ちょっと前にヴァレットモンスターと「ヴァレルロード・ドラゴン」の関係についてこちらの記事で紹介しました。
「ヴァレルロード・ドラゴン」とヴァレットモンスターは銃と弾の関係であり、「ヴァレルロード・ドラゴン」の効果によってヴァレットモンスターの効果を引き出していく、というものです。
しかし、ヴァレットデッキはこのままでは問題があります。
それはヴァレットモンスターの展開力ではリンク4の「ヴァレルロード・ドラゴン」をリンク召喚するのがとても難しいということです。
なので、ヴァレットデッキを組む時にはヴァレットモンスター以外で、「ヴァレルロード・ドラゴン」をリンク召喚できるようにしなければなりません。
今回はこの部分に重点を置いて、ヴァレットデッキの組み方について考えてみようと思います。
カード紹介
まずは「ヴァレルロード・ドラゴン」の効果を見てみましょう
《ヴァレルロード・ドラゴン》
リンク・効果モンスター リンク4/闇属性/ドラゴン族/攻3000 【リンクマーカー:左/左下/右下/右】 効果モンスター3体以上 (1):このカードはモンスター効果の対象にならない。 (2):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。 この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない。 この効果は相手ターンでも発動できる。 (3):このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。 その相手モンスターをこのカードのリンク先に置いてコントロールを得る。 そのモンスターは次のターンのエンドフェイズに墓地へ送られる。 ※カードテキストは遊戯王Wikiより引用。
素材ですが、「効果モンスター3体以上」とあります。
リンクモンスターを別のリンクモンスターのリンク素材とする場合、リンクの数と同じ数の素材として扱うことで、必要モンスター数を減らすことができます。
しかし、「ヴァレルロード・ドラゴン」は「効果モンスター3体以上」の指定があるため、どれだけ素材を軽減しても3体は素材に使わなければなりません。
また、効果モンスター指定があるので、通常モンスター扱いであるモンスタートークンはそのままでは素材に使えません。
この辺りのことに注意して、「ヴァレルロード・ドラゴン」の出し方を考えていきましょう。
候補カード①「スケープ・ゴート」
《スケープ・ゴート》
速攻魔法 このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。 (1):自分フィールドに「羊トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)4体を守備表示で特殊召喚する。 このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。 ※カードテキストは遊戯王Wikiより引用。
トークンを4体特殊召喚できる速攻魔法。リンク召喚の登場で価値が上がりました。
4体分の素材があれば、このカード1枚で「ヴァレルロード・ドラゴン」の素材が揃います。
おまけに相手エンドフェイズに発動できれば、召喚権も使わずに済むのでヴァレットモンスターを召喚する余裕も出てきます。
非常に強力ですが、1つ問題があります。
それはトークンのままでは「ヴァレルロード・ドラゴン」の素材に使えないということです。
トークンは通常モンスター扱いのため、「ヴァレルロード・ドラゴン」の素材にはできません。
なので、トークンを使って効果モンスターのリンクモンスターを出してから、それらを素材にする必要があります。
この時役に立つのは、「リンク・スパイダー」と「プロキシー・ドラゴン」でしょう。
《リンク・スパイダー》
リンク・効果モンスター リンク1/地属性/サイバース族/攻1000 【リンクマーカー:下】 通常モンスター1体 (1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。 手札からレベル4以下の通常モンスター1体をこのカードのリンク先に特殊召喚する。 ※カードテキストは遊戯王Wikiより引用。
《プロキシー・ドラゴン》
リンク・効果モンスター リンク2/光属性/サイバース族/攻1400 【リンクマーカー:左/右】 モンスター2体 (1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊される場合、 代わりにこのカードのリンク先の自分のモンスター1体を破壊できる。 ※カードテキストは遊戯王Wikiより引用。
どちらも羊トークンを素材にできるリンクモンスターです。
まずは出したトークンをこれらのモンスターに変えてから、「ヴァレルロード・ドラゴン」の素材にしましょう。
ただ、EXデッキをだいぶ圧迫するため、そう何回も使える手段ではありません。
候補カード➁「創造の代行者 ヴィーナス」
《創造の代行者 ヴィーナス》
効果モンスター 星3/光属性/天使族/攻1600/守 0 (1):500LPを払って発動できる。 手札・デッキから「神聖なる球体」1体を特殊召喚する。《神聖なる球体》
通常モンスター 星2/光属性/天使族/攻 500/守 500 聖なる輝きに包まれた天使の魂。 その美しい姿を見た者は、願い事がかなうと言われている。 ※カードテキストは遊戯王Wikiより引用。
「創造の代行者 ヴィーナス」は500LPを払うことで、手札・デッキから「神聖なる球体」を特殊召喚できます。
1ターンに何度でも発動できるため、「創造の代行者 ヴィーナス」1枚から4体のモンスターを場に出せます。
「神聖なる球体」は通常モンスターなので、「ヴァレルロード・ドラゴン」をリンク召喚する場合は、先ほどと同じくリンクモンスターを間に挟む必要があることに注意。
召喚権こそ使いますが、このカード1枚で「ヴァレルロード・ドラゴン」をリンク召喚できるため、相性が良いです。
また、通常モンスターをデッキに採用するようになることで、「トライワイトゾーン」の採用も検討できます。
《トライワイトゾーン》
通常魔法 自分の墓地に存在するレベル2以下の通常モンスター3体を選択して発動する。 選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。 ※カードテキストは遊戯王Wikiより引用。
「神聖なる球体」は墓地にたまりやすいので「トライワイトゾーン」は発動しやすいと思います。
手札1枚で3体特殊召喚できるのは、リンクモンスターと非常に相性が良いですね。
候補カード③ドラゴン族
リンク4もの大型モンスターをサポートできるのはだいたい上記のカードかと思います。
しかし、デッキにはデッキのイメージがあります。
汎用魔法カードである「スケープ・ゴート」ならまだしも、ヴァレットと全くイメージの合わない「創造の代行者 ヴィーナス」を採用するのはためらってしまうかもしれません。
なるべくなら、せめてドラゴン族で固めたいところです。
そこで、上記のサポートには劣りますが、ドラゴン族で「ヴァレルロード・ドラゴン」のリンク召喚をサポートできるカードを紹介したいと思います。
まずは「輝白竜 ワイバースター」と「暗黒竜 コラプサーペント」です。
《輝白竜 ワイバースター》
特殊召喚・効果モンスター 星4/光属性/ドラゴン族/攻1700/守1800 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地から闇属性モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。 この方法による「輝白竜 ワイバースター」の特殊召喚は 1ターンに1度しかできない。 (1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「暗黒竜 コラプサーペント」1体を手札に加える。《暗黒竜 コラプサーペント》
特殊召喚・効果モンスター 星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守1700 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地から光属性モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。 この方法による「暗黒竜 コラプサーペント」の特殊召喚は 1ターンに1度しかできない。 (1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「輝白竜 ワイバースター」1体を手札に加える。 ※カードテキストは遊戯王Wikiより引用。
手札からほぼ無条件で特殊召喚でき、墓地に行っても後続を手札に加えられます。
リンク召喚を行う時に、強力なサポートとなるでしょう。
ヴァレットモンスターは闇属性であるため、「輝白竜 ワイバースター」が特に特殊召喚しやすいです。
次は「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」です。
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》
効果モンスター(制限カード) 星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400 (1):このカードは自分フィールドの 表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、 手札から特殊召喚できる。 (2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。 自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外の ドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。 ※カードテキストは遊戯王Wikiより引用。
言わずと知れたドラゴン族サポートカード。
ドラゴン族中心とすることで、簡単に特殊召喚でき、展開をサポートしてくれます。
また、「ヴァレルロード・ドラゴン」やヴァレットモンスターの蘇生にも使えるので、リンク召喚の補助から戦線の立て直し、果てはヴァレットモンスターの用意までこなしてくれる万能カードです。
こんなところでしょうか。
ヴァレットデッキを組む際は、「ヴァレルロード・ドラゴン」をどうやってリンク召喚するかを意識する必要があります。
デッキを組む際は、モンスターを多く展開できるカードを意識して採用すると良いでしょう。
「ヴァレルロード・ドラゴン」は自身のリンクマーカーから、蘇生でもEXゾーンの場合と変わりなく仕事をしてくれます。
蘇生系カードはリンク召喚の補助から戦線の立て直しまで、幅広く活躍してくれるはずです。
現状ヴァレットはテーマ内のカードだけで完結したデッキを組めるわけではないのでデッキを組むのに苦労しますが、その分デッキを組む人の個性が強く出るはずです。
これからアニメでも活躍するはずですし、興味のある人は組んでみることをおすすめします。