今回は遊戯王ストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛ーの新規カードについて紹介していきます。
それぞれの効果や使い方を中心に紹介していきます。
新規カードの方向性
ストラクチャーデッキRは全て過去の構築済みデッキのリメイク版となっています。
元々がモンスターのリリースして効果を発揮していく方向性でしたが、それに従い、リリース関連の強化が為されています。
リリースをコストに様々な効果を発揮したり、リリース素材を用意する効果であったり、過去のデッキのコンセプトが現環境に合わせて復活しています。
闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー

1ターンに1度、1体のリリースコストを相手の闇属性モンスター1体で肩代わりすることができます。
フィールドのモンスターを闇属性にする効果も持っているため、基本的には相手のモンスターを自分モンスターの代わりにリリースできると言っていいです。
相手モンスターを除去しながら効果が使えるようになるので、かなり強力です。
発動コストのリリースによる除去は破壊でもなければ対象を取る効果でもないため、除去としての性能は最高クラスです。
かの懐獣に匹敵する除去性能を持ちながら、懐獣のようにモンスターを相手に渡すこともなく自分はリリースコストを踏み倒して効果を使えるようになります。
このカードを維持するだけでかなりのメリットを生み続けるため、いかにしてこのカードを早く発動し、維持するかがポイントとなりそうです。
2つ目の効果はトークンの生成です。
モンスターをリリースすればトークンが生まれるため、リリースコストの枯渇を防ぐことができます。
トークンが生まれるのはターンプレイヤーのフィールドです。
そしてエンドフェイズに発動する都合上、どちらにとってもトークンは相手ターンを生き残らなければ使うことができません。
この点は相手ターンにリリースできる効果を使うことで上手く処理していきましょう。
一番避けたいことである「相手にトークンを使われる」というのは相手ターンの終わりに相手フィールドに登場したトークンを自分のターンで処理できなかった場合に起こります。
そのトークンは「闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー」の効果でリリースにも使えますし、処理できなかったなんでことはそうそう起こらないでしょう。
リリースコストを肩代わりさせる効果がとても強力です。
このカードを主軸にすることで大きくアドバンテージを稼げるため、このカードのサーチ手段、維持手段は用意しておきたいです。
悪魔嬢リリス

召喚しか場合に攻撃力が1000になる効果と、リリースをコストにデッキから罠カードをセットする効果を持ちます。
攻撃力の変動する効果はウイルスカードとの相性が良いです。
通常召喚すれば「死のデッキ破壊ウイルス」、特殊召喚したり効果を無効にすれば「魔のデッキ破壊ウイルス」のコストに使用できます。
1体で複数のリリースコストに使えるという点で便利な効果です。
罠カードをデッキからセットする効果も便利です。
3枚の中からランダムに1枚ということで確実性がないように見えます。
しかし、同じカードを3枚選べば確実に目当てのカードをセットできるため、どうしても使いたくて多めに入れているカードとの相性が良いです。
デッキからセットするカードとしては、デッキコンセプト上ウイルスカードを選びたいところですが、リリースコストが被ってしまい扱いづらいところもあります。
単体で使いやすいカードをセットする方が使いやすいでしょう。
相手ターンでも発動できる効果です。相手ターンに使うことで、セットした罠カードを自分のターンで即発動することができます。
単に妨害カードを持ってくるだけでなく、自分ターンに使いたいカードを持ってくるという使い方も考えられます。
2つの効果とかみ合うのが「スキルドレイン」です。

①の効果が無効になるため、攻撃力は2000となり、アタッカーとして使うことができます。
また、「スキルドレイン」はフィールドにいるモンスターの効果しか無効にしないため、「悪魔嬢リリス」自身をリリースすれば②の効果を問題なく使うことができます。
「スキルドレイン」発動下でも「悪魔嬢リリス」の効果が使えるポイントは次の通りです。
- 「スキルドレイン」は「フィールドに表側表示で存在するモンスター」の効果を無効にする
- 「悪魔嬢リリス」は自身をリリースすれば、効果解決時には墓地にいるため、「フィールドに表側表示で存在するモンスター」ではなくなる
「スキルドレイン」はあくまでフィールドにいるモンスターにしか効かず、フィールドにいなくなった時点でそのモンスターの効果は無効にならないのだと覚えておきましょう。
もちろん、「悪魔嬢リリス」自身をリリースせずに効果を発動すれば、「悪魔嬢リリス」はフィールドに残り続けてしまうので「スキルドレイン」によって効果は無効になります。
攻撃力2000でフィールドに居座り、好きな時に自身をリリースしてデッキから罠カードを持ってくることができるため、「スキルドレイン」下では強力なアタッカーになります。
「スキルドレイン」を使わない場合でも、「闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー」を使えば強力な除去カードに早変わりです。
相手ターンにも使える効果のため、相手モンスターを除去しながら自分は罠カードを持ってくることができます。
相手ターンにリリースコストでの効果を持つという点で「闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー」メインのデッキでは高い制圧力を発揮します。
影王デュークシェード

闇属性モンスターをリリースして自身を特殊召喚し、リリースした分だけ攻撃力を上げる効果と場に出た時に墓地からレベル5以上の闇属性モンスターを手札に加える効果を持ちます。
自身を特殊召喚できますが、攻撃力の上げ幅はそんなに高くありません。
攻撃力2000にするだけでも3体のリリースが必要です。
「闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー」でも1体のリリースしか肩代わりさせられないため、大量のリリースをすることはそんなに無いでしょう。
場に出た時に墓地からレベル5以上の闇属性モンスターを手札に加えられます。


帝モンスターなど通常召喚で効果を発揮するモンスターや「ダーク・アームド・ドラゴン」などの特殊召喚手段が限られているものを手札に加えるのが良いでしょう。
「闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー」発動下では、相手モンスターをリリースして「影王デュークシェード」を特殊召喚→効果で墓地から「邪帝ガイウス」を回収→「影王デュークシェード」をリリースして「邪帝ガイウス」をアドバンス召喚という流れはきれいな気がします。
何にしても、回収効果を使いこなせるような構築にするべきでしょう。
悪王アフリマ

「闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー」のサーチ効果とドローまたは守備力2000以上の闇属性のサーチ効果を持ちます。
フィールド魔法のサーチ手段は貴重です。
特に「闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー」はデッキの核ともなり得るカードなので、できる限り早く手札に加えたいカードです。
それをサーチできるこのカードはかなりありがたい存在です。
闇属性をリリースして発動する効果は1枚ドロー。自身以外をリリースすればドローの代わりに守備力2000以上の闇属性モンスターを手札に加えることができます。
このストラクチャーデッキの切り札である「闇黒の魔王ディアボロス」が対応しており、とても強力です。
「闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー」発動下では相手モンスターを除去しながらこちらの手札を整えるカードに変わります。
また、相手モンスターは闇属性になっているため、サーチ効果の方も使えます。
どちらの効果もデッキを回すのに必要な効果です。
表立って活躍するカードではありませんが、デッキの動きを支えてくれる重要なカードです。
闇黒の魔王ディアボロス

今回のストラクチャーデッキの切り札となるカード。
自分フィールドの闇属性がリリースされた時に自身を特殊召喚する効果、耐性効果、相手の手札を削る効果を持っています。
自分のモンスターをリリースする効果は多く、簡単に特殊召喚できます。
リリースで減ってしまったモンスターの分を即座に取り返せるため、攻め手が緩みにくいです。
むしろ「闇黒の魔王ディアボロス」のステータスの高さを考えると戦線が強化されるとも言えます。
このカードの復活を当てにして、各種リリース効果をモンスターの消費を恐れることなく積極的に使っていけるのはデッキを回すうえでかなり重要になってきます。
耐性効果もなかなか強力です。
リリースできないため、相手の懐獣による除去を受けません。
しかし自分はリリースできるため、各種リリースコストに使えるというのは便利です。
効果の対象にもならないため、除去の受けにくさはかなりのものです。
高いステータスと相まってフィールドで活躍してくれるでしょう。
闇属性をリリースすることで、相手の手札を1枚デッキの上か下に置かせられます。
遊戯王では数少ないハンデスを行うことができます。
条件もかなり簡単で、闇属性のリリースは自身でもよく、「闇黒世界ーシャドウ・ディストピアー」にも対応しています。
ターン1回ですが、自身の特殊召喚のしやすさもあり、毎ターン継続的に使っていくこともそう難しくはありません。
派手さに欠ける効果ではありますが、かなり強力な効果と言えます。
総じてかなり扱いやすいモンスターです。
特殊召喚は簡単でステータスは高く、除去耐性もあるため、心強いアタッカーとなります。
また、ハンデスによる除去も可能なため、いるだけで相手は行動しにくくなっていくでしょう。
なのに墓地からの復活も簡単であるため、単体でのスペックはかなり高いです。
フィールドにしつこく舞い戻り、相手のカードを荒らしてくれます。
悪のデッキ破壊ウイルス

相手の手札・デッキのモンスターを破壊する新たなウイルスカードです。
リリースしたモンスターの攻撃力500につき1枚破壊することができます。
今までのウイルスカードと比べて破壊できるカードはモンスターとかなり幅が広いですが、破壊できるカードは相手が選ぶうえ、デッキからも破壊できます。
大量の墓地肥やしをさせてしまう可能性もあるため、後半の効果をメインに使っていきたいところです。
攻撃力2000以上のモンスターをリリースすれば相手のドローカードを確認し、モンスターを全て破壊できます。
相手はドローでモンスターを手に入れられなくなるのでかなり強力です。
また、「悪のデッキ破壊ウイルス」で破壊したカードはそのターン効果を発動できないため、墓地を増やしてしまってもすぐに動かれることはないでしょう。
数ターンの間相手の動きを大きく妨害できます。
リリースコストに使いたいカードは「闇黒の魔王ディアボロス」でしょう。攻撃力3000のため相手のカードを6枚破壊して追加効果を使えます。
他のウイルスカードを使うなどして複数回ウイルス効果を使えれば相手のデッキからモンスターを根こそぎ破壊することも夢ではありません。
「悪魔嬢リリス」によってウイルスカードの補充は簡単なため、ウイルスカードをメインとしたデッキも考えられます。
まとめ
リリースをメインとして様々な進化を遂げています。
「闇黒の魔王ディアボロス」は強力なモンスターですし、ウイルスカードで相手のデッキをボロボロにすることもできます。
リリースコストの重さは「暗黒世界ーシャドウ・ディストピアー」が補って除去に変換してくれます。
ストラクチャーデッキRの例にもれず、かなり強力なカードが登場しています。
興味のある人はぜひ組んでみて下さい。
今回のストラクチャーデッキを使ったデッキも紹介中です。
ストラクチャーデッキのみのカードで作ったデッキはこちら。
→【遊戯王】初心者におすすめ!ストラク3箱で作るディアボロス軸ウイルスデッキ
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