おはようございます。しんぺいです。
週ヴァンで「虚幻竜刻」の情報が公開されましたね。
【#週ヴァン】
8月28日(金)発売ブースターパック第9弾 『虚幻竜刻』収録の「暗黒繭」をご紹介!https://t.co/HOOlBy3FlT #ヴァンガード pic.twitter.com/v6g3GVLsxb— カードファイト!! ヴァンガード公式 (@cfvanguard_PR) August 4, 2020
暗黒繭マーカー。新ギミックだ!
相手のユニットを弱体化させつつこちらにもメリットがあると実にメガコロニーっぽい。
相手の場に置くマーカーというのは初めてな感じですし、ルールもなんやかんや覚えておきたいものもある。
というわけで今回は暗黒繭マーカーの裁定について。地味に頭から抜けやすい部分もありますし、ざっと紹介していきましょう。
暗黒繭マーカーとは
暗黒繭マーカーは一部のメガコロニーのユニットによって相手のユニットに置かれるマーカーのこと。
暗黒繭
・暗黒繭マーカーが置かれたユニットは、元々の能力を失い、パワーが元々のパワー分減り、ブーストとインターセプトができない。
・暗黒繭マーカーが置かれたこのユニットが退却した時、あなたの山札からそのユニットと同じグレードを1枚まで探し、公開して手札に加え、山札をシャッフルする。(暗黒繭マーカーを置いたファイターが探す)
マーカーを置くことによって主に2つの能力が適用されますね。
1つは、相手ユニットの弱体化。
暗黒繭マーカーを置かれたユニットはパワーダウンし、能力を失います。
元々のパワー分下がったうえに効果も無くなるので、ほぼパワー0になると思って良いでしょう。
後はブーストとインターセプト封じ。この辺も効果を失わせる一環ですね。
要するに暗黒繭マーカーを置かれたユニットは何もできなくなります。パワー0で効果もないとあれば、相手は意地でも処分しにくるでしょう。前列に暗黒繭マーカーを置かれた場合、そいつを放置しても自分の攻撃回数が減るだけですしね。正確に言うと攻撃はできるんですが、やる意味が薄いという感じか。
しかしそうして処理しにかかったところで発動するのが2つ目の効果。
暗黒繭マーカーを置かれたユニットが退却した場合、暗黒繭マーカーを置いたプレイヤーはデッキからマーカーが置かれていたユニットと同じグレードのカードを1枚手札に加えられます。
指定しているのはグレードのみなので、わりと範囲は広め。相手ターンサーチなので、これで完全ガードを手札に加えるとかできればそうとう嫌らしいですね。このためにグレード1の完全ガードを入れたくなる。
2つの効果は上手くかみ合っていますね。相手ユニットを弱体化させ、そいつがいなくなればこちらが得をするという流れ。
相手ユニットを繭に閉じ込め、繭が破れれば中から出てくるのはこちらの怪人。メガコロニーらしい嫌らしさです。こういうイメージ良い。
メガコロニーの妨害と言えばスタンド封じでしたが、暗黒繭マーカーはもっと怪人っぽい動きをしてくれます。今までの方向性を残しつつ新しい感じを出してくれているのがめっちゃ良い感じ。
これで上手いこと相手を妨害していきましょう。
暗黒繭マーカーのルール裁定
暗黒繭マーカーは今までにない効果ということもあって、公式からいくつか想定される質問と回答が公開されています。
それらを紹介していきましょう。
【#週ヴァン】
ただいま『虚幻竜刻』収録「暗黒繭」に関する質問を解説中!https://t.co/HOOlBylgdr#ヴァンガード pic.twitter.com/rwarRng140— カードファイト!! ヴァンガード公式 (@cfvanguard_PR) August 4, 2020
質問1
「暗黒繭マーカー」が置かれたユニットはスタンドフェイズにスタンドできますか? また、アタックや他のリアガードサークルに移動はできますか?
