今回はヴァンガードの新システム「イマジナリーギフト」について解説します。
3種類のギフトマーカーの特徴と使い方について紹介していきます。
「ヴァンガード始めてみたけどギフトってどう使えばいいのかよく分からん」って人はここで基本的なことを説明していますので参考にしてみてください。
この記事はイマジナリーギフトのシステムとギフトⅠについての解説です。
ギフトⅡに関してはこちらをご覧ください。
イマジナリーギフトとは?
イマジナリーギフトとは、ギフトマーカーと呼ばれるカードを使用する新システムのこと。
ギフトアイコンと呼ばれるアイコンを持つグレード3のユニットがライドした時に、ライドしたプレイヤーはギフトマーカーを1つ使用することができます。
ギフトマーカーとは?
ギフトアイコンを持つグレード3のユニットがライドした時に使うことのできるカード。
ギフトマーカーには「フォース」、「アクセル」、「プロテクト」の3種類があり、それぞれ違った効果を発揮します。
どれでも使えるというわけではなく、クランによって使用できるギフトマーカーは決まっています。
ライドした時に得られるギフトマーカーですが、効果ではなくルール処理によるものです。
なので、ギフトアイコンを持ち、登場時効果も持つユニットが登場した場合は登場時効果よりも先にギフトマーカーを得る処理を行います。
ギフトマーカーには3種類あります。以下では、それぞれのギフトマーカーについて詳しく見ていきます。
スタンダードとPスタンダードに分けて解説していますが、始めたての人はスタンダードの項目だけ見ていただければ問題ありません。
フォース
「フォース」のギフトマーカーを得た時、自分はそのギフトマーカーをヴァンガードサークルかリアガードサークルに置きます。
「フォース」のあるサークルにいるユニットのパワーは自ターン中、+10000されます。
使用できるクランは
- ロイヤルパラディン
- かげろう
- スパイクブラザーズ
- ディメンジョンポリス
- シャドウパラディン
- ネオネクタール
- ギアクロニクル
- ジェネシス
- リンクジョーカー
- バミューダ△
の10クランです。
特定のサークルにいるユニットのパワーを上げるというシンプルな効果ですが、応用の効く効果になっています。
特に注目すべきポイントは「1つのサークルに重複してギフトマーカーを置けること」と「ヴァンガードのパワーを上げられる」というところでしょう。
「フォース」のギフトマーカーは1つのサークルに複数置くことができます。
例えば1つのサークルに「フォース」が2枚置かれていれば、そのサークルのユニットのパワーは+20000されることになります。
1つのサークルのユニットを超強化できるという点は使いどころがありそうです。
スタンダードでのフォース
好きなユニットのパワーを上げられるフォースですが、クランによってどこにフォースを置くかの優先順位はある程度決まっています。
例えばリアガードで強力な攻撃を仕掛けられ、ヴァンガード自身もある程度のパワーを確保できるスパイクブラザーズでは、フォースはリアガードサークルに置くことが多いです。
「将軍ザイフリート」は自身のパワーは自分で上げられますし、ヒット時効果を持っているためこいつの攻撃には完全ガードを使われやすいです。
なのでスパイクブラザーズではリアガードにフォースを置くことが多いですね。
ヴァンガード自身で強力な攻撃ができる場合はヴァンガードにフォースを置くことが多いです。
「ドラゴニック・ウォーターフォウル」を持つかげろうなんかが良い例ですね。
守護者でガードできない攻撃はパワーを上げれば上げるほどガードされにくくなります。
かげろうはライドを繰り返してヴァンガードにフォースを集めていくのもよく目にします。
使うユニットによってどこにフォースを置くかはある程度決まっているので、自分の使っているデッキだとどこにフォースを置けばいいのか、他の人の考えや対戦動画などを確認してみるのが良いでしょう。
Pスタンダードでのフォース
Pスタンダードで使えるカードには、バトルフェイズ中にユニットをコールできるカードが多くあります。
例えばスパイクブラザーズのように、リアガードを入れ替えながら攻撃するクランにとっては、複数のサークルにギフトマーカーを置くより、1つのサークルに集中させ、そのサークルにユニットを出し入れする方が攻撃力は増すでしょう。
「撃墜王 ミラクル・エース」のように、1つのサークルにユニットを入れ替えながら出していけるような効果とは相性が良いですね。
また、パワーが高くなれば評価の上がるユニットもいます。
「聖騎士王 アルフレッド・ホーリーセイバー」で効果を与えた「ブラスター・ブレード」は単体ではパワー12000(リメイク版なら13000)と、ツインドライブを持っていてもガードされやすかったです。
しかし、「フォース」を使えば少なくとも単体パワー22000でツインドライブが行え、かなり強力になります。
ライドすればギフトマーカーを得られる仕様上、ヴァンガードを登場させる効果とは相性が良いです。
リメイク版「騎士王アルフレッド」がギフトアイコンを持っているため、「波動の賢者 ターナ」を使えばギフトマーカーを得られるようになります。
ここから「聖騎士王 アルフレッド・ホーリーセイバー」に繋げば、破格のパワーでツインドライブを持った「ブラスター・ブレード」を作ることができます。
Pスタンダードの強力な効果とフォースの相性はかなり良いですね。
カードの出し入れが多いPスタンダードでは1つのサークルにフォースを集中させても充分に使い倒すことができます。
アクセル
「アクセル」のギフトマーカーを得た時、そのギフトマーカーは前列リアガードサークルの隣に置かれ、新しいリアガードサークルとなります。
さらに、「アクセル」のギフトマーカーがあるサークルのユニットは自ターン中、パワー+10000されます。
現状、使用できるクランは
- ノヴァグラップラー
- たちかぜ
- アクアフォース
- ペイルムーン
- むらくも
- ゴールドパラディン
- グレートネイチャー
- なるかみ
の8クランです。
リアガードサークルが増えるため、連続攻撃を行いやすくなります。
新しく増やしたリアガードサークルには後列が無いためブーストできませんが、パワー+10000がそれを補ってくれます。
スタンダードでのアクセル
スタンダードのアクセルには大きく分けて2種類あります。
- アクセルサークルに加えてユニットの効果でも攻撃回数を増やしていくクラン
- 積極的にアドバンテージを稼いでアクセルサークルが増えた分も安定して展開していくクラン
1つ目はノヴァグラップラーやアクアフォース、ペイルムーンなんかが当てはまります。
2つ目はむらくもやゴールドパラディンですね。どちらもアドバンテージを稼ぐことに長けています。
ただゴールドパラディンはスペリオルコールを得意とするだけあってバトルフェイズ中のコール手段も多く、場合によっては前のめりに突っ込んでいくこともできます。
どちらにも共通しているのは攻撃回数がほかのクランタイプのものよりも多いということ。
4回以上の攻撃が可能なのは大きなメリットであり、相手の手札を大きく削ることができます。
特にプロテクトのクランに対しては完全ガードを持たれたとしても手数をもって上回ることができるでしょう。
アクセルのクランは速攻寄りです。
一部のクランを除いてアドバンテージを稼ぐのがあまり得意でないので長期戦になれば不利です。
相手の準備が終わる前に攻め立てて優位に立ちましょう。攻撃は最大の防御です。
攻撃をガードするために手札を使わせて、相手の展開を鈍くできれば理想的です。
Pスタンダードでのアクセル
特に連続攻撃に関する効果を持たなくとも3回以上の攻撃ができるようになったのはかなり大きいです。
アクアフォースにおいては、位置交換などの効果を使わずとも連波4を達成できるようになりました。
2回、3回と「アクセル」を使用するごとにリアガードサークルは増えていくため、達成できる連波も増えていきます。
攻撃回数を効果の発動条件とするアクアフォースにとっては、何も特別な効果を使わずに攻撃回数を増やすことができるのは大きな強化です。
また、攻撃回数が増えれば相手はガードせざるを得なくなります。
むらくもの影縫は効果を使いやすくなるでしょう。
前列が増えるため、前列要員をスペリオルコールするときに空いている前列リアガードサークルがないなんてことも減ります。
サークル自体が増えるというのは、スペリオルコールを持つクランにとっては追い風となるでしょう。
「五戒法神 ヤスイエ・ゲンマ」とは相性が良く、コールできる前列を増やせるほか、GB3でクリティカルの上がるユニットを増やすことができます。
サークルを増やすというのはかなり画期的な効果です。
攻撃回数を増やせるほか、前列に効果を及ぼす効果の強化にもなります。
「前トリガー」との相性も良く、攻撃の強化に更なる磨きがかかるでしょう。
プロテクト
「プロテクト」のギフトマーカーを得た時、そのギフトマーカーは手札に加わります。
「プロテクト」は完全ガードである守護者として扱い、ガードに使用するほか、手札であるため、手札コストなどにも使用することができます。
現状、使用できるクランは
- オラクルシンクタンク
- メガコロニー
- グランブルー
- ダークイレギュラーズ
- エンジェルフェザー
- ぬばたま
の6クランです。
完全ガードを確実に手札に加えられるというのがメリットです。
「プロテクト」はグレードを持たない守護者であるため、グレード1以上のコールを制限する効果に引っ掛かりません。
普通の完全ガードよりも質の高いカードというのは大きな強みになります。
プロテクトは手札に加わりますが、疑似カードという扱いを受けます。
ルール上ユニットのカードとは違った特殊な扱いを受けるので、プロテクトを使うなら確認しておきたいですね。
下の記事ではプロテクトの処理について解説していますので、併せてご覧ください。
スタンダードでのプロテクト
安定して完全ガードが手札に加えられるので、相手の高パワーの攻撃を防ぎやすくなります。
また通常の完全ガードを合わせると、手札に完全ガードが2枚3枚とあることも珍しくありません。
特にフォースでは全てのラインが高パワーで攻撃してくることも珍しくないので、完全ガードを何枚も手札に加えられるのはありがたいです。
一方でアクセルに対してはきついです。
完全ガードをいくら持っていても、1回使えば手札は2枚減ります。
アクセルの攻撃回数の前では手札がガンガン減らされていきますね。
リアガードを積極的に攻撃するなどして、相手の攻撃を緩めたいところです。
Pスタンダードでのプロテクト
スタンド封じやコール制限によってリアガードの攻撃を抑えやすいメガコロニーにとっては、ヴァンガードの攻撃を手軽に防げるようになるためかなり強力です。
「無法怪神 オブティランドス」などを使ってリアガードの攻撃を封じてしまえば、後はヴァンガードの攻撃を「プロテクト」で防ぐだけなので、守りの布陣はかなり固くなります。
引きに依存せずに完全ガードを手札に加えられるのが強力ですね。
確実に完全ガードを手札に加えられるので、完全ガードが手札に来なくて攻撃を防げなかったという事態が起こりにくくなります。
プロテクトによって相手の攻撃を安定して防げるようになるので、長期戦に持ち込みやすいですね。
プロテクトのクランには強力な一撃を放つカードが登場しています。
グレード3がソウルに必要など、再ライドを前提としていて効果が使えるようになるまでは時間がかかるものですが、守護者封じなど非常にガードされにくい効果が多く強力です。
特に「死苑のゼロスドラゴン ゾーア」を有するズーのクランではどんなリアガードのパワーも99999まで上げられるので相性は抜群です。
相手の攻撃を耐えてから強烈な一撃を放つのがプロテクトのクランと言えます。
Pスタンダードでは強力な性能を持つGユニットがいるため、トドメの一撃の威力は増しています。
まとめ
イマジナリーギフトの仕様と3種のギフトマーカーについて解説しました。
どの効果も魅力的ですが、クラン選択の段階で使えるギフトマーカーは決まっています。
自分のクランのギフトマーカーはどういう使い方をするべきなのかを考えるのが重要になりそうです。
スタンダードでの使い方はもちろん、Pスタンダードでの使い方を考えるのもおもしろいです。
ギフトマーカーの獲得は実質登場時効果のようなものなので、Gユニットと無理なく合わせられるのが良いですね。
強力な効果を持つGユニットをさらに引き出せるような使い方を考えてみるのも良いでしょう。
ギフトⅡに関してはこちらをご覧ください。