今回はルールの話です。
リンクジョーカーの登場が目前に迫ってきました。
リンクジョーカーのユニットには、ユニットを「裏でバインドする」効果を持っています。
裏でのバインドは通常のバインドとはどのように違うのか?
ここでは裏でバインドする際のルール処理について説明していきます。
バインドとは
そもそもバインドとはどういった効果なのかから説明していきます。
バインドとは、バインドゾーンにカードを移動させることを言います。
ルール上、カードは勝手にバインドゾーンには移動しません。
ユニットの中には「バインドする」という効果がいくつかあり、それらバインドする効果によってユニットはバインドゾーンに移動します。
バインドゾーンはドロップゾーンと違って勝手に増えるわけではなく、ユニットの効果やコストによる移動でしか増減しません。
バインドゾーンにカードが置かれるのは珍しいことですし、バインドゾーンのカードを利用するのも珍しいことです。
特にスタンダードでは、「ドロップゾーンのカードを移動させる効果」はそこそこありますが、バインドゾーンのカードを移動させる効果はありません。
なのでとりあえずバインドゾーンと言えば、「ちょっと触りにくくなったドロップゾーン」くらいに思っておけばだいだい問題ありません。
裏でバインドする
というわけであまりいじる機会の少ないバインドゾーンですが、リンクジョーカーの中には「裏でバインドする」効果を持つユニットが登場しています。
アロマトルバー・ドラゴン
グレード3 パワー13000 ギフトアイコン:フォース
リンクジョーカー サイバードラゴン
【自】【(R)】:登場時、【コスト】[【カウンターブラスト】(1)]することで、相手のリアガードを1枚選び、裏でバインドする。
裏でバインドするというのは、普通に表でバインドするのとはどう違うのでしょうか。
表と裏のバインドの違いについて解説していきます。
公開領域か否か
バインドゾーンは公開領域なので、バインドされたカードはお互いに確認することができます。
4.9.2. バインドゾーンは公開領域です。表向きで置かれているカードはいずれのファイターもその内容や順番を見ることができます。
引用:カードファイト‼ヴァンガード 総合ルールより(https://cf-vanguard.com/wordpress/wp-content/uploads/vgd_rule_181121.pdf)
ただし、裏でバインドされたカードはカードの持ち主しか確認することができません。
4.9.2.1. バインドゾーンのカードが表向きから裏向きに変化したり、別の領域から裏向きで置かれたりする場合があります。バインドゾーンの裏向きのカードはそのカードのオーナーは表を見ることができます。オーナー以外のファイターはそのカードの表を見る
ことができません。引用:カードファイト‼ヴァンガード 総合ルールより(https://cf-vanguard.com/wordpress/wp-content/uploads/vgd_rule_181121.pdf)
スタンダードにおいて、裏でバインドするカードが確認できるか否かがカード効果に影響することはありませんが、トリガーの数を確認したい場合など相手のカードを確認したい時はあります。
そんな時でも裏でバインドされた相手のカードは確認できないので注意しておきましょう。
裏でバインドされたカードはカードの持ち主しか見ることができません。
バインドされたカードの情報
バインドゾーンのカードを参照したいときがあります。
例えばギアクロニクルのユニットはバインドゾーンのカードのグレードを参照する効果を持っていますね。
しかし、裏でバインドされたカードは情報を参照することができません。
4.9.2.2. バインドゾーンに裏向きで置かれているカードはカードの情報を持たず、追加することができません。
引用:カードファイト‼ヴァンガード 総合ルールより(https://cf-vanguard.com/wordpress/wp-content/uploads/vgd_rule_181121.pdf)
裏でバインドされたカードは自分では確認できますが、相手は確認できないのでカード情報を持たないものとして扱われます。
効果、グレード、名前等々カードが元々持っている情報はないものとして扱われます。
ギアクロニクルデッキを使っている場合にありがちですが、いくら裏向きでバインドされたカードがたまっていてもグレードの数は参照できないのは要注意です。
こうしてみると、裏でバインドする効果は表でバインドする効果の上位互換のような感じがしますね。
例えばなるかみのバインドは表なので、ギアクロニクルのユニットをバインドすると利用される恐れがありますが、リンクジョーカーの「裏でバインドする」の場合はギアクロニクルに利用されることがありません。
しかし、裏でバインドしたカードは確認できないので、相手のカードを裏でバインドした場合は後でそのユニットが何かを確認することができません。
トリガーはどれだけ残っているかとか、キーカードは出尽くしたかとか、相手のカードを確認したい場面はそれなりにあります。
自分が裏でバインドする効果を使う場合は、何をバインドしたかを覚えておく必要がありますね。
まとめ
「裏でバインドする」についてまとめました。
通常のバインドとの違いは2つあって、
- 裏でバインドされたカードは持ち主しか確認できない
- 裏でバインドされたカードはカードの情報を持たない
というところですね。
バインドゾーンを扱わないデッキにとってはあまり関係ありませんが、ギアクロニクルのようなバインドゾーンのカードを扱うデッキを使っている場合は覚えておきたいルールです。
当ブログ「カード暮らし」ではヴァンガードのルール処理についてまとめています。
【ヴァンガード】ルール解説まとめページではややこしいルールをまとめていますので、こちらも合わせてぜひご覧ください。