→はい、できます。能力は失いますが、後列への移動やスタンドフェイズのスタンドは行えます。
1つ目は暗黒繭マーカーが置かれたユニットは何が出来て何ができないのかってことですね。
この辺は暗黒繭マーカーのテキスト通りに従えば良いということでしょう。暗黒繭マーカーのテキストでは、「能力を失い、パワーが減り、インターセプトとブーストが封じられる」ということしか書いていないので、それ以外のことは一応できます。
スタンド封じと違って暗黒繭マーカーが置かれていても問題なくスタンドしますし、攻撃もできますし、移動もできる。
あくまでパワーが減って、効果を失ってるだけですね。
質問2
「暗黒繭マーカー」が置かれたユニットのいるサークルにイマジナリーギフト・フォースⅠが置かれている場合のパワーはどうなりますか?
→パワーは10000になります。フォースⅠのパワー+10000は適用されます。
暗黒繭マーカーが置かれているユニットのパワーについて。あくまで下がっているのは「元々のパワー分だけ」なので、それ以外で上げる分については普通に適用されます。
フォースⅠやアクセル、プロテクトⅡなど、外部からパワーを上げる方法はいくつかありますが、それらは問題なく適用されるということですね。
同じ理屈で、他のユニットによるパワーアップも問題なく受けられます。
例えば「ドラゴニック・ヴァンキッシャー」は前列全員のパワーを+10000しますが、この時前列のユニットに暗黒繭マーカーが置かれていたとしても、問題なくパワーを上げることができますね。
あくまで下がるパワーは元々のパワーと同じだけで、それ以上下がることはありませんし、味方の効果を適用できないということもありません。
質問3
「暗黒繭マーカー」が置かれているユニットがリアガードサークルから退却した時に発動するスキルを持っている場合、そのスキルを発動できますか?
→いいえ、できません。
これは暗黒繭マーカーによって能力を失うということがどこまでの範囲なのかということですね。
裁定を見るに、能力を失った状態で退却するので退却時効果を使えないということでしょう。
退却時効果持ちはたまにいるので使う際は要注意ですね。
たちかぜやシャドウパラディンは多い印象。奇しくも暗黒繭マーカーと同じパックに収録されるクランですね。よく起こる事態になりそうなので覚えておきたいところ。
この手の効果を見ると遊戯王の裁定が頭に染みついてるから効果使えると思ってしまうんだよなあ。遊戯王だと、無効化の範囲にもよりますが効果が無効になってるモンスターが墓地に送られて効果を発動する場合、普通に効果使えるので僕は基本この手の場合は効果使えると思ってしまいがち。
割とマジでやらかしそうなので覚えておきたい裁定です。
質問4
「暗黒繭マーカー」が置かれたユニットの上に、他のリアガードをコールした場合、退却扱いになりますか?
→はい、退却したことになります。その場合、山札から退却したユニットと同じグレードのカードを手札に加えることができます。
上書きは退却になるのかという問題。以前から上書きは退却扱いでしたし、ここは問題ないでしょう。
暗黒繭マーカーの流れ的に、相手ユニットを腐らせて上書きさせ、こっちはその際にサーチするって感じなので、これはまあ自然でしょう。
※8月28日追加 ルール裁定色々
「虚幻竜刻」発売後にQ&Aを見てみると、色々と想定される質問が追加されていました。
その中から、特に知っていると役立つであろう部分を紹介していきます。
領域を移動したユニットのマーカーはどうなる?
Q:暗黒繭マーカーが置かれたリアガードが、ドロップゾーン等、サークル以外に領域を移動する状況です。
そのリアガードに置かれていた暗黒繭マーカーは、どの時点で消去されますか?
A:そのリアガードが領域を移動した直後に消去されます。
ヴァンガード公式サイトより(https://cf-vanguard.com/cardlist/?cardno=V-BT10/T01&expansion=186)
暗黒繭マーカーが置かれているユニットが移動した場合の処理ですね。
暗黒繭マーカーはユニットについているもののため、ユニットが領域を移動した直後に消去されるということはすなわち、ユニットは効果を失った状態で領域を移動していると言えます。
退却時効果を持つユニットの効果が暗黒繭マーカーで無効になるのはこのルールが原因と言えるでしょう。
効果を失ってる状態で移動しているため、退却時というタイミングではまだ効果は失われたまま、というわけです。
この処理を踏まえると、暗黒繭マーカーを持ったユニットが例えばソウルに置かれた場合に発動する効果を持っていたとしても、その効果は発動しないと考えられます。
ソウルに移動したタイミングでは効果を失ったままであるためですね。
暗黒繭マーカーが置かれたユニットが領域を移動した場合、マーカーは領域を移動した直後に消える。
これは、いつまでユニットの効果が無効になっているかを把握するために覚えておきたいですね。
効果が失われるってどういうこと?
暗黒繭マーカーが置かれたユニットはそのユニットが持つ元々の能力を失います。
元々の能力とは、「効果テキスト欄に書かれている能力」ですね。【永】とか【自】とかで始まるやつらのことです。
効果が無くなると言えば、遊戯王とかでいうところの、「効果を無効にする効果」を思い浮かべますが、暗黒繭マーカーの場合は少し違います。
文字通り、効果を失っているのですね。
能力を丸々失うため、暗黒繭マーカーが置かれたユニットは【永】【起】【自】を持たないユニットとして扱われます。
Q:元々の能力をすべて失っている、暗黒繭マーカーを置かれたリアガードは、他の効果等により能力を得ていない場合、“【永】、【起】、【自】のいずれの能力も持たないあなたのユニット”として参照されますか?
A:はい、参照されます。
ヴァンガード公式サイトより(https://cf-vanguard.com/cardlist/?cardno=V-BT10/T01&expansion=186)
これはもう効果が無効になっているというよりはテキストが丸々無くなっていると捉えるべきですね。
そう解釈すると、「逸材 ライジング・ノヴァ」の処理にも納得がいきます。
Q:暗黒繭マーカーが置かれた、元々の能力以外を持たないグレード3のリアガードが、「逸材 ライジング・ノヴァ(V-BT10/004)」の起動能力の効果により選ばれました。“それらが持つ能力すべてを得る”という効果により、その「逸材 ライジング・ノヴァ(V-BT10/004)」は、それらから能力を得ることは可能ですか?
A:いいえ、得ることはできません。
ヴァンガード公式サイトより(https://cf-vanguard.com/cardlist/?cardno=V-BT10/T01&expansion=186)
「逸材 ライジング・ノヴァ」はリアガードのグレード3の効果を得る効果を持っていますが、暗黒繭マーカーが置かれたユニットの効果を得ることはできません。
先ほど言った通り「効果を失っている」状態なので、ライジング・ノヴァで得るはずのテキスト自体を持たない状態になっているという感じですね。
たまにある「○○の効果を持つユニット」みたいな参照の仕方をする際も、それらは全部参照できないことになります。
暗黒繭マーカーが置かれた、元々の能力として『旋律』を持つリアガードは、他のユニットの『旋律』により、“【旋律】を持つあなたのユニット”として参照できますか?
いいえ、参照できません。“元々の能力を失い”により、『旋律』も失われます。
ヴァンガード公式サイトより(https://cf-vanguard.com/cardlist/?cardno=V-BT10/T01&expansion=186)
効果が無効になっているのではなく、効果テキストそのものを失っている。こう解釈すれば、色々と困らないかと思います。
失っていない効果もある? ブーストやインターセプトについて
暗黒繭マーカーが置かれたユニットは元々の能力を失います。
逆に言えば失っているのは元々の能力だけで、他の能力は持っているわけですね。
つまり何が残っているかというと、ブーストやインターセプトと言った能力です。これらは効果テキスト欄外に書かれている能力なので、暗黒繭マーカーが置かれていても能力は失われていません。
Q:暗黒繭マーカーが置かれたリアガードは、“元々の能力を失い”により『インターセプト』や『ブースト』を失いますか?
A:いいえ、『インターセプト』や『ブースト』は“元々の能力”ではないため失いません。ただし、暗黒繭マーカーの永続能力により、ブーストとインターセプトは禁止されます。
ヴァンガード公式サイトより(https://cf-vanguard.com/cardlist/?cardno=V-BT10/T01&expansion=186)
ただ、ブーストやインターセプトは暗黒繭マーカーの能力によって禁止されています。
そのため、失わなくてもあまり意味はありません。
ただこれを覚えておいて欲しいのは、他のカード効果でインターセプトなんかの能力を与えている場合ですね。
暗黒繭マーカーが置かれているユニットに能力を与えていることは可能なので、当然インターセプトなども与えることができます。それが元々インターセプトを持っていないユニットであっても。
ただ、暗黒繭マーカーによってブーストやインターセプトを禁止されているので、与えても意味が無い、ということになります。
Q:暗黒繭マーカーが置かれたリアガードは、“インターセプトとブーストができない”により、インターセプトを禁止されますが、それ以外で“後列からインターセプトできる”効果が適用されていた場合、後列からのインターセプトはできますか?
A:いいえ、できません。後列から行う場合でも、それはインターセプトです。
したがって、禁止する効果である、暗黒繭マーカーの永続能力の効果が優先されます。
能力を与えることができる点にばかり注目してしまって、ここを間違えないようにしたいですね。能力を与えることはできますが、ブーストやインターセプトの場合は暗黒繭マーカーの効果によって使うことができません。
暗黒繭マーカーの対策
完全にユニットを封じられるかと思いきや、意外に抜け道はありますね。
まずは暗黒繭マーカーが置かれた場合にどうするか。
一番確実なのは、退却以外の方法でどかせること。ソウルに置くとか、手札に戻すとかが使えます。
これだと暗黒繭マーカーによるサーチ効果を発動させずにマーカーを置かれたユニットを処理できますね。
ただ、この手の効果ってアタック時効果が多いのがなんとも言えないところ。結局パワーダウンの影響は受けてしまう。まあできないよりはいいけれど。
個人的に一番キレイに対策できてるって思うのが「将軍 ザイフリート」。
起動効果でリアガードをソウルに置けるし、しかも何回でも使える。ほぼ効かないみたいなもんですね。カウンターブラストの消費が激しいのは、まあ、頑張れ・・・。
あとはマーカーが置かれても気にせずにいられるやつ。例えばリアガードをめっちゃパワーアップさせられるやつとか。
「黒装傑神 ブラドブラック」とか前列に+10000できるうえにフォースⅠも使えるので、案外効かない可能性ありそうですね。繭で殴っていけ。
ていうかフォースⅠ使うクランだとわりと暗黒繭マーカー置かれても平気と言えるかもしれない。パワー上げられますし。
ただまあ、相手にアタックされたり退却効果で狙われたりすると結局サーチされちゃうけど。その場合は狙わせたと思うべきか。
あと、そもそもリアガード残らないデッキだとマーカー自体置かれないですね。
ナイトローゼデッキなんかはターン終了時までにリアガードが残らないので、そもそもマーカーが置かれない。
これが一番対策できてますね。完封です。ここまで来ると対策っていうか相性みたいなもんですけど。
デッキによってどれくらい暗黒繭マーカーに強いかがそもそも全然違ってくるんで、相性とか言い始めるとキリがないですが、とりあえずリアガード残らないデッキだと一番楽に戦えます。
それ以外のデッキはいかに退却させずに処理するか・・・。それもできないデッキだと、繭を強化して殴るか。まあでもいさぎよくこっちの攻撃体制が最大になるように上書きも辞さない感じで攻める方がよっぽどマシかもしれませんけど。
なんやかんやで対策法はありそうな感じかな。対策と言って良いのか分からんレベルのものもありますが、暗黒繭マーカー置かれたからなんもできねえってレベルではないので温情。つまり呪縛よりマシ。
まとめ
暗黒繭マーカーについてでした。
面白そうな感じのやつが来ましたね。スタンド封じよりも新鮮味があって良い感じ。
相手のリアガードに依存するところはありますが、まあ妨害ってそもそもそんなもんですし、あまり気にしても仕方ないでしょう。
相手ユニットを完全無効化って思いたいところですが、結構穴があるので効果はしっかり把握しておきたいところ。裁定とか覚えておきたいですね。使う際は混乱しないようにしたいです。