今回紹介するのは、暴喰についてです。
暴喰はたちかぜのみが持つ効果で、味方を退却させ、パワーアップするという非常にたちかぜらしい効果となっています。
しかし、その荒々しいイメージとは違い、暴喰デッキはテクニカルな動きをします。
暴喰効果の基本的な特徴と使い方を紹介していきます。
効果
まずは暴喰の効果から。
【自】【V/R】:暴喰(アタック時、あなたのリアガードを1枚以上退却させてよい。退却させたら、そのターン中、暴喰状態になる)
暴喰は、アタック時に自分のリアガードを退却させ、自身を暴喰状態にする効果です。
この効果単体では、単に自分のリアガードを減らすだけですが、暴喰を持つユニットはだいたい「暴喰状態で発動する効果」を持っています。
暴喰効果はこの効果を使うための行動となります。
また、たちかぜのユニットには「リアガードサークルから退却した時に発動する効果」を持つものが多くいます。
これらのユニットを暴喰効果で退却させることで、効果の発動を狙うことができます。
暴喰デッキは、「暴喰状態で発動する効果」と「リアガードサークルから退却した時に発動する効果」をメインに戦うデッキとなります。
暴喰状態で戦うユニット
自分のリアガードを退却させているだけあって、暴喰状態になった時に発動する効果は強力なものが多いです。
「大帝竜 ガイアダイナスト」は暴喰状態になった時、自身のリアガード1体と同じ縦列にいるユニットを全て退却させます。
自分のリアガードを選んで退却させるため、相手ユニットの抵抗を無視して退却させることができます。
コストはGゾーンの同名カードを表にするだけですが、カウンターチャージ1を行うことができます。
たちかぜはリアガードでコストを使うことも多いので、ここでカウンターチャージができるのも嬉しい所です。
GB3を満たせば、退却させたユニットを復活させることもできます。
攻撃したユニットを「大帝竜 ガイアダイナスト」で退却させ、GB3で復活させることで再びリアガードが攻撃できるようになります。
退却のタイミングとGB3が有効になるタイミングには差があるので注意が必要です。
この問題はGゾーンの表が1枚の場合に「大帝竜 ガイアダイナスト」に超越した場合に起こります。
効果の流れとしては、暴喰→3つ目の自動効果発動、同名を表に→GB3達成→3つ目の自動効果で退却→GB3で復活という流れになります。
この場合、暴喰効果で退却させたユニットを復活させることができません。
暴喰効果で退却させたタイミングではGB3を満たしていないからです。
とはいえ、初回超越でGB2を満たしていれば、2回目に超越した時点でGB3を満たすのでこの問題も起こらなくなります。
「絶対王者 グラトニードグマ」は暴喰効果のコストで5体退却させた場合、アタック終了時にスタンドします。
暴喰効果で5体退却させるだけあってコストは重いですが、その見返りは大きいです。
トリプルドライブ→ツインドライブの合計5回のドライブチェックができ、トリガーの引き継ぎも可能なため、Vスタンド効果としてはかなり強力です。
また、カウンターブラストを使わない点も優秀です。リアガードにコストを回すことができます。
効果を発動させるには、「絶対王者 グラトニードグマ」のアタック時にリアガードが5体必要です。
リアガードのアタック時に「終焉に灯る闇 ラクスカリーナ」や「炎翼剛獣 ディナイアル・グリフォン」などでリアガードの数を減らされると効果を使うことができません。
これらのクランが相手の時は、リアガードでアタックせずに暴喰で退却させる判断も必要です。
暴喰状態で発動する効果はリアガードにもいます。
「光線竜 アパトメーザー」は暴喰状態になった時に、手札を補充しながらパワーを上げることができます。
暴喰効果でリアガードは減っていますが、その分手札を増やすことができます。
「焼炎竜 ギガントフレイム」は暴喰状態のユニット1枚につき、パワー+5000されます。
たちかぜのリアガードは単体でアタックすることも多いため、単体でも十分なパワーが出せるユニットは重要です。
暴喰状態で発動するユニットには強力な効果が多いです。
しかし、リアガードを減らしながら戦うため、普通に戦えばジリ貧となってしまいます。
そこで、退却した時に効果が発動するユニットを使うことで、その損失を減らしていきます。
退却した時に効果を発動するユニット
たちかぜにはリアガードサークルから退却した時に効果を発動するユニットがいます。
これらのユニットを暴喰効果のコストにすることで、暴喰効果の損失を減らし、有利に戦うことができます。
「タンクマンモス」は自身がリアガードサークルから退却した時にコストを払うことで復活することができます。
暴喰のコストにすることで、暴喰効果の損失を軽減することができます。
それだけではなく、攻撃後の「タンクマンモス」を退却させ、復活させることでスタンド状態になり、再び攻撃できるようになります。
たちかぜの攻撃方法はこのように、退却→復活をすることで連続攻撃を行うものとなります。
そこに暴喰状態で発動する強力な攻撃を合わせることで、高パワーで連続攻撃を行うことが可能になります。
続いて「帝竜 ガイアエンペラー」は、超越スキルでリアガード2体に退却時に復活する効果を与えます。
どんなユニットも復活効果を持つユニットに変えられるため、暴喰効果が非常に使いやすくなります。
先ほどの「光線竜 アパトメーザー」や「焼炎竜 ギガントフレイム」にこの効果を与えることで、攻撃力の高いユニットを連続攻撃に使うことができます。
コスト効率も非常に良く、カウンターブラスト1で2体に効果を与えられる所も優秀です。
暴喰デッキのメイングレード3となれるユニットです。
退却時に発動する効果は、復活以外にもあります。
「凍竜 フリーザーニクス」は退却時にカウンターチャージ&ソウルチャージができます。
コスト消費の荒いたちかぜには便利なコスト回復ユニットです。パワーアップも付いているため、パワー調整にも使えます。
「衝竜 チャージングパキケファロ」は退却時にドローができます。
「光線竜 アパトメーザー」と同じく、暴喰効果の損失を軽減しながら手札を増やすことができます。
これらのユニットは復活効果を持つユニットとは違い、防御的な効果です。
デッキの動きをサポートしてくれる縁の下の力持ち的なユニット達です。
まとめ
暴喰デッキは、暴喰効果の強力な効果を使いながら戦います。
退却時に発動する効果を使うことで、暴喰効果の損失を軽減することができます。
特に復活するユニットは、連続攻撃を可能にしてくれるユニットで、攻撃の要となります。
ヴァンガード、リアガードともに高パワーの攻撃を行いながら、何度も攻撃していくデッキであり、非常に攻撃的なデッキとなります。
一方で、バトルフェイズ中に退却→復活を繰り返すため、デッキを動かすには攻撃順やコスト管理に気を使う必要もあり、見た目とは裏腹にテクニカルなデッキです。
暴喰デッキは動かし甲斐があり、使っていて楽しいデッキなため、気になった方は作ってみてはいかがでしょうか。