました。
必要なのはヴァレットモンスターとヴァレルモンスターを場に揃えることです。
そのため、ヴァレルリンクモンスターを出す方法と、ヴァレットモンスターを特殊召喚する方法を紹介しました。
今回の方法で特徴的なのは、引きたいカードの枚数が多いということです。
「輝白竜ワイバースター」は「暗黒竜コラプサーペント」でもいいため、実質6枚体制ですし、ヴァレットモンスター10枚近く入れている中から何を引いても大丈夫です。
ヴァレットモンスターを特殊召喚する方法も「クイック・リボルブ」と「ヴァレル・リロード」の最大6枚体制なため、どちらかは引けるでしょう。
採用モンスターは闇属性が中心のため、「闇の誘惑」で事故防止をすることもできます。
上手く回すことができれば、「銃」を構え、相手の行動にカウンターして「弾丸」を放つガンマンのような動きが楽しめます。
興味のある方は作ってみてはいかがでしょうか。
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