今回はレザークラフトに必要な道具を紹介します。
レザークラフトというと難しそうなイメージがありますが、手近なところから取り組んでいけば決して無茶なことではありません。
本記事では、レザークラフトを始める最初のステップとして、レザークラフトをするのに必要最低限の道具の紹介をしていきます。
必要な道具
レザークラフトの道具は、とても多くの種類があります。
調べ始めると、色々と出てき過ぎて戸惑うくらいです。
そんな中でも今回紹介するのは必要最低限の道具のみです。少なくともこれくらいあれば基本的な作業はできる、その程度のものです。
恐らく必要に応じて買い足すことになるでしょうが、それはある程度レザークラフトのことを知ってからでいいのです。
まずは最低限の道具だけで、レザークラフトの作業に慣れるところから始めるのが良いでしょう。
レザークラフトの作業は、ざっくり言って3つです。
それは、革を切る・磨く・縫うの3つです。
クラフト歴の長いベテランに言わせればもっと色々あるのかもしれませんが、始めはこのくらいの認識で大丈夫です。
したがって、必要な道具も大きく分けて、切るための道具、磨くための道具、縫うための道具の3つに分けられます。
これらを順に紹介していきます。
切る道具
まずは革を切る道具から紹介していきます。
正直そこらで売ってるカッターナイフでも良いですが、作業のしやすさが全然違うので、ちゃんと革を切る用のナイフを用意した方が良いです。
こういう感じのやつですね。切るときの安定感が全然違います。まっすぐに切りやすいです。
革を切る時、下に敷物をしておかないと、机などを傷つけてしまいます。
そこでカッティングマットは用意しておきましょう。
これは100円ショップで売っているもので十分代用ができます。
革を切るときには、目印となる線が必要です。
錐を使って線を引きます。軽く傷を付けて目印とします。
鉛筆などで線を書いてもできますが、汚れとなってしまう可能性があるのであまりおすすめしません。
ただ、代用が利くという意味で覚えておいて損はないでしょう。
切るのに最低限必要な道具はこれくらいです。ナイフ以外は代用が利くので意外と揃えやすいと思います。
磨く道具
革の裏面というのは、毛羽立っています。
そのままだとざらざらして手触りが良くないです。
そこで、トコノールと呼ばれるものを塗って磨くことで裏面の処理を行います。
こうすることで手触りが良くなり、光沢が生まれます。

右がトコノールを塗る前の革、左がトコノールを塗った後の革です。
左の方が毛羽立ちが抑えられているのが分かります。
ざらざらした手触りもなくなるので、トコノールでの処理はしておきましょう。
トコノールを塗り広げる道具にはガラス板がよく使われます。
ただ、これは100円ショップのガラスコップでも代用できます。
革を磨く作業を行うことで革の手触りや見た目を良くすることができます。
トコノールはぜひ用意しておきましょう。
縫う道具
最後に革を縫うための道具です。要は針と糸ですね。
どちらもレザークラフトで使うものは特徴があるので、レザークラフト用のものを使いましょう。
まずは針です。
レザークラフト用の針は通常のものと違って先が丸くなっています。
なので、レザークラフトでは針で革に穴を空けることはしません。
違う道具を使って革に穴を空け、そこに針を通していきます。
菱目打ちは、革に穴を空ける道具です。
これを革にあてがい、ハンマーで叩くことで穴を空けます。ハンマーは100円ショップのゴムハンマーで十分です。
菱目打ちを使うことで、等間隔に穴を空けることができます。
これは先が4本になっていますが、2本、6本のものなど、種類がいくつかあります。
先が少ないほど細かい穴あけが可能ですが、とりあえず4本のものを用意しておけば、当面は大丈夫です。
糸はロウ引き糸と呼ばれるものを使います。
表面にロウが塗ってあり、耐久性に優れています。
縫うための道具はレザークラフト専用のものが多いので、それ用のものを用意しておきましょう。
まとめ
レザークラフトに使う道具を紹介しました。
敷居が高そうに見えますが代用できるものも多いので、意外と揃えやすいです。
突き詰めるともっと色々な道具もあるのですが、まずは最低限のもので始めた方が良いでしょう。
初めから調べ過ぎると身動きが取れなくなってしまいます。
一歩一歩段階を踏んで記事を作成していくので、興味が出た人はぜひチャレンジしてみて下さい。
さっそく何か作ろうという人にはまずはブックカバーを作ってみることをおすすめします。
構造が簡単なので切る・磨く・縫うというレザークラフトの基本的な作業を覚えるのにはうってつけです。レザークラフト初心者におすすめするブックカバー作りでは実際にブックカバーを作るやり方を紹介しています。