今回は、レザークラフトでのブックカバー作りです。
ブックカバーは作り方がとてもシンプルなので、レザークラフト初心者が練習するのに丁度いいです。
実際にレザークラフト初心者の管理人が作ってみたので、その工程を説明していきます。
ブックカバーの作り方
今回のブックカバーはかなりシンプルなものです。
レザークラフト入門編ということで余計な装飾等が一切ありません。
そのため、全体の工程はかなり少ないです。
今回のブックカバーの工程は以下の通りです。
- 型紙作成
- 革の切り出し
- 革の仮止め
- 縫い穴あけ
- 縫う
順番に説明していきます。
型紙作成
今回作るブックカバーの型紙はこんな感じです。
長方形が2つと非常にシンプルです。
大きい方のパーツで本を包んで、小さい方のパーツで本の端っこを入れるポケットを作る感じです。
こんな感じですね。
ポケットは両端に作りますが、大きさが同じなので、型紙は1つにしています。
型紙の大きさは入れる本にもよります。文庫本サイズと漫画サイズでは型紙の大きさも変わってくるので、自分の入れたい本を見ながら調整します。
参考までに、寸法の決め方を紹介します。
大きい方のパーツは縦が入れる本の縦の長さ+1cm程度、横が本の横の長さ×2+本の厚さ+2cm程度あれば大丈夫です。
小さい方のパーツは縦が大きい方のパーツと同じ、横は大きいパーツの1/4~1/3本程度の長さがあれば大丈夫です。
レザークラフトでは型紙を元に革を切り出します。
なので、型紙の出来が作品の出来を左右すると言っても過言ではありません。
型紙を作ったら必ず組み立て、大きさが合っているか確認しておきましょう。
革の切り出し
型紙を元に、革を切り出していきます。
まずは、型紙を革にあてがいます。
次に、型紙に沿って、線を引いていきます。
線を引くのには、丸ギリを使っています。革に軽く傷をつけていくようなイメージです。
線を引き終わるとこんな感じです。うっすらと四角に線が引かれています。
この線に沿って革を切っていきます。
革を切るのに使っているのは、革包丁です。
さっきの線引きの道具は代用できればなんでも構いませんが、切る道具だけは専用のものを用意するのをおすすめします。
革には厚みがあるので、カッターナイフなんかだと切りにくく、代用しにくいです。
そこまで高いものでなくても大丈夫なので、レザークラフト用のものを用意しておきましょう。Amazonでもお手頃なやつが売られています。
革を切り出しました。
小さい方のパーツが2つですね。大きい方のパーツも同じようにして切り出していきます。
全てのパーツを切り出しました。
それぞれのパーツで革が明らかに違うのは、余った革を使用しているからです。
次は切り出したものを貼り合わせていきます。
仮止め
革を縫う前に、まずは仮止めをします。
これには、ボンドを使います。
貼りたい部分にポンドを塗っていきます。今回は、ポケット部分をつけたいので、[]型にポンドを塗ります。
これで仮止め完了です。
ここから縫い合わせの準備に入っていきます。
縫い穴あけ&縫い合わせ
レザークラフトの縫い合わせは、針と糸で行うのですが、針で穴をあけるわけではありません。
あらかじめ縫う用の穴をあけ、そこに針と糸を通していくのです。
というわけで、まずは縫い穴をあけていきます。
まずは、どのあたりに縫い穴をあけるかを決めます。
だいたい端から3mm程度のところを縫っていきます。
目印に丸ギリで線を引きました。このラインに沿って縫い穴をあけます。
縫い穴は、菱目打ちと呼ばれる道具を使います。
これをあてがい、ハンマーで叩くと、穴があくというわけです。
先ほど引いた線に沿って、これで穴をあけていきます。
穴をあけ終えました。
この穴を使って、針と糸を通していきます。
縫い終わるとこんな感じです。
正面からはこんな感じです。レザークラフトに使う糸は頑丈なので、そうそう切れたりしません。
本を中に入れると、こんな感じです。何も飾りがないので味気ないですが、本革のブックカバーというだけあって高級感があります。
作ってみての感想
おすすめのレザークラフト勉強法
レザークラフトって妙に敷居が高い気がするんですけれど、やってみると意外となんとかなるもんだと思いました。
一番困ったのところは縫い方です。
作り方の説明で縫い方のところを飛ばしましたが、それは説明が難しいからです。
縫い方については色々なサイトで説明されていますが、いまいち分かりにくい。
ここは本でやり方を勉強するのが一番分かりやすかったですね。
僕が使ったのは、「レザークラフト技法事典 レザークラフト学園 虎の巻」です。
写真多めで内容が分かりやすいです。多分レザークラフト初心者にとってのバイブル的な本。
作業しながら見るには本が一番都合が良かったです。横で本を開いて置いておけますしね。
縫い方以外にも各種道具の使い方まで書いていたり、これ一冊でレザークラフトの基本的な技を学ぶことができます。
これ1つ作るのに何回か失敗したりもしましたが、無事に作り終えることができました。
初めてレザークラフトをやったのですが、結構おもしろかったです。
まずはできそうなことからやってみることが大事ですね。
レザークラフトで最初に作るものに、いきなり難しそうなものは選びませんでした。
最初からハードルの高そうなことをすると、挫折しそうだからです。
徐々に、難しいことにチャレンジしていこうと思います。
レザークラフトはお金がかかる?
あとお金は結構かかります。
初期投資だったからということが大きいですが、思い切って買ってしまったことでやる気が出ましたね。
ただ最初は割に合いません。ブックカバー1つ作るのにいくらかけてんのって話です。
買った道具は繰り返し使うものばかりなので、これから得になってくるでしょう。
まあそんなことは抜きにして、一番楽しいのは作りたいと思ったものを自分で作れることです。
この経験でブックカバーが作れるようになったので、ただ作るだけでなく、2作目はこんなブックカバー欲しいなみたいな感じで作ってみました。
これが2作目のブックカバーです。
ブックカバーにしおりが付いているのが欲しかったので作ってみました。
自分で欲しいと思ったものを作っただけあって気に入っています。
こういうことができるのも、自分で何か作ることの良さですね。
興味が出た人はぜひ何か作ってみて下さい。
とはいえ、レザークラフトを始めたいけど何から準備すればいいか分からないという人もいると思います。
これさえあれば安心!レザークラフトをするのに最低限必要な道具を紹介ではレザークラフトを始めるのに必要な道具をできるだけ少なくまとめて紹介しています。良かったら参考にしてみてください。