今回はPスタンダードのシャドウパラディンの紹介です。
過去のカードが全て使えるレギュレーションであるPスタンダードですが、スタンダードから始めた人にとっては「カードプール多過ぎて何を集めたらいいか分からん・・・」となることも多いかと思います。
そこで今回はPスタンダードのシャドウパラディンを組む際に使えるカードをまとめて紹介していきます。
Pスタンデッキを組む際の参考になれば幸いです。
Pスタンダードのシャドウパラディン
Pスタンダードのシャドウパラディンとして代表的なものと言えば、「ルアード」が挙げられます。
ルアードデッキは、ドロップゾーンにグレード1が特定の枚数以上あることで有効になる「儀式」能力を持つユニット使って戦うデッキです。
メインヴァンガードとなる「闇に縛られし竜ルアード」の強みとして、
- 超越コスト書き換えで安定した超越が可能
- 超越時効果のスペリオルコールで安定した盤面形成
- 退却もできる
と、かなりバランスの良い強さを発揮します。
攻撃の要となるのが「征服する竜モルフェッサ」。
ドロップゾーンにグレード1を10枚以上ためることで、前列全員を強化し、相手に2枚出し強要のガード制限を与えます。
起動効果によってトリガーユニットもグレード1として数えられるようになるので、うまいこと初回超越時から儀式を達成していきたいところです。
「征服する竜モルフェッサ」の強化は永続効果なので、バトルフェイズ中にスペリオルコールされたユニットも強化されます。
「竜刻魔剣士ダグザ」のようなユニットで、後続をガンガン呼んでいきたいところです。
非常に優れた攻撃性能を持つ一方で、防御も堅めです。
「竜刻守護者エスラス」は回収効果を持つ完全ガードの中でもかなり扱いやすい効果。
デッキからグレード1を呼ぶのは得意なので、さっさと2枚呼んできて退却コストでドロップ送りにすればあっさり回収できます。
プロテクト顔負けなくらい手札に行きやすいユニットですね。
安定したスペリオルコール効果を持って攻守ともに高い水準を持つのがルアードデッキです。
以下では、必要なカードを解説していきます。
持っておきたいカード達
征服する竜モルフェッサ
ルアードデッキの攻撃の要となるユニット。儀式10が非常に強力です。
起動効果は退却させつつドローと、デッキを回転させてくれる便利な効果。
同ターン中はトリガーユニットもグレード1に数えられるので、儀式10の有効化に繋げられます。
ヴァンガードでの退却コストを持っているというのが便利で、「ベリアルオウル」でさらにドローしたり、「アビサル・オウル」でカウンターチャージができるようになりますね。
ドロー自体も有用で、ルアードでのコールに対応しないグレード2以上のユニットを引きに行くのに使えます。
特に「竜刻魔剣士ダグザ」は強力なのでぜひとも手札に加えに行きたいですね。
儀式10を達成した時は前列全員にパワー+15000/クリティカル+1とかなり凶悪。
永続効果での強化なので、バトルフェイズ中にコールしたユニットも問題無くパワーが上がります。
バトルフェイズ中にスペリオルコールできる「竜刻魔剣士ダグザ」との相性は抜群です。
後はスタンドトリガーを絡めるのも良いですね。
「カースドアイ・レイヴン」という割と強いスタンドトリガーがあるので、スタンド軸にしても面白い感じ。
攻撃性能がかなり高いので、トドメ用ユニットのような位置づけです。
一応手札交換があるので初回超越から乗っても良いですが、いきなり儀式10を満たすにはかなりデッキを回す必要があるので無理しなくても良いでしょう。
初回超越でしっかり準備を整えて、2回目の超越で確実にトドメを差しに行くようなイメージが良いですね。
深淵を覗く竜皇ルアード
展開用効果と前列強化を持つユニット。
「征服する竜モルフェッサ」に比べて確実にリアガードを展開することができます。
カウンターブラストを使わずに展開できるというのが魅力で、「闇に縛られし竜ルアード」の超越時効果でカウンターブラストを使う分ここで節約できるのは良い感じ。
スペリオルコールはグレード1限定であるものの、2体コールとかなり便利。
儀式能力を持つユニット2体をコールすれば、相手リアガードを退却できるおまけもあります。
結構自由に盤面を作れるので、「黒の賢者カロン」でカウンターチャージを狙ったり、「竜刻守護者エスラス」を持ってきて完全ガード回収の準備をしたり、やれることは多いです。
GB3は前列強化。ドロップゾーンのグレード1が4枚につき、+10000されます。
ドロップのグレード1が8枚で+20000と考えると、クリティカルこそつかないものの「征服する竜モルフェッサ」よりも上昇値は高いですね。
ダメージを詰めることが出来ている場合は、こちらで充分なこともあるでしょう。
またGB3と言うところが良いですね。
後攻で最速Gガーディアンを打っていれば、初回超越から狙える効果。
状況次第では「征服する竜モルフェッサ」よりも良い場合があるので、Gゾーンにぜひ入れておきたいユニットです。
竜楯魔道士ブロナーハ
シャドウパラディンのGガーディアンはなかなか性能が高いですね。
「竜楯魔道士ブロナーハ」はデッキの上5枚からグレード1をガーディアンサークルにコールすることが出来ます。
グレード1のシールド値が上がったおかげで、このようなグレード1をガーディアンサークルに呼ぶ効果は強くなりました。
ドロップゾーンにグレード1が多くほしいこともあって、雑に落とせる効果は貴重です。
ドロップゾーンにグレード1がたまってきた後半であれば、「暗黒竜ダークベール・ドラゴン」が強力。
ドロップゾーンのグレード1が2枚につき、シールド+5000。
後半であれば10枚くらいはあるので、シールド値+50000とか狙えますね。
かなり高いシールド値を出せるので、ほぼ完全ガードと変わらない効果を発揮してくれます。
全体的にシールド値を出しやすいので、シャドウパラディンのGガーディアンは割と性能高めですね。
闇に縛られし竜ルアード
ルアード軸のメインヴァンガード。
超越および究極超越のコスト変更は、
- カウンターブラスト4払って、ドロップゾーンのノーマルユニットを1枚デッキの下に置く
- ただしドロップゾーンのグレード1につき、支払うカウンターブラストは1減る
というもの。
ドロップゾーンにグレード1が4枚あればほぼコスト無しで超越することができますね。
一度ドロップゾーンにグレード1を貯めてしまえば、手札に左右されず超越することができるので非常に安定して超越することができます。
この効果のおかげで、デッキ内のグレード3を限界まで減らすことができます。
空いた枠にはグレード1を増やしてあげましょう。
儀式持ちのほか、スタンダードのカードにも優秀なグレード1はいるのでそれらを入れると良いですね。
個人的なおすすめは「黒の賢者カロン」や「髑髏の魔女ネヴァン」あたり。
前者はカウンターチャージができ、後者はノーコストで盤面を増やせるので各種退却コストに利用できます。
超越時効果はデッキからグレード1以下を呼び、儀式能力持ちなら相手のリアガードを退却。
退却は必ずしも使わなくて良いので、かなり自由度の高いコール効果です。
「竜刻魔槍士ディルラド」を呼ぶと、盤面が増えて相手を退却させたうえに1ドローとかなりやりたい放題できます。
他にも「竜刻守護者エスラス」を呼んで各種Gユニットの退却コストにすることで、墓地のエスラスをササっと増やしたり、用途は広いですね。
覚醒を待つ竜ルアード
ルアード第2のヴァンガード候補。
「闇に縛られし竜ルアード」4枚だけでは不安という人はこちらも入れておくと良いでしょう。
超越コストの踏み倒しに超越時効果でのスペリオルコールと、やってることは「闇に縛られし竜ルアード」にかなり似ていますが、細かいところに違いがあります。
超越コストの踏み倒しはライドフェイズ開始時というタイミングの都合上ライドしたばかりでは使えず、儀式3を満たさなければ利用もできません。
超越時効果は1体の退却コストを必要とするために、前のターンで場が空っぽになっていると発動できない弱点も。
「闇に縛られし竜ルアード」に近い働きはしてくれるものの、若干使い勝手は違うところには注意しておきたいですね。
超越時効果で2体スペリオルコールできる点は「闇に縛られし竜ルアード」にない利点です。
竜刻魔剣士ダグザ
連続攻撃を可能にしてくれるリアガード要員。
ヴァンガードにアタック時、デッキから2体のグレード1を呼べます。
自身と反対列のリアガードをコストに使って、空いたところに呼び出してあげると再び攻撃できるように。
「征服する竜モルフェッサ」や「深淵を覗く竜皇ルアード」の前列強化は永続なので、後から呼び出したユニットも問題無くパワーアップさせてくれます。
地味にターン1回制限が無いので、スタンドトリガーを引いてダグザをスタンドすれば再び効果を使えますね。
こいつがいるといないとで攻撃のプレッシャーが大きく変わってくるので、フィニッシュ時には何としても引きに行きたいユニットです。
スラップテイル・ドラゴン
デッキとドロップゾーンでグレード1になるユニット。
グレード2でありながらグレード1として扱えるのが良いですね。
いくら「征服する竜モルフェッサ」や「深淵を覗く竜皇ルアード」がいると言っても、そもそもグレード1にはアタッカーとなり得るユニットが少ないです。
「スラップテイル・ドラゴン」は自身の強化効果も合わせて普通にアタッカーを務められるパワーを持ち合わせているので、特に前列強化の無い序盤にグレード1をコールする際は積極的に呼んできてアタッカーにしていきたいところ。
ドロップゾーンでもグレード1なので、攻撃を終えたらさっさとインターセプトに回してしまいましょう。
グレード1を増やすにも限度があるので、こういった違うグレードでもグレード1として扱えるユニットがいるのは非常に心強いです。
竜刻魔槍士ディルラド
デッキから呼んだらドローできるグレード1。
似たような効果を持つものにはスタンダードの「黒翼のソードブレイカー」がいますね。
「黒翼のソードブレイカー」は手札から出してもドローできるし、スタンダードのカードなのでシールド値も高いしとなかなか捨てがたいですが、ディルラドはソウルブラストである点、儀式能力を持っている点が勝っています。
特に儀式能力を持ってるのは結構重要で、「闇に縛られし竜ルアード」や「深淵を覗く竜皇ルアード」のコール効果で退却までできるようになるので、儀式持ちは隙あらば入れておきたいところ。
デッキからのコール自体は「闇に縛られし竜ルアード」で毎ターンできるので、雑に出してドローしていきたいですね。
登場時効果以外に特に仕事は無いので、効果を使い終わったら各種退却コストに回しましょう。
竜刻魔道士ファームナッハ
手札交換効果とパワーアップを持つグレード1。
前半のパワーアップ効果は、早めにドロップゾーンにグレード1を貯めたい場合に良い感じです。
儀式能力しかレストできないのでスタンダードのカードを入れ過ぎると若干困りますが、デッキを回転させて各種儀式条件を満たしにいけるのが良いですね。
パワーアップ効果は儀式5と若干重いですが、単騎でパワー14000に抵抗を持てるのが強力。
グレード4を参照する都合上自ターンだけの抵抗となりますが、「炎翼剛獣ディナイアル・グリフォン」のようなこちらのターンでも退却を仕掛けてくるようなユニットに強いです。
「征服する竜モルフェッサ」らの効果でパワーの高い前列として使っていきたいですね。
抵抗持ちの前列は、相手によってはかなり有効に働きます。
パワー14000あるので普通にブーストに使っても強いですし、シールド値が低いことに目をつむれば割と使いやすいユニットです。
アビサル・オウル
ルアードがサーチできるユニット。
ルアードはデッキのグレード3が少なめになるので、こういったサーチは嬉しい効果です。
ただ、デッキの上7枚という割と限られた範囲かつ、サーチに成功したらグレード合計3以上になるように捨てなければならないので過信はできないやつ。
なけなしのグレード3を手札に加えたら手札いっぱい捨てる羽目になった、ということも考えられます。儀式満たせるとも考えられるけどさすがにつらい。グレード2の「スラップテイル・ドラゴン」とあと何かグレード1を1枚とか捨てられるとまだ良いかも。
儀式能力はカウンターチャージ。
カウンターチャージは非常に嬉しい効果ですが、スタンダードで「黒の賢者カロン」がカウンターチャージを持っているので、ちょっと採用が厳しくなってきてる感はあります。
基本的にグレード1はスタンダードのカードの方がシールド値もパワーも高いので、よっぽどの効果じゃないと昔のカードは抜けがち。
特に効果が被ってるとつらいですね。
退却コストのついでにカウンターチャージできるという利点を活かしていくと良いでしょうか。
竜刻守護者エスラス
回収効果持ちの完全ガード。
回収効果を持つ完全ガードは数あれど、ここまで使いやすいユニットもなかなかいません。
ルアード自体、デッキからグレード1を呼んでくることに長けているので、2枚をドロップゾーンに用意するというのが非常にやりやすいです。
素引きした完全ガードを普通に使って、次のターンはデッキからエスラスを呼んで退却コストにすればもう2枚揃います。
1枚も引けずとも、いきなり2体コールして退却させるのも良いですね。強引に手札に加えに行くことも可能です。
さらにコストとなったエスラスはデッキに戻るのでまた再利用できます。この手の効果は同名コストをバインドするものが多いのですが、エスラスはなぜかデッキに戻す。このおかげで切らすことなく使い回していくことができます。
わりとマジでプロテクト顔負けのレベルで手札に加えられ、ルアードデッキの守りの固さを担っているユニットと言えるでしょう。
ベリアルオウル
全クランを通して、旧クリティカルトリガーは新カードを押しのけてまで採用に至るカードはほとんどありません。
「ベリアルオウル」はスタンダードのカードと比べても遜色ないくらい強力な効果を持つトリガーです。
とりあえず効果でもコストでも退却させれば1ドロー。
退却コストの損失を、非常に楽に帳消しにしてくれます。
「竜刻守護者エスラス」の退却コストにすれば、完全ガードを手札に加えたうえに1枚ドローと結構良い感じに動けますね。しかもコストが全くかからないのも嬉しいところ。
退却って普通に損失なので、やたらに打ってもきついのですが、「ベリアルオウル」がいるだけで動きやすさがだいぶ変わってきます。
ターン終了時には勝手にデッキに戻り、次のターンにはスペリオルコール効果でデッキをシャッフルすることでデッキのトリガー率を上げることもできます。
割とマジでルアードデッキの特権だと思ってるカード。
旧基準のトリガーなのでパワー上昇値とシールド値が低いのが難点ですが、それを差し引いても入れて良いカードです。
カースドアイ・レイヴン
「征服する竜モルフェッサ」と相性の良いカード。
この1枚が2体のリアガードに変わるので、モルフェッサの起動効果コストをあっさり用意してくれます。
ただ、損失を補うだけなら「ベリアルオウル」で良い感があるので、こっちはスタンドトリガーであることを活かしたいですね。
「征服する竜モルフェッサ」の永続効果が有効な時にドライブチェックで引くことで、リアガードを再び攻撃させることができます。
2枚出し強要のガード制限がかかっている中で攻撃回数が増えるのは相当強く、クリティカル2なので相手はガードせざるを得ないでしょう。
ただまあ旧トリガーが増えすぎてガード値薄くなるのはつらいので、強力な効果を持つ旧トリガーをどこまで入れるかはデッキ構築の際に考えたいところです。
救恤の撃退者アリル
コスト回復のヒールトリガー。
コスト回復は非常にありがたいですが、旧トリガーが結構入るデッキなので、ヒールまで旧基準のものにしてしまうのはさすがにつらいかと思われます。
やはり素のシールド値が低いというのはきつく、またトリガーの上昇値も下がるので攻撃も防御も弱くなってしまう側面があります。
幸いシャドウパラディンはリアガードで結構コスト回復が出来るので、そっちでコストをまかなえるようにして、ヒールトリガーはスタンダードのものを使うのが良いでしょう。
まとめ
シャドウパラディンのPスタンダードについてまとめました。
まだまだ紹介し足りない感はありますが、ひとまずこんな感じです。
ルアードデッキは安定している印象。コール効果も除去もしっかりしているので、扱いやすいかと思います。
またルアード軸で使うカードの紹介となりましたが、他にもブラスターとか撃退者とか面白いデッキもありますので、興味のある方は色々調べてみてはいかがでしょうか。