最近ヴァンガードでフルSPのデッキを作りたいなと思っていまして。
それでカードショップに行ったんですが、買う勇気が出なかったんですよね。
フルSPへの憧れはあるのにいまひとつ踏み出せない。
何がそうさせているのかを考えていると、そもそもなぜSPで揃えるんだろうって思ったんで、今回はSPで揃えることについて考えてみようと思います。
SPとは?
まずはSPとは何?ってところから。
今回のSPはヴァンガードのSPレアリティのことです。
通常ヴァンガードのレアリティはRR、RRR、GRなどで表されますが、一部のカードには通常レアリティの他に、SPというレアリティが存在します。
「クロノファング・タイガー」RRRとSPです。
このように、テキスト部分のイラストが見えるようになり、画像ではわかり辛いですが、光り方も違います。
ザラザラとした加工が入っており、かなりかっこいいです。
昔は光り方が違うだけでしたが、今はこういったフレームレス仕様(テキスト部分が透明になり、イラスト全体が見えるようになっているもの)が主流になっています。
また、一部には通常版とSP版とでイラストが違うものもあります。
SPを集めるメリット
SPの良さとは?、という話。
なんのためにSPを集めるのかという話にもなってきます。
SPの良さはなんといってもカード自体のよさにあります。
先ほどのフレームレス仕様や、光り方は実際手に取ってみるとかなり違います。
SPのほうが立体的な加工がされており、放射状や渦巻き状など、イラストに合った加工がなされているものもあります。
画像は「イニグマン・ストーム」のSPです。
手の光を中心に放射状に光っているのが分かります。
フレームレス仕様にSP仕様が変わってから、こういった加工はあまり見なくなりました。
古いカードのSPはこういうところが素晴らしいです。
もう1つの良さはSPの希少性です。
SPのカードは数が少ないので当たりにくく、希少です。
その珍しさから、SPを使うことはそのデッキへの愛着を示せます。
自分はこのデッキにこれだけの愛着を持っている、ということを示すためにSPで揃える人もいます。
SPは数が少なく、値段も高いので、集めるのにも一苦労です。
それを乗り越えた先に完成したデッキは、まさに自分のお気に入りです。
SPで揃えれば、それを周囲に証明できるでしょう。
SPを集めるデメリット
SPを集める障害として真っ先に出てくるのはお金の問題です。
SPは数が少ないので、値段が高くなるレアリティでもあります。
カードショップのシングル価格数百円のカードがSPになると、1000円を余裕で超えることもざらにあります。
通常のレアリティで集めるよりも何倍ものお金がかかるので、気軽に手が出せるものではありません。
今ではずいぶんとマシになりましたが、ヴァンガードではインフレによるカードの入れ替えが激しいので、余計に出が出しにくくなっています。
せっかく買ったけど次の弾でデッキから抜けてしまった、となっては目も当てられません。
SPで揃えるならその辺りも覚悟しておく必要があります。
また、これは集め方の問題ですが、SPを買うと、元々集めてたレアリティのカードが無駄になってしまいます。
順次自分のカードをSPに入れ替える派の人の話ですね。
この場合はお金の問題がより重くのしかかってきます。
SPで買う分+元々集めてた分の値段がかかってるわけですから、SPを買うのは無駄なんじゃ・・・と考えやすくなります。
今回僕がSPを買うのに踏み切れなかったのはこれが大きく関係しています。
SPと通常レアリティでルール的に変わることは何もありませんから、SPで揃えるのは完全に自己満足の世界です。
すでにこのカードは持っているのに、自己満足にここまでお金を使えるのか?と考えた結果、今回は買うのをやめました。
おそらくSPで揃えるには相当な情熱が必要です。
今回悩んだ結果、ネットでよく見るフルSPデッキを尊敬できるようになりました。
なんか自分もカードゲームを趣味にしているなら、あれくらいの情熱を示したいとも思うようになりましたね。
立ちはだかる主な問題はお金なので、少し計画的に考えてフルSPデッキ計画を始めてもいいかもしれません。
最後に
途中でも言いましたが、SPで揃えるのはルール上得することでもなんでもなく、あくまで自己満足の世界です。
自分がSPで揃えるのは勝手ですが、人のレアリティの選び方に口を出すのは絶対にやめましょう。
せっかく揃えたので自慢するだけならともかく、「SPで揃えてないから愛がない」みたいな考えを人に見せるのはマナーがなってません。
相手あってこそのカードゲームです。相手への敬意は常に忘れないようにしましょう。
自分が何かをやり遂げたときこそ、それは忘れやすいものなのです